自動車の整備や点検、修理などを依頼する時、多くの人は自分が車を買ったディーラーにお願いすることが多いでしょう。
確かにディーラーであれば、その車の細かい知識までしっかりと持ち合わせているため、安全で確実な整備を受けることができます。
ただ、メーカー直営ディーラーには、一般的な整備工場よりも多くの場合で費用が高くなるという欠点があります。
そのため、経費をなるべく安く済ませたいという人の場合は、その目的に応じて最適な整備工場を選択する必要があります。
簡単な法定点検をするだけなら、何もディーラーにお願いする必要はありません。近所の整備工場なら比較的安い料金でやってもらうことができます。
整備工場に車を預ける前に「見積書」を取っておく
整備工場に車検や修理、点検で車を預けるときには、あらかじめ見積もりを取っておいてください。整備の結果、追加の修理が必要になる時は、その都度、連絡をもらうようにしておきます。
予算が大きくオーバーする時には、分割払いなどの対応をお願いしましょう。クレジットカードが使える整備工場も多いですから、その時はクレジットの分割払いを使うという方法もあります。
輸入車専門の整備工場
輸入車専門の整備工場には、ディーラーの現場を退いたベテランの整備士が務めていることがあります。こういった熟練の整備士は、ディーラーではやってくれないような難しい整備を安く丁寧にやってくれる事があります。
もちろん、その整備士の技術レベルは工場によってまちまちですから、小まめに色々な整備工場に出向いて詳しい話を聞いてみる必要があります。
どんな質問でも嫌がらず丁寧に答えてくれれば、技術の高い丁寧な整備士の可能性が高まります。あれこれと売りつけようとする人や、ぶっきらぼうな人は避けたほうが賢明です。
ここで手間を惜しまず、良い整備士を見つけることができれば、あなたのカーライフをぐっと充実したものにしてくれるはずです。
この他には、近所の口コミというのもばかにできない重要な情報源となります。
指定工場だからといって、技術レベルが高いわけではない
車の整備工場には「指定工場」と「認定工場」があります。指定工場は自社の整備工場内に「車検検査機器」を備えている工場の事です。
対する認定工場は、自社の整備工場で車検をすることができないため、自社で整備をした後、陸運局の車検ラインに車を持ち込んむ必要があります。
一見すると、指定工場の方が良さそうですが、整備の技術レベルとは何の関係もありません。世間の評判や直接整備士と話した印象で決めたほうが何倍も確実です。
また、指定工場では、一般的に認定工場よりも整備料金が高くなる事が多いです。
不具合が治っていない時は、何度も整備工場に持ち込む
車は複雑な部品をすり合わせて作られているため、プロの整備士であっても一発で原因を特定できない事があります。
整備士はしっかりと修理したつもりでも、あてが外れて治っていないという事が結構あります。こういう時は、遠慮せずにもう一度整備工場に連絡して、しっかりと修理が済むまで何度でも車を持ち込んでください。
こういう原因の分かりにくい不具合は自動車に付きものです。整備士が誠実に対応している限り、ヒステリーを起こして声を荒らげるような事は控えてください。
代車の確認を
車を長期間整備工場に預ける時には、代車を貸してもらえるかどうか確認しておいてください。
国産車のディーラーの場合はサービスで代車を貸してもらえることが多いですが、これはあくまでもサービスの一貫です。料金の安い整備工場や外車専門の整備工場の場合は、代車サービスを受けられないこともあります。もしくは借りられても有料となることが多いです。