知らない町では駐車スペースを探すのが大変
車で知らない町に出かけると、車を停める場所を探して右往左往することがあります。空きスペースがあったとしても、駐車料金や周囲の治安など、気になることが沢山あり、なかなか安心して停める事ができません。
そんな場合に備えて中には、ドライブカメラや、セキュリティシステム等を、アフターマケットで購入して装備している人もいます。しかし、これが後付け感満載でなかなか美しく車内に収めることは難しいものです。
キャデラックから画期的なセキュリティシステムが登場
そんな中、アメリカのキャデラックは、高級サルーンであるCT6用のセキュリティシステムとして、全方位カメラ技術を使った盗難及びいたずらを監視するための、カメラによるセキュリティシステムを発表しました。
このシステムは、フロントグリル内及びサイドミラー、トランクリッドに搭載された4つのカメラを使い、360度全方位の状況を録画及び監視するというものです。鳥からの目線のように、サラウンドビューとして映像に記録されます。起動するには、自動車がロックされた状態で、不審な人物が自動車に近づいたり、触ったりすると自動的に録画される仕組みになっています。
駐車のためのシステムをアップデート
このカメラシステムは、もともと、日産の「アラウンドビューモニター」のように、駐車をアシストするためのシステムとして搭載されていたものを、セキュリティシステムとしても使えるようにアップデートが施されたもので、量産車としては世界初の搭載になります。ちょっとしたアイディアだけで、全く違う機能が付加されるという点は、スマートフォンのようです。これからの自動車は、どんどん電子制御化が進む事で、このようなアップデートが頻繁に行われるようになるでしょう。
キャデラックCT6は、その他に、広角リアビューカメラや、ナイトビジョン、車線維持システムのために、3つのカメラを装備しています。カメラが安くなったとはいえ、合計7つのカメラを搭載するとは、さすがアメリカを代表する高級サルーンです。
抑止効果の拡大に期待
このセキュリティシステムがあれば、万が一の時にも、しっかりとした証拠が残るので、早期のトラブル解決が期待できます。また、車内の仕上がりも、メーカー純正装備ですから、コードがだらしなく飛び出すようなこともなく、美しく装備され、車を大事に乗りたいという几帳面な人でも満足できます。さらに、このようなセキュリティシステムが、車に装備されているという認知が広がれば、いたずらや盗難などの抑止効果も期待できます。