ウィンドウウォッシャー液は、雨や水たまりで汚い水を跳ね上げられた時、ワイパーと一緒に使うことで、フロントガラスを綺麗にするという役割があります。
また、最近のHIDヘッドライトやLEDヘッドライトの場合、ヘッドライトの温度が低く、ヘッドライトに付着した雪を熱で溶かすことができません。そんな時に、運転席の操作だけでウォッシャー液をヘッドライトに強く吹き付け、雪を吹き飛ばすという役割も担っています。
どちらも悪天候時の視界に関わる重要な機能ですが、ウォッシャー液が不足していると、全く使い物になりません。そんな場合に備えて、普段からしっかりとウォッシャー液の残量を確認して、補充をこまめにしておくように心がけましょう。
また、ウォッシャー液の量だけでなく、ウォッシャーノズルの目詰まりによるトラブルもよく起こります。その他に、ウォッシャーホースの緩みによる漏水など、ウォッシャー周りで起きやすいトラブルは、比較的簡単に整備や調整ができるものばかりです。
普段から自分で点検と整備を行い、いつもウォッシャーが正常に動作するようにしておきましょう。
ウォッシャーノズルの目詰まり
ウォッシャーノズルが詰まって、洗浄液が出ない場合は、ウォッシャーノズルの小さな吹き出し穴にワックスなどのカスが詰まって、水の通りが悪くなっているという場合がほとんどです。
この場合は、安全ピンなどの先の細い針で、ノズルの穴を軽くつついてやると、カスが取れて洗浄液が通るようになります。
この時、あまり強い力でこじると、ノズルを壊してしまいますので注意してください。
また、ノズルの頭を軽くつまんで、左右にひねるとノズルの噴射方向を微調整することができます。この時も、力の入れすぎには注意してください。
ホースの水漏れを確認する
ウォッシャー液の勢いが弱く、チョロチョロとしか洗浄液が出てこない場合は、ホースの途中で漏水が起きている事が考えられます。
ホースをたどって、ホースのジョイント部分などを調べてください。漏水が見つかれば、その場所のホースをしっかりとはめ込んでおきます。
ウォッシャー液の残量を確認する
そもそも、ウォッシャー液が無くなっていれば、ウォッシャー液は使えません。
ウォッシャー液の入っているタンクは、エンジンルームの脇に設置されています。この半透明のポリタンクごしに液量を確認して、不足していれば補充しておいてください。
それでも治らない時は
上記の方法でも治らない時は、ウォッシャーポンプなどの故障が疑われます。こうなると、個人での修理は難しいので、ディーラーやサービス工場に相談するしかありません。