企業が商品PRのため、車をカスタマイズする事はよくある話しですが、今回、伊藤ハムが作った「グランド・ウインナーする~号」はその異様な形と大きさから、ちょっと他ではお目にかかれない面白いカスタマイズカーとなっています。
「GRANDアルトバイエルン」をPRするために作られた車
伊藤ハムの「グランド・ウインナーする~号」は、「GRANDアルトバイエルン」というウインナーのPRのために作られた車です。ベース車両には4トントラックが使われ、その荷台には驚くべき事に7.5mの巨大な「GRANDアルトバイエルン」がどっしりと載せられています。
本物のウインナーさながらに、表面にはまだらな濃淡でウインナーの質感が忠実に再現されており、見ているだけでお腹がすいてきます。
また、土台となるトラックにはブラックをベースにゴールドのラインが施され、「GRANDアルトバイエルン」の高級感が存分に表現されています。
「グランド・ウインナーする~号」の目的
このトラックは、東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌をめぐり、ソテーしたての「GRANDアルトバイエルン」を日本中の人々に楽しんでもらうのが目的です。
そのため、車内には冷蔵庫はもとより、キッチン、ホットプレートなどの調理器具が用意され、新鮮な「GRANDアルトバイエルン」を美味しくソテーすることができます。
お客様は巨大なウインナーの後ろから中に入り、美人のお姉さんが調理した「GRANDアルトバイエルン」をビュッフェ形式で受け取ります。その後は、ウインナーを食べながら前側の出口から外に出るという寸法です。
「グランド・ウインナーする~号」という名前の由来は、「GRANDアルトバイエルン」を食べるという意味での「する?」と、巨大なウインナーの中を通り過ぎながら食べるという意味の「through」を掛け合わしたものです。
元祖ウインナーの形をしたカスタマイズカー
このウインナーの形をしたカスタムカー、実は「グランド・ウインナーする~号」が初めてではありません。1989年プリマハムが作った「プリマウインナー号」というカスタムカーにそのルーツがあります。
大きさは「グランド・ウインナーする~号」ほどではありませんが、それでも、全長6.7m、全高2.9m、幅2.4m、車両重量3トンというマイクロバス程度の大きさがありました。
「グランド・ウインナーする~号」の場合は、荷台にウインナーが乗っているだけですが、「プリマウインナー号」の場合、ベースに食パンのような土台があるものの、車全体がウインナーの形をしているという凝りに凝った作りのカスタマイズカーでした。当然ながら、運転席もウインナーの中にあるのですが、先端形状の流線型と相まってそこだけみているとまるで未来の乗り物のようなカッコよさがありました。
この「プリマウインナー号」は、都内の幼稚園を回って栄養教室を開催したり、イベントや博覧会にも出張して焼き立てのおいしいウインナーをふるまっていたそうです。