鍵を車内に放置したままロックを掛けてしまったり(インロック)、鍵自体を無くして車のドアを開けられなくなったという経験は、ドライバーなら誰しも一度はあるでしょう。JAFの出動要請のうち、バッテリー上がりやガス欠といったメジャーな出動内容と並んで、インロック解除も大きな割合を占めています。
こんな時、JAFに救援を要請すればドアロックの解除をしてもらう事ができます。JAF会員であれば作業料金を取られることもありません(非会員の場合は12,880円)。
インロックの解除方法
その他のインロック解除の方法としては、
(1)窓の隙間から針金を入れて、ドアロックを解除する。
(2)家族に電話してスペアキーを持ってきてもらう。
(3)鍵屋さんにスペアキーを作ってもらう。
(4)おもいきって窓を破壊する。
といったパターンが考えられますが、現実的には(2)とか(3)の方法を取ることが多いでしょう。
この他に「鍵をバンパーの裏に隠す」という予防策もありますが、これは窃盗犯にもおなじみの方法ですので、あまりオススメできません。
予防策を取るなら、「免許証入れの中にスペキーを入れておく」とか、「同乗者(家族)にスペアキーを携帯してもらう」といった方法のほうが安全で確実です。
その他の心構えとして「日頃から鍵を肌身離さず持ち歩く」とか、「ロックは必ず鍵で掛ける」といった事を徹底するだけで「インロック」の危険を随分下げることができます。
頼れる味方「ロック屋」
インロックの場合は車内に鍵があるわけですから、ロックを解除することさえ出来れば後はなんとかなります。
これに対して、鍵を紛失している場合は厄介です。(2)とか(3)の方法が取れなければ車を動かす事さえできません。
こんな時に頼りになるのが、車の鍵閉じ込めを専門に扱う通称「ロック屋」と呼ばれる業者です。
街の「鍵屋さん」がスペアキーの作成だけを請け負うのに対して、「ロック屋」はロック解除からスペアキー作成、エンジン始動までをトータルパッケージとして提供してくれます。
常に500種類以上のマザーキーを持ち歩いている
車には「マザーキー」といわれるキーが各メーカーごとに10種類位ずつ設定されています。外車を含めるとその総数は500種類を超えるといわれています。
「ロック屋」はこのマザーキーを全種類携帯しており、その場で車の鍵穴を専用の工具で探り、どのマザーキーが使われているか瞬時に特定することができます。
つまり「ロック屋」はその場ですぐにスペアキーを作ることができるのです。当然ながらその車の所有車であるという事を証明する必要がありますが、これは街の鍵屋さんも同様です。
ロック屋の作業料金は?
所要時間は国産車の場合で20分くらい、特殊な外車であっても50分ほどで終わります。また、作業料金は国産車で15,000円程度、特殊な外車の場合は50,000円になることもあります。
現在、都内だけで20社近い「ロック屋」が存在していますが、この不景気にも関わらず大盛況だそうです。それだけうっかりしてしまう人が多いということでしょうね。