今回は「新型 ダイハツ ウェイク L レジャーエディション SAⅡ」を試乗レポート。
2014年にフルモデルチェンジしたSUV風「超スーパーハイト系ワゴン」です。
2017年に小改良が施され、フロントフードガーニッシュのデザインが変更されています。
外観
全長3395mmX全幅1475mmX全高1835mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2455mmとなります。
道具感あふれるSUV風のゴツゴツした外観。ワクワク感あふれる楽しさを上手に表現しています。
フロント
縦方向にやたらと長い、ウェイク独特のプロポーション。決して男前ではありませんが、いつまでも眺めていたくなるような魅力的なフロントフェイスです。
サイド
ボディ四隅ギリギリにレイアウトされたホイール。やたらと大きいサイドパネルに、垂直に切り立ったフロントノーズが組み合わされます。チョロQのようなおもちゃぽさと道具感が混在した楽しいサイドビューですね。
リア
ゴツゴツとしたリアコンビランプと、SUV感覚あふれるリアガーニッシュが相まって、ウェイクならではの楽しい世界観を存分に表現しています。
逆にシンプルな四角いリアエンドをそのまま放置すると、ただの軽ワンボックスに見えてしまうでしょう。
内装
質感の高い樹脂による、道具感あふれるメカニカルなデザイン。小物入れが沢山装備されており、車を日常の道具として使い倒したい人に喜ばれそうです。
広大なグラスエリアと高いアイポイント、見切りの良い短いノーズによって、抜群の運転しやすさを実現しています。
両側にスライドドアが装備され、乗員の乗り降りや遊び道具の積み下ろしに便利です。
シート
適度なサイズ感とストロークのある座り心地の良いシート。中距離(30km)程度の移動であれば、快適に移動する事ができます。
「前席2名+後席2名」と割り切ったシート設計が行われ、リアシートはゆったりとした快適な座り心地です。背の高いボディとロングホイールベースを活かして、足元、頭上空間ともに広々とした余裕が確保されています。
荷室
リアシートを後ろ一杯までスライドさせると、荷室スペースは非常に小さくなります。逆に前にスライドさせた場合は、室内の高さと相まって広大なスペースを確保する事ができます。
さらにリアシートを折りたたむと、自転車をホイールを付けたまま積み込めるほどの、ワンボックスカー並に広々とした荷室が広がります。
静粛性
コンパクトカーなみの静粛性が与えられています。
エンジンとミッション
658ccの直列3気筒DOHCエンジンに、CVTが組み合わされます。
エンジンは、52ps/6800rpmの最高出力と、6.1kgf・m/5200rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量1000kg。JC08モード燃費は、25.4km/lとなります。
エンジン
658ccのツインカムエンジンで前輪を駆動します。軽自動車にしては重いボディに非力な自然吸気エンジンが組み合わされるため、加速はもっさりとしています。
日常領域でゆったりと走る分にはそれほど問題ありませんが、キビキビと走りたい人には上級グレードのターボをオススメします。
ターボモデルについては「【試乗レポート】新型ダイハツ ウェイク でかすぎるボディが楽しい遊び車 [DBA-LA700S]」の記事を御覧ください。
トランスミッション
経済性重視のもっさりとしたトランスミッションです。
足回りとハンドリング
前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。
足回り
背の高いボディを安定させるため、若干足元は引き締められているようです。といっても不快な印象はありません。適度に引き締まったしなやかな乗り心地です。高速域でもそこそこの安定性を示します。
ハンドリング
背の高いボディの割に、ロールは程よく抑え込まれています。適度なロールを伴った自然なコーナリングフィールです。ただし、スポーティにキビキビ走るといった類のものではありません。
評価のまとめ
背の高いスーパーハイト系ワゴンの魅力をさらに推し進め、普通車ミニバン並の全高とゴツゴツとしたSUV風の楽しい外観が与えられています。
この背の高さと楽しい独特の外観は圧倒的で、乗っているうちに「この車を使って次はどんな遊びをしようか」と楽しい妄想が止まりません。
「余裕のある室内や荷室は魅力的だが、生活感あふれるタントではちょっと物足りない、もっと遊び心溢れる軽自動車が欲しい」と考えている人にピッタリな一台です。
価格
価格 | 1,598,400円(税込み)