秋ろーの愛車「レガシィB4」は購入してから6年以上が経つのに、なぜかリコールの案内が全く無くて、それが密かな自慢でもあったんですが、そんなB4にもついにあの「エアバッグ・リコール作業実施のご案内」が送られてきました。
今回の【長期レポート】は、そんな「タカタのエアバッグ、リコール問題」にまつわる案内と作業の詳細なんかを備忘録的に記述していきます。
参考:スバル公式ホームページ
※この記事を書いているのは、2017年の5月ですが、実際にエアバッグのキャンセル作業を行ったのは2ヶ月後の5月です。
※さらに1年後。リコール対策部品との交換作業をやってもらいました(詳細は文末に追記)。
案内および作業を時系列順にまとめると、「リコールの案内(2017年5月)」→「エアバッグのキャンセル作業(2017年7月)」→「対策部品との交換(2018年5月)」という流れになります。
リコールの具体的な内容と作業の詳細
スバルから送られてきたリコールのお知らせには、「助手席側エアバッグに内蔵されているガス膨張装置(インフレータ)が、劣化することによって正常に動作しないおそれがある」という意味のことが書かれていました。
ただし、現在、リコール対策品が間に合わないので、緊急措置として「助手席側エアバッグの機能を停止する」という対策がとられるそうです。その後、リコール対策品の到着を待って、実際のリコール改修作業を行うという流れになります。
まあ、世界中の自動車メーカーでリコール改修作業が行われているんで、対策品が足りないのは仕方ないです。
機能を停止した後の注意点としては、「なるべく助手席に座らない」とか、「やむを得ず助手席を使う場合は、助手席を一番後ろに下げて、必ずシートベルトを装着する」といった事が書かれてありました。リコールが原因で怪我をしたんじゃあたまりませんから、このあたりはしっかり守りたいと思います。
自動車の製造工程は、まだまだ人間による手作業や直接目視による確認作業に頼っている部分が多いです。というわけで、ミスや思わぬ不具合がある程度おこるのは仕方ありません。問題になるのは、不具合が発覚してからの対応なんで、リコール対策や改修作業をしっかりとやってもらえればそれで良いです。
ディーラーにレガシィを持ち込む
ちょうどこの時、レガシィB4の半年点検と重なっていたのでリコール作業と同時に作業をお願いしました。
点検作業やリコール対策をディーラーに依頼する時は、かならず予約を入れてください。特に最近はリコールに伴うピット作業が多いようで、予約をしてもちょっと待たされる事があります。飛び込みによるピット作業はまず無理でしょう。
電話での予約が苦手という人には「マイスバル」というアプリが便利です。このアプリには、ピット作業予約の他に、愛車情報の登録や点検、車検などのメンテナンス情報。スバルの車や商品の紹介、ドライブ情報など色々な便利機能が含まれています。スマホを持っている人は一度チェックしてみてください。
実際の作業時間は、点検パックの「半年点検」にエアバッグの「キャンセル作業」を合わせて1時間ほどでした。1時間程度ならディーラーでカタログを見たり、コーヒーやお茶を飲んだりしているうちに終わりますが、2時間以上掛かりそうな場合は、代車を借りて喫茶店やショッピングモールなどで時間をつぶした方がいいかもしれません。日本車のディーラーであれば、大概無料で貸してくれるはずです。
エアバックのキャンセル作業が終わると、サンバイザーの裏に「エアバックが作動しない」ことを明記したラベルが貼られていました。このラベルには注意事項も書いてありますので、しっかりと読み込んでおいてください。
世界中でリコールが出されているため、対策品が間に合わない
今回行われているタカタがらみのリコール対策は、「全世界に渡って幅広く実施されているため、中々対策部品が回ってこない」という話しです。対策部品だけでなく、一日に何万台も製造される新車のためのエアバッグも必要ですから、製造が間に合わないというのは理解できます。
リコールの案内には、「対策品の用意に半年以上は掛かる」と明記されています。ディーラーでも「1年以上の余裕はみておいてください」と言われました。つまり、「2018年5月に案内書が送られてきた」という人は、速くても2018年の11月くらい、遅ければ1年後の2019年5月くらいになるという事です。
また、実際の交換作業はエアバックのキャンセル作業を行った順に実施されます。「しばらく対策部品が用意できないのなら、いついっても同じだ」と呑気に構えていると、どんどん作業が後回しになります。リコールの案内が送られてきた人は、なるべく早くディーラーに連絡してエアバックのキャンセルを行いましょう。
タカタの経営破綻後も、リコール対策は行われる
今回のリコール騒動が想定以上に拡がった背景には、タカタの後手に廻った対策にあるようです。これを聞くと、ホンダを始めとする日系自動車メーカーがあまりタカタの支援に乗り気でなかったのにも納得がいきます。
この後、事実上の経営破綻となったタカタは、中国資本のアメリカ部品メーカーに買収され経営再建を目指します。日本の名だたるメーカーが次々に中国系企業に買収、もしくは切り売りされていく現状はなんだか寂しいものがありますが、そのおかげでタカタは存続しリコール対策が進められるのも事実。喜んで良いのか悲しんで良いのか複雑です。
その後、対策部品と交換
2018年5月。ちょうどリコールのお知らせから1年後。ディーラーから「対策部品の用意ができた」という旨のお知らせが届きました。
今回も、定期点検と同時に依頼。ついでに撥水洗車とオイル交換も。全部の作業で2時間程度かかりましたが、代車を借りていたので待たされたイメージはありません。
撥水洗車に2500円少々かかりましたが、点検パックに入っていたのとオイル交換の無料サービスでその他の費用はゼロ。スバルは時々「◯◯さん、今日は無料券がありますよ」などと、急にサービスしてくれるのが嬉しすぎます。