いくら車を買ってくれたからといって、こんな特典あげてもいいのでしょうか?まずはこの動画をご覧ください。
まあ、ご覧いただければわかると思いますが、これは2015年に発売され、日本だはすでに完売となった「CIVIC Type R」のCMです。
日本人からは想像できないようなユーモアのセンスで、見ているこちらの方が心配になります。
CMの内要をざっくりと紹介
まずCMの冒頭では、CIVIC Type Rオーナーたちの不満の声から始まります。
「こんなに高性能な車を買ったのに一般道では満足に走らせる事もできない」とか、「通勤や通学では渋滞ばかりで宝のもちぐされだ」といった意見が寄せられます。
そこでイスラエルのホンダでは、そんなオーナーたちの不満を解消するべく、画期的なサービスを考え付きます。それがCMで紹介されている「妊婦さんパス」です。
妊婦さんパスとは?
これは、どんなに厳しい警察官でも出産間近の妊婦が助手席に乗っていれば、スピード違反くらいだったら許してくれるだろうという、モラルもへったくれもないとんでもないサービスです。
具体的には、CIVICをお買い上げ頂いたお客様には、もれなく妊婦が助手席に同乗するサービスが付きますので、いつでも好きなだけスピード遺反をしてくださいという内要です。
CMの中では、まず女優をオーディションで集め、専門の助産婦さんにコーチをさせて、妊婦となるための演技を訓練するシーンが続きます。本当の妊婦さんとしないところに、そこはかとなく批判をかわしたい心配りが見え隠れしますね〜。
晴れて特訓が終了し、オーナーの助手席に座ることとなったニセの妊婦さんは、スピード違反で警察官に捕まると、それまでの特訓と成果を遺憾なく発揮し、「車を進めてくれないと生まれちゃう〜!」と絶叫します。慌てた警察官は、早く行くように手で男に指示をするシーンで、このCMは終わります。
日本では絶対無理!
日本ならせいぜい、CIVIC TypeRを思う存分走らせるためのサーキット走行会を企画するのがいいところでしょう。まあこのCM自体、ユーモアのセンスが違いすぎて面白くもなんともないのですが、ここまでの表現が許されることに正直驚きます。
スピード違反を助長するとか、女性蔑視とか、人権問題とか色々言われそうですが、イスラエルでは大丈夫なんですね。イスラエルという国は、アメリカと近い印象があったのですが、どうも文化的には中東とかインドあたりの映画と共通するセンスを感じました。