ユーザーの好みが多様化した現在では、走りや見た目を自由に変えることのできる「チューニング」や「ドレスアップ」といった趣味が、幅広く普及しています。
そのため、こういったパーツやサービスを扱うお店も増え、専門店だけではなく、近所のディーラーやカー用品店でも取り扱うほどです。
チューニングの前の注意点
中古で価格が安くなったレクサスを買ってきて、そのまま自分好みのチューニングやカスタマイズをするという若者も多いです。
ただし、中古でヘタった車をそのままショップに持ち込んで、いきなりチューニングするべきではありません。その車の素の状態が分からなければ、チューニングによって何が良くなったのか悪くなったのか、そもそも自分がその車をどのようにチューニングしたいのかさっぱり分からない状態での作業になるからです。
チューニングを施す前には、じっくり素の状態でその車を乗り込んでみて、足回りやエンジン周りなど、ヘタっている部分をしっかりと交換、調整してやることが大切です。
ノーマル状態は誰にでも受け入れられるベストなセッティング
ノーマル状態のセッティングは、メーカーの開発者がその車にとって一番最適となるセッティングを、長い時間とコストを欠けてじっくりと磨き上げた結果です。
いわば、万人に幅広く受け入れられるように、ベストなセッティングが施されているのです。
そのため、チューニングする時はノーマル状態でしっかりとその車を乗り尽くし、自分の好みに合わない部分をじっくりと洗い出す作業が必要です。
その結果、「もうちょっと低速トルクが欲しい」とか、「足回りを固めたい」とか、「ボディ剛性を上げたい」といった欲求が出てきます。
後は、この自分の「好み」に合わせて最適なセッティングを見つけていくだけです。
チューニングにはバランスが大切
バランスが最適に調整されているノーマル状態ですが、チューニングによって僅かに手を加えるだけで、このバランスは大きく崩れることになります。
例えば、足回りを固めれば乗り心地は悪化しますし、エンジンのパワーを上げれば低速トルクが薄くなって扱いにくいエンジンとなります。
こういった微妙なバランスを調整する事は、経験の少ない技術者には難しい作業です。つまり、どうしても優れた技術を持つ優秀なショップを探す必要があるのです。
信頼出来るショップを探すには、実際にお店を訪れて直接調査するしかありません。詳しい調査の仕方については、「ドレスアップやチューニング、ショップを選ぶ時の注意点【カスタマイズ】」のページで詳しく触れていますので、良かったら御覧ください。
雑誌で勉強
といっても、何から何までショップにおまかせでは、自分の好みや思いを正確に伝える事は難しいです。
そこで、ある程度のチューニングに対する予習が必要になります。事前に知識を仕入れておけば、自分の好みを正確に伝えるだけでなく、優良なショップを見分ける助けにもなります。
最近はカスタマイズやチューニング、ドレスアップの専門雑誌が販売されています。このような雑誌をざっと眺めるだけで、広く浅く知識を身につけることができます。