キーシリンダーにキーを差し込み、キーをONの位置までひねると、メーター内に各種警告灯類が点灯します。
この時、警告灯が点灯するのは、自動車の故障を知らせるためではなく、警告灯に使われている電球の球切れをチェックするためです。
ただ、通常点灯しない警告灯を見ることができるのは、この時だけです。しっかりと観察して取扱説明書と見比べながら、どの警告灯が何の意味を表しているのかしっかりと覚えておきましょう。
といっても、警告灯はその形だけで充分に意味が伝わるように図柄が工夫されています。一度説明書を読めば簡単に覚えることができるでしょう。
警告灯はその車種によって、表示される種類や数が微妙に異なります。今回は、その中から主要なものをピックアップして解説します。
ブレーキ
「P」や「!」、「BRAKE」で表されるランプで、パーキングブレーキの作動を示します。その他ブレーキフルードの不足を知らせる時にも、表示されます。パーキングブレーキを作動させていない時、これが点灯したらブレーキに異常がある証拠です。自走は諦め、すぐに救援を要請してください。
エンジン
エンジンの絵柄で表示されるランプです。これが点灯した時は、エンジンになんらかの異常が起きている可能性があります。通常、電子制御系に不具合があるケースが多いです。
この警告灯が点灯したら、すぐに整備工場に車を持ち込んでください。自走できない時は、救援を要請してください。
チャージランプ(バッテリー)
バッテリーの形を模したランプか、英字で「CHG」と表記されたランプ。これが点灯したら、なんらかの理由でバッテリーに正常に給電が行われていない事を示しています。
この警告灯が点灯したら、すぐに整備工場に車を持ち込んでください。自走できない時は、すぐに救援を要請してください。
水温
温度計やラジエターの形をしたランプ、水温計の「H」表記付近に赤色の警告灯として表示されるタイプもあります。
オーバーヒートの危険がある時、冷却水が不足している時に点灯して異常を知らせます。
この警告灯が点灯したら、すぐに整備工場に車を持ち込んでください。自走できない時は、救援を要請してください。
オイル
オイルを注入するジョウロ型の容器や、「OIL」の文字で表記されることが多いです。
オイルの圧力不足と、オイル量が不足している時に点灯して異常を知らせます。
この警告灯が点灯したら、すぐに整備工場に車を持ち込んでください。自走できない時は、救援を要請してください。
フューエル(燃料)
給油装置の絵柄や「FUEL」の文字、燃料計の「L」表示付近にオレンジ色のランプとして表示されるタイプもあります。
これが点灯すると燃料が残り少ない事を示しています。多くの場合、10L程度で点灯する事が多いです。詳しくは自分の車の取扱説明書を御覧ください。
この警告灯が点灯したら、なるべく早くガソリンを給油してください。
シートベルト
シートベルトの絵柄で表示されるランプ。運転席のシートベルトが装着されていない時に点灯します。最近の車は体重を感知して点灯するのもの多く、助手席に人が座っているにも関わらず、シートベルトを装着していない時にも点灯します。
また、警告灯を無視してそのまま走り続けると、けたたましい警告音が鳴り出すタイプもあります。
この警告灯が点灯したら安全な場所に停車して、すぐにシートベルトを装着してください。