車好きの憧れ、ロールスロイスのある部屋【こぼれ話】

近頃はおしゃれにこだわる人が増え、自分の家や部屋もセンスよくコーディネイトしたいと高価なインテリアを揃える人が増えています。

このようにインテリアへのこだわりが一般的な庶民の生活にも浸透してきたのは、ある程度生活に余裕がでてきた高度成長期からバブル景気に掛けてです。

ロールスロイスのある部屋
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ガレージのある部屋

バブル景気が絶頂を迎えつつあった1988年、東京日本橋のある百貨店では、家具売り場を改装して「ガレージのある部屋」という提案型ショールームを作りました。

ショールームの中には、ビジネスチェアやデスク、パソコンなど仕事道具一式が備えられ、男の隠れ家と行った演出が施されています。

なによりもこのショールームが異様だったのは、その部屋の中にロールスロイスの前半分が入り込んでいることです。しかもこのロールスロイス、ただのディスプレイではなく普段の足として十分に使える新車なのです。

つまり、簡単に言ってしまうと部屋とガレージが一体化されているという事です。その証拠に、ロールスロイスの周りには仕事道具だけではなく、車を整備するための油圧ジャッキやレンチ、スパナなど自動車工具一式が揃えられています。

このショールーム、単に家具を売るためというモノではなく、希望があれば部屋の施工も受付てくれます。

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中高年に高い人気

といっても部屋にこんな大きなロールスロイスや雑多な工具一式があれば、普通の人なら落ち着かなくて嫌になりそうです。自分の大切なお金と家を使ってわざわざこんな奇抜な部屋を施工する人もいないでしょう。

と思いきや、世の中には色々な趣味の人がいるとみえ、中高年のカーマニアを中心に施工待ちとなるほどの高い人気を得ていたとういう事ですから驚きです。

まあ1988年といえば、バブル景気がその最盛期を迎えようとしていたころです。世の中全体の気分も浮かれ気味だったのは確かです。一般庶民にも奇抜な発想をする人がいてもおかしくありません。

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現在ではハウスメーカーのカタログモデルとなっている

ところがこの「ガレージのある部屋」その後も、脈々と受け継がれ、「失われた20年」と言われる今でもある程度の市場を維持しています。

ハウスメーカーの中にもカタログモデルとして販売している会社があり、トヨタホームやミサワホームでは「ガレージのある家」として好評を得ているそうです。

その中には、まさに自分の部屋の中に愛車を入れるというプランもあります。ただし、ガラスにより完全に部屋と空気が仕切られており、排気ガスで部屋が臭くなるという心配はありません。バブルから数十年を経て、「ガレージのある部屋」も進化していたというわけです。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)