秋ろーが学生の頃、美容院はもっぱら若いおしゃれな女性が行くものと決まっていたですが、今現在、一般的な男性でも通うことが普通になっています。
そんな事もあって、けっこう田舎の市街地でも沢山の美容院を見かけるようになりました。
それとは逆に1円でも安くしたいというニーズもあり、1000円散髪のような激安店も増えています。
この1000円散髪、安いだけではなく散髪に掛かる時間も10分ほどと短いのが魅力で、せっかちな人や時間に追われているような人にも人気です。
このように競争の激化が起きている美容・理容業界ですが、各店舗は生き残りをかけて様々な工夫を考え出しています。
美容院の過当競争が激化している三重県の四日市市
そんな中、三重県の四日市市でも美容院の乱立が相次ぎ、市内だけで300店舗が営業する異常事態となっています。
各店舗はお客を他店から奪うためあの手この手で戦略をねっていましたが、簡単にできるアイディアはすぐに他店にも真似されます。いよいよ最後には低価格競争という泥仕合の様相を呈していました。
ある店舗が思いついた打開策
そこで四日市市のある美容院が思いついたのが、BMW7シリーズによるお客様の送迎サービスです。このBMWには専属のドライバーが常駐しており、お客様から予約が入ると指定の時間ぴったりに自宅へお出迎えに上がります。
美容院に着くと待ち時間なしで髪のお手入れが始まり、セットが終わればすぐに自宅へ送り届けるという充実したサービス内容です。
美容院や散髪屋ではあらかじめ予約をしていたとしても、お店の中で結構な時間を待つことになります。その点、この送迎サービス付きの美容院では、実質的に待ち時間がほとんどなくなるという大きなメリットがあります。
この便利さと快適さ、ちょっとしたVIP感を味わえるサービスはまたたく間に近所の評判となり、この美容院は大盛況となりました。
真似したくても真似出来ない
良いサービスが他の店舗で始まれば、すぐに真似をして過当競争に陥っていた四日市市の美容業界ですが、この高額なBMWだけはおいそれと買うことができず、指を加えて見ているしかありませんでした。
ここで不思議なのが、「この送迎サービスを始めた美容店だけが、なぜ高額なBMWを使えるのか」という点です。
実はこの美容院のオーナー、地元では有名な不動産業者の社長ということで、商売につぎ込む原資の規模が他の店舗とは桁違いだったのです。
「家にはジャガーやロールスロイスもあるんだけど、あえてBMWにしたのはお客様に威圧感を与えすぎないよう配慮したため」という事ですから、そのへんの小さな店舗とは余裕が違いますね。