新型プジョー 2008【試乗評価】スポーティな外観と落ち着いた身のこなし [ABA-A94HM01]

プジョー2008前面画像

今回は「新型プジョー 2008 Cielo」を試乗レポートいたします。
このプジョー2008は、2013年にジュネーブモーターショーで発表され、2014年に日本で発売されたブランニューモデルです。
208と同じ、208系のプラットフォームが使われています。

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外観

全長4159mmX全幅1739mmX全高1556mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2538mmとなります。

全幅は208とほぼ同じながら、全長、全高ともに拡大され208よりは大きく立派に見えます。

フロント周りは新世代プジョーに共通の、クールでメカニカルな表情が与えられています。

側面には、目立ったキャラクターラインはありませんが、緊張感と張りのある面構成がなされており充実感が感じられます。
また、サイドウィンドウやルーフスポイラーには、個性的なメッキモールドが施されていて見飽きる事がありません。

リアコンビランプはコの字型にデザインされ、スポーティで知的な印象です。

ルーフレールが装着されているものの、全高は抑えられており立体駐車場にも対応しています。

全体の印象としては、208のクールでオシャレなイメージに、さらに頼もしいワイルド感が上乗せされた感じです。

プジョー2008後部画像
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内装

208とほぼ同じ内装デザインで、近未来的でスポーティなインパネまわりです。
小径化されたステアリングと、ステアリング径の外にレイアウトされた大きなメーターが印象的です。
このCieloには、アルカンターラとテップレザーのコンビシートがおごられており、ゴージャスな雰囲気ただよう室内空間です。

ただ、左ハンドル車を無理矢理右ハンドル車に改修しているため、運転席の足下は窮屈で足の置き場に困ります。

このプジョー2008で最高なのが、開放感たっぷりの電動パノラマルーフです。
雨の日や月夜に運転したらさぞ神秘的なムードでしょう、想像しただけでうれしくなってきます。

適度な硬さで、包み込まれるような形と質感のフロントシートが装備されています。
このシートはソフトなタッチと、体重を掛けるとそこから少し沈み込んだところで、がっちりと身体を支えてくれる快適な座り心地を持ちます。

荷室は208より縦方向にサイズが拡大されており、積み方を工夫すればかなり大きな荷物も積めます。

室内は適度にエンジンノイズが侵入しますが、不快なものではありません。

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エンジンとミッション

1.2L直列3気筒DOHCエンジンに、5速ETGが装備されます。
エンジンは、82ps/5750rpmの最高出力と、12.0kgf・m/2750rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、18.5km/lとなります。

通常このサイズのボディに1.2Lだとダウンサイジングターボが使われますが、2008には普通の自然吸気エンジンが載せられます。
ただこのエンジンは日本の軽自動車用3気筒エンジンのような安っぽさはありません。
ぐっとアクセルを踏み込んで高回転まで回すと、気持ちのいいエンジンフィールを伴いながら、澄み切ったエンジンサウンドを奏でます。
また、1.2L自然吸気エンジンとは思えないたっぷりとしたトルク感で、1160kgの軽量ボディを過不足なく走らせます。

シングルクラッチのETGはマニュアルの操作感に近く、ATから乗り換える人はしばらく慣れるのに時間が掛かると思います。
操作のコツは、基本構造がマニュアルトランスミッションなので、変速時にアクセルを戻してやる事です。ちょっとコツをつかめば、CVTでは得られないダイレクトな変速フィールを楽しめます。

また、アイドリングストップが搭載されており、停車時は無音状態となります。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

中立付近がびしっと引き締まっていて、ステアリングにはほとんど遊びがありません。その分直進では気を使います。
コーナーに向かってゆっくりステアリングを切り込む事で、ノーズはドライバーの意図したラインを忠実にトレースしていきます。素直で気持ちのいいステアリングフィールです。

208より車高が高められており、ロール変化を嫌って引き締まった足回りが与えられています。引き締められているとはいえ、国産ライバルと比べればしなやかな乗り心地です。そのため、うねりのある路面でもボディの姿勢変化が少なく、フラットライドな乗車感です。

荒れた路面では衝撃は拾うものの、ダンピング処理が上手く不快な振動は遮断されています。またサスストロークが長く、208より落ち着いた身のこなしを見せます。

評価のまとめ

ETGは慣れれば問題ありませんが、ATしか乗ったことのない人は一度試乗して、営業マンにも話を聞いておいた方がいいです。

この2008はハッチバックでは得られない、目線の高さによる運転のしやすさと開放感、荷室の広さがアドバンテージとなります。
しかし一番のセールスポイントは、そのクロスオーバーSUVの外観による快活で頼もしいイメージです。この為だけに208に上乗せして30万円払う価値は十分あります。

価格

価格 | 2,846,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)