最近は少子高齢化による働き手の不足により、人材不足の深刻化が問題となっています。
特に「きつい」、「汚い」、「危険」といわれる「3K業界」では人を集めることができず、困っている経営者や人事採用担当者が多いそうです。
これはガソリンスタンド業界も同様で、お店の経営者はあの手この手でなんとか人材を揃えようと知恵を絞っています。
そこで人材確保の切り札として石油元売り会社が考えた起死回生の一手が、「おしゃれな制服採用による業界のイメージアップ」です。
目次
- 出光興産は一流ファッションデザイナーがお好き
- 昭和シェルの制服にはフェラーリのエンブレムが刻まれる!
- 山本寛斎による三菱石油の制服
出光興産は一流ファッションデザイナーがお好き
例えば、「出光興産」は通常のユニフォームデザイナーではなく、ファッションデザイナーの「タクミ・ハタケヤマ」さんに制服のデザインを依頼しています。
この出光の新しい制服は、黒地にシルバーのラインが施されたスマートなデザインで、差し色として「襟」や「細いライン」に出光のテーマカラーでもある「赤」が効果的に使われています。
実はこの「出光興産」は昔から一流ファッションデザイナーの制服がお好きなようで、1990年代にはあの「芦田淳」さんのデザインによる制服を採用していたことがあります。
昭和シェルの制服にはフェラーリのエンブレムが刻まれる!
また、出光興産との合弁計画で最近話題となる事の多い「昭和シェル」では、2012年に制服のデザインを一新しています。特に有名なファッションデザイナーを起用しているわけではありませんが、機能性とかっこよさの両立された感じの良い制服となっています。
この制服のポイントは、一流スーパーカーメーカー「フェラーリ」のエンブレムが縫い付けられている事です。シェルは全世界でシェルとテクニカルパートナーシップを結んでいますが、それに基づいて日本の制服にもフェラーリエンブレムが付くことなりました。
フェラーリと聞いて心ときめかない車好きはいないでしょうから、これは大きな求人効果が期待できそうです。また、同時に「シェル・カーライフアドバイザー」などの資格を持つスタッフには、制服に自分の名前が刺繍されるという名誉も与えられます。
山本寛斎による三菱石油の制服
過去には「三菱石油」が山本寛斎さんのデザインによる制服を採用していた事がありますが、現在は残念な事に統合されて「ENEOS」となっているため、このかっこいい制服を街中で見かけることはできません。
秋ろーのおぼろげな記憶では、白地にグレーのシャープなデザインだったと思います。