【運転のコツ】正しいドライビングポジション

フィアット500のフロントシート

野球とかテニス、サッカーなんかのスポーツでは、まず基本となる正しいフォームをしっかりと頭に叩き込んでから練習をはじめます。

これは運転でも同じで、疲労を抑えてなるべく安全に走ろうとするなら、まず最初に「正しいドライビングポジション」を覚えるしかありません。

そこで今回の【運転のコツ】では、「正しいドライビングポジション」とそのポジションの具体的な取り方について、くわしく解説していこうと思います。

といっても、内容は教習所で教えてもらった事と基本的には同じです。気軽にざっと読んでから、実際の車で挑戦してみてください。

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腰をシートの奥までしっかりと押し込む

まず、シートに軽く腰を下ろしたら、シートのなるべく奥まで「腰」をしっかりと押し込んでください。この時、骨盤を寝かせ無いことがポイントです。まあ要は、背筋をしっかりと伸ばして座るっちゅうことです。これによってシートにしっかりと骨盤が固定されるんで、腰痛にもなりにくくなります。

ただし、クッションがへたった古いシートや、出来の悪い安物シートの場合は、どうやっても腰が安定しないことも多いです。こんな時は対処療法として、薄いタオルを何枚か重ねて微調整することで、ある程度座り心地を改善できる場合があります。また、カー用品店やホームセンターに行けば、腰を安定させるための「ランバーサポート」や、シートの上に重ねる「低反発シートクッション」なんてグッズもあります。「愛車の座り心地が悪いなあ」なんてお悩みの方は一度試してみてください。

といっても、こういったアフターパーツは自分の腰とそれからシート、これら3つの相性で微妙に座り心地が変わっちゃうんで、ピッタリと調整するのはなかなか難しいんですよねえ。一番良いのは、レカロシートなんかの高級シート(自分の身体に合った)と入れ替えることですが、まあ、当然ですけどこれにはお金が結構かかります。

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目線はなるべく高く設定する

自分の体をシートにがっちりと固定できたら、次は「目線の高さ」を調整しましょう。

最近の車は、軽自動車やコンパクトカークラスであっても、座面(シートの座るとこ)の高さを調整する「シートリフター」と呼ばれるレバーとかダイヤルが付いていることが多いです(高級車の場合は電動ってことも)。

「シートリフターが何のことが分からない」なんて人は、車の中(グローブボックスとか)に常備されている説明書を読むか、馴染みのディーラーや整備工場に行って聞いてみてください。車によって操作方法が結構違うんで、「シートリフターでしょう?知ってるよ」という人も一応確認しておいたほうが無難です。

それでは、説明書を読んで「シートリフター」の使い方が大体分かったら、これを使って座面を上下させ目線の高さを調整してきます。

基本的には目線をなるべく高く設定したほうが、周りの様子を確認しやすいですし、ボディサイズも掴みやすいです。疲労の軽減にも繋がります。ただ、あまり高くしすぎると頭が天井につかえちゃいますから、10センチ程度の余裕はいります。もちろん、ペダルに足が届かなくなるようでは困りますから、この辺は自分の体型に合わせて柔軟に設定してください。

まとめると、目線はなるべく高く設定しながら、頭上には10センチ程度の余裕。ペダルをしっかりと踏み込める高さに調整する。って事になりますね。

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シートの前後位置を合わせる

シートリフターを使って座面の高さを調整したら、次はシートの前後位置を調整していきます。

シートの前後位置を調整する装置は、シートの下、前側か、シートの横(右ハンドル・運転席の場合は右側)にあることが多いです。このへんの事も、事前に説明書で確認しておきましょう。

具体的な手順としては、まず、左足をフットレストにしっかりと乗せ、グッと軽く踏ん張るように固定します。この時、踏ん張った左足の「膝裏」がシートから軽く浮き上がるように、シートの前後位置を調整してください。浮き上がると行っても、軽く手の平が入るくらいで十分です。

これくらいの位置に調整しておけば、荒れた路面やコーナーの連続するワインディグを走っても、身体をシートに固定しやすくなります。身体がぶれないんで、安全運転や疲れにさにもつながるっちゅう寸法です。

背もたれの角度を調整する

背もたれの角度を調整する前に、まず、ステアリングの真上、ちょうど12時の位置を両手で握ります。

この時、背中が背もたれから浮き上がらず、両手の肘が軽く曲がるくらいの位置に背もたれの角度を調整してください。

中には、ステアリングの上下や前後位置まで調整できる車もあります。こんな車の場合は、背もたれの角度を調整した後、ステアリングの位置で微調整するとやりやすいです。

てな具合で、ここまで来れば「安全で確実な運転のためのベストなシートポジション」がほぼ出来ていると思います。

「なんだか、しっくり来ないなあ」という人は、もう一度、最初の項目からやり直してください。何度もやっているうちにコツを掴んで、すぐにベストなシートポジションが作れるようになってくるはずです。

ヘッドレストの位置を調整する

ここまでくれば後一息です。最後に「ヘッドレストの位置」を調整して「ベストなシートポジション」を仕上げましょう。

具体的には、「自分の耳(穴)の位置よりもヘッドレストの中心が若干上」になるように調整します。コツとしては、ルームミラーを使って、自分の耳とヘッドレストを映しながらやると簡単です。耳の位置が分かりにくい時は、耳の穴に軽く指をつっこんでみれば確認しやすいでしょう。

ヘッドレストには「レスト(休憩)」という言葉が含まれるんで、「頭を休ませるためのモノ」だと勘違いされがちですが、実際は「乗員の頚椎を損傷から守る」のが主要な機能です。

交通事故の時、衝突で頚椎を損傷する人は結構な割合(4割以上)に上ります。せっかく装備されているヘッドレストなんで、しっかりと位置を調整して万が一のトラブルに備えましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)