新型 ランドローバー レンジローバー イヴォーク コンバーチブル HSE ダイナミック【試乗評価】唯一無二、オープンエアを楽しむクロスオーバーSUV [CBA-LV2A]

ランドローバー・イヴォーク・コンバーチブルのフロント

今回は「新型 ランドローバー レンジローバー イヴォーク コンバーチブル HSE ダイナミック」を試乗レポート。
2016年に登場したオープン4シーターのクロスオーバーSUVです。

ベース車輌には、2012年に登場した「ランドローバー レンジローバー イヴォーク」が使われ、「クロスオーバーSUVのオープンモデル」という今までにありそうで無かった個性的な車に仕上がっています。

といってもジープなどのヘビーデューティな車は、元々、キャンバストップが装備されていましたから、先祖返りしただけと言ったほうが近いかもしれませんが。

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外観

全長4385mmX全幅1900mmX全高1650mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2660mmとなります。

ベースとなるイヴォークが超絶にカッコいいのは、太くがっしりとしたボディに小さなキャビンが対比され、近未来的な独特のスポーティ感を表現しているからです。

これに対してこの「イヴォーク・コンバーチブル」は、そのキャビンが丸々取っ払われているので、まったく違った印象(オープントップ時)の車に変貌しています。

フロント

正面から見る分には、通常のイヴォークとの大きな違いはありません。がっしりとしたフロントノーズに、切れ長のヘッドライト、大きなエアスクープが組み合わされ、スタイリッシュなフロントフェイスを構成しています。

サイド

スタイリッシュなイヴォークのキャビンがスッポリと無くなっているため、なんとも奇妙な感じがします。ただし、この状態で4人が乗り込めば、遊園地にあるアトラクションのような楽しさを感じさせます。

もちろん幌をすれば、イヴォークのようなスタイリッシュな外観が現れます。

リア

ランドローバー・イヴォーク・コンバーチブルのリア

がっしりとしたリアエンドに、凝縮感のあるリアコンビランプがレイアウトされます。やはり幌を上げてシートに人が座っていると、妙な腰高感を感じてしまいます。4人でドライブを楽しむ時は幌を上げ、街中をスタイリッシュに走り抜けたいときは幌をしたほうがカッコいいです。

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内装

上質な樹脂に本革素材、輝度の抑えられたシックなメタルが組み合わされ、しっとりとしたカッコいい内装デザインです。

メタルトップの無いオープンモデルですが、しっかりとサイドウィンドウを上げておけば、風の巻き込みは最小限に抑えられます。

シート

がっちりとした剛性の高いフレームに、厚みのあるクッションが組み合わされ体圧をキレイに分散する快適なシートです。

サイドサポートがしっかりとしているため、身体が揺すられるようなワインディングでも安心して走ることができます。

リアシートはちょっと小ぶりで居住空間も小さめですが、短距離(10km)を友達を乗せてちょっと走るには充分です。

ドアが2枚しか無く、シート位置が高いため、リアシートに乗り込むのは大変です。ただし目線が高いので、一度乗り込んでしまえば意外と窮屈感は少ないです。

荷室

トランク上部には、幌を収納するスペースが確保されています。そのため荷室を使う時には、セダンのようにトランク上部パネルを大きく開け放つことができません。

後部パネルだけが開閉する、ちょっと使い勝手の悪い荷室です。といっても、オープンモデルとしては充分な広さあります。家族4人で、2泊3日旅行くらいであれば充分可能です。

静粛性

幌を閉じている状態でも、風切音、ロードノイズはほとんど発生しません。高級車らしい高い静粛性を持っています。

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エンジンとミッション

1998ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、240ps/5500rpmの最高出力と、34.7kgf・m/1750rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量2020kg。JC08モード燃費は、9.6km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムターボエンジンで、4輪を駆動します。2トン以上の超重量ボディを持ちますが、低速から分厚いトルクを発生するため、街中から高速域まで流れをリードして力強い走りが可能です。

トランスミッション

ZF社製9速ATが装備されます。エンジンとのマッチングが素晴らしく、スムーズな変速を行います。

通常、欧州でのセッティングをそのまま日本に持ち込むと、「日本の速度レンジではオーバードライブを使うことが無い」といった現象が起きがちです。

ところがこのZF社製の9速ATは、日本での低速レンジにもしっかりと対応しており、100km/h以下でも9段ギアを使って効率的な制御を行います。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはリンク・ストラット式サスペンションが装備されます。

足回り

ノーマルボディに比べるとボディが補強された分、300kg近い重量増となります。
そのためノーマルモデルにあった軽快感は失われましたが、逆に重厚感あふれるしっとりとした乗り味を手に入れています。

足元にはスポーティな20インチの大径ホイールを装備。普段はほとんど気になりませんが、大きな段差では突き上げ感を感じます。

ハンドリング

重厚感のあるしっかりとしたステアリングフィール。リニアな特性で、ドライバーの意思に忠実に反応、気持ちよくノーズは向きを変えていきます。

評価のまとめ

幌を開けると、レンジローバー・イヴォークのカッコよさが失われ、加えて高い場所に人が見えるので妙な腰高感があります。といっても、幌を閉じれば再びカッコいいイヴォークルックが現れます。

それ以上に、フル4シーターでオープンエアーを楽しみながら走る爽快感には、アイポイントの高さもあってこの車にしかない独特の世界観があります。

仲間とワイワイ楽しみながら走る時は幌を開け、街中をスタイリッシュに流したい時は、幌を閉じてクローズドトップにすれば一台で2つの楽しさが味わえます。

スタイリッシュなSUVでオープントップを味わうなら、これ以外の選択肢はありません。

価格

価格 | 7,650,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)