【コラム】国産車より外国車に魅力的な車が多い理由

外国車の画像
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外車のイメージ

子供の頃、僕は外車と聞くとその言葉自体に、一種独特の雰囲気を感じていました。
「偉い人が乗っている」とか、「超お金持ち」とか「すごく怖い人」といったイメージです。正直ちょっと胡散臭い気がして嫌いでした。
当時は海外旅行にも簡単に行けない時代でしたから、このイメージも当たらずも遠からずといったところでしょうか。

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外車の大衆化

その後、時代が移り変わり「平成」を迎えると、海外旅行の敷居もぐっと低くなり、BMW318などは「六本木カローラ」と揶揄されるような事もありました。
その後、高かったVWが戦略的な価格を打ち出し大攻勢に出ると、ヨーロッパの小型車達もそれに続き、一般的な小型車なら普通の人でも、簡単に買える時代になっています。
メルセデスベンツやBMWは相変わらず、強気の値段を付けていますが、下位モデルや新しい安めのブランドを新設してこの流れに乗っています。
メルセデスベンツが200万円代から買えるなんて、昔だったらありえないことです。
しかし、そこは商売上手なメルセデスベンツです。しっかりと乗り味に格差が付けられています。
「昔ながらのベンツの味をご所望でしたら、Cクラス以上の後輪駆動車をどうぞ」という具合です。

そんな中で外国車は、最盛期より落ち込んだとはいえ28万台以上を売り上げています。シェアは過去最高の8.5%です。
日本車が売れない時代にこの数字は大したものです。
このまま行けば、こだわりや趣味性の強いユーザーを抱える利幅の大きいマーケットは、外国車に独占されてしまうのではないでしょうか。
日本車で売れるのは、味気のないミニバンや軽自動車ばかりというのは、十分ありえる話です。

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販売好調な外車

これは、日本のメーカーにも責任があります。
ユーザーが安くて大きい、コスパの高い車ばかり求めるからといって、それに迎合するだけでユーザー教育をおざなりにしてきたからです。
大げさに言えば、日本中の車がカローラやクラウンばかりを目指した結果です。
外国車が28万台も売れるということは、その事にユーザーも気づき始めているという事ではないでしょうか。
確かに、信頼性という面では日本車は世界一だと思います。
しかし、ヨーロッパの車も昔に比べれば本当に壊れなくなりました。
壊れるとしても、内装の欠落とか、窓が上がらないといったマイナートラブルです。

しかも、ヨーロッパの車にはそれ以上に、日本車にはない味や個性といった魅力あります。
これがあるから、趣味で車を選ぶような人達から支持されているのだと思います。

ドイツ車には「アウトバーンを何キロ走ってもびくともしないボディ剛性と、しっかりした足回り」、フランス車には「石畳のガタガタ道を走っても、疲れないソフトな足回りとシート」、イタリア車には「回して楽しいエンジンと緩くて美しいボディ」といった具合に、それぞれの文化を車を通して味わうことができます。

日本車が外国車に対抗するには

しかし、ここに来て日本のメーカーにも変化が出て来ています。特にマツダの車に乗ってみるとそれが良く感じられます。
CX-5以降の車について、マツダでは世界中の乗り味が良いとされている車を集め、人間の感性と車の挙動の関係性についてデータを取ったそうです。
そのデータをもとに、「マツダならではの乗り味」という指標を作り上げ、その後開発される車は全てこの指標に基づいて設計されているそうです。
この話のすごいところは、データを集めて分析しただけではなく、「マツダならではの乗り味」にまでまとめ上げている点です。
初代ロードスターの開発では、MGの音を聞きながらマフラーを調節していたそうですが、隔世の感があります。

その他の日本車メーカーでも同じ様な取り組みがみられ、今後の日本車の展開が楽しみです。

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ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)