タクシードライバーといえば、運転のプロです。普通のドライバーと比較すれば、事故を起こす確立は相当低いはずです。
といっても、タクシードライバーは毎日のように車を何時間も運転しているため、相対的に事故に遭う確立が増えてしまうのは仕方ありません。
1988年の統計によると、1日平均50件弱の交通事故に遭遇しています。
自分が乗客としてタクシーに乗っている時、事故に遭った場合に気になるのが、タクシー料金を支払うのかどうか、損害賠償はどうなるのかという点です。
タクシー料金を支払う必要があるのか?
タクシーに乗客として乗車している時、大きな事故に遭った場合は、多くの場合タクシー料金を支払う必要はありません。
タクシーが大破しているような事故では、ドライバーも乗客もなんらかの負傷をしている可能性が高いです。料金メーターも正常に作動している事は考えられません。
これに対して軽微な接触事故の場合は、タクシー料金を支払う必要があります。しかし、ちょっとした接触事故であっても警察での事情徴収は必要ですから、そのままそのタクシーに乗って目的地まで移動する事はできません。タクシー会社に要請して代わりのタクシーを用意してもらう事になります。
代わりのタクシーが到着したら、まず、それまでの料金を事故に遭ったタクシードライバーに払います。その後、目的地まで運んでもらった次のタクシーには、事故現場から目的地までの料金を払います。
軽微な事故の時も必ず警察に連絡を!
このような軽微な交通事故の場合、その場では症状が出ないことが多いです。そのため、警察を呼ぶことなく、当人同士の話し合いで済ますケースもあります。
しかし、そのまま後遺症がでなければ問題ありませんが、後日なんらかの後遺症が出た場合はちょっと厄介です。
事故当日、警察に事故証明書を発行してもらっていないわけですから、相手の保険を使った損害賠償請求が非常に困難となるのです。
こういった不測の事態を避けるためにも、事故に遭ったら必ず警察に連絡する事が大切なのです。
タクシードライバーが警察に連絡してくれない時
乗客としてタクシーに乗車している場合も同じです。まずタクシードライバーに警察への連絡を要請してください。タクシードライバーが連絡してくれなかったり、意識が無く連絡できない場合は自分で連絡しても構いません。
警察に連絡した後は、事故の状況やドライバーの情報、相手の情報、目撃者などなるべく沢山の情報を集めるようにしてください。
特にタクシードライバーの情報は重要です。タクシーに表示してある運転手情報をスマホなどで撮影しておけば確実です。
事故の相手方の名前やナンバープレート、連絡先、自動車保険の情報もしっかりと控えておきましょう。