新型 マツダ ビアンテ【試乗評価】素直で穏やかな走りと個性的な外観 [DBA-CCFFW]

今回は「新型 マツダ ビアンテ GRANZ SKYACTIV」を試乗レポートいたします。
このマツダビアンテは、2008年に発売された全く新しいブランニューモデルです。

ベース車両にはプレマシーのシャシーが使われ、2005年に発売停止されたボンゴフレンディの実質的な後継車として開発されました。

マツダビアンテ前面の画像

写真はマイナーチェンジ前のものです。

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外観

全長4715mmX全幅1770mmX全高1835mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2850mmとなります。

マイナーチェンジされたビアンテGRANZには、専用フロントデザイン採用が採用され、大型化したフロントグリル、横基調になったバンパー、サイドモールや高輝度アルミホイールで派手な外観に仕上げられています。

フロント

大型化されたグリルとバンパーが一体化され、前期型に比べワイドで安定感のあるフロントマスクですが個性は若干薄まりました。

サイド

サイドビューは、ヘッドライトからサイドウィンドウに続くラインが一体化されており、前期型と同じく個性的でクリーンな印象のデザインです。GRANZグレードにはサイドスカートにメッキモールドがあしらわれ、分厚いサイドビューが随分と引き締まって見えます。

リア

リアビューは同クラスライバルたちと同じような没個性的なデザインです。まあ空間をギリギリまで使ったボクシーなミニバンですから、このあたりに個性がないのは仕方ありません。

マツダビアンテ後部の画像

主な外観装備

ダークティンテッドガラス、LEDリアコンビネーシンランプベゼル(シルバー&ブラック)、LEDドアミラーウィンカー、ディスチャージヘッドランプ、フロントフォグ、リアルーフスポイラー、専用フロントバンパー、専用リアフィニッシャーモール(シルバー)、ブライドモールディング(フロントバンパー/サイドシル/リアバンパー)、スカッフプレート、マフラカッター、16インチアルミホイール(高輝度塗装タイプ)など

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内装

もともとクラス標準レベルと比較しても上質感のあった内装ですが、マイナーチェンジで素材が見直されさらに質感がアップしています。

マツダビアンテ内装の画像

センタークラスター周りに上質なブラックパネルとヘアライン入りパネルが装備されています。個性的なセンターメーターと相まって上質で未来的なインテリア空間が広がります。

スポーティなデザインのステアリングには、シフトを操作するための「ステアリングシフトスイッチ」が標準装備されています。

フロントシートは厚みとサイズがたっぷりと与えられた座り心地のいい作りです。適度なコシと硬さがあり長時間座っていても疲れることはありません。

マツダビアンテのセカンドシートの画像

サードシートを折りたたんでセカンドシートを限界まで下げると、足元にビジネスクラスのようなたっぷりとした余裕が生まれます。

セカンドシートも同様に快適で疲れにくいシートです。左右にそれぞれ一つずつのアームレストが装備されています。

サードシートの座面は短めでシートバックも小型ですが、このサイズのミニバンとしてはしっかりとした厚みが与えられており、短距離用途や子供用のシートとしては十分な作りです。

このサードシートとセカンドシートの下には隙間が設けてあり、荷室側からアクセスすることでスキー板などの長尺物を簡単に収納することができます。
また荷物を固定するためのフックが二つセットしてあり、シートのスライドレールに取り付けて使用することができます。オプションのラゲッジネットと組み合わせれば、細々した散らばりやすい荷物もしっかりと固定することができます。

主な内装装備

電動両側スライドドア、本革巻きステアリング&シフトノブ、ステアリングシフトスイッチ(ダイレクトモード機構付き)、インパネデコレーションパネル(ヘアライン)、センターパネル(グロッシーダークグレー)など

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エンジンとミッション

1997ccの直列4気筒DOHCエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、151ps/6000rpmの最高出力と、19.4kgf・m/4100rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は1660kgで、JC08モード燃費は、14.8km/lとなります。

マイナーチェンジでSKYACTIVエンジンが導入され、アイストップ(アイドリングストップ)と相まって燃費性能が向上しています。

車重に対してやや低速トルクが不足していますが、日常的に使うミニバンとしては過不足のない動力性能です。ビアンテはワイディングをガンガン飛ばすような車ではないので、これで十分です。

回転を常に高く保とうとするCVTなどと異なり、ロックアップ領域の広いATが装備されていますので、リニアで気持ちの良い加速感を味わえます。

またしっかりと遮音対策が施されており、車内の静粛性は高く快適なドライブが楽しめます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

ハンドリングに定評があるプレマシーがベースとなっていることもあり、ロールの出方が自然でハンドリングに違和感はありません。リニアで扱いやすいフィールです。

乗り心地はソフトで穏やか、車内の静粛性と相まって長時間運転していても疲れません。

ブレーキは踏み込んでいくことで奥で効き具合を調整するタイプです。普段、制動力の立ち上がりが早い「カックンブレーキ」に慣れている人には、多少違和感があるかもしれません。ただ、慣れればこちらの方が制動力をコントロールしやすいです。

評価のまとめ

ビアンテは2Lクラスにも関わらずボディは3ナンバーです。またサードシートに跳ね上げ機構がないので、荷室を拡大するには前にスライドさせるしかありません。床下に収納などの便利機能も装備されません。

ただこういったデメリットは、シッカリした作りのサードシートや後席に行くほど目線が上がるシアターレイアウトなどのためであり、ビアンテならではの多くのメリットに繋がっています。

それほど飛ばさないけど素直で気持ちのいい走りをしたい。また、土日は家族を連れてキャンプやレジャーにも出かけたいという人にオススメの車です。

今後マツダはミニバンの生産から撤退すると公式にアナウンスしています。ビアンテのような手頃な値段で走りの楽しいミニバンは少なくなるかもしれません。

価格

価格 | 2,673,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)