新型 スズキ・ワゴン R HYBRID FZ(6代目)【レビュー】優れたバランス感覚が自慢、軽自動車の定番モデル [DAA-MH55S]


スズキ・ワゴン R HYBRID FZのフロント

今回の【レビュー】は「新型 スズキ・ワゴン R HYBRID FZ(6代目)」。
2017年にフルモデルチェンジした、軽自動車のハイト系ワゴン(5ドア)です。

1993年に登場した「初代ワゴンR」は、高いルーフによる広々とした室内、道具感あふれるシンプルな外観とアップライトなポジションによる運転のしやすさ、男性が乗っても恥ずかしくないクラスレスな魅力が受けて大ヒットとなった名車。

そのワゴンRも「ホンダ・N-BOX」や「ダイハツ・タント」など、スーパーハイト系ワゴンと呼ばれる新たな人気車種の登場で、今や目立たない地味な存在となりつつあります。

そんな現状を打破すべく、スズキ開発陣が新たに打ち出したのが今回の「新型 スズキ・ワゴンR(6代目)」です。

プラットフォームには新世代アーキテクチャー「HERTECT(ハーテクト)」が採用され、軽量・高剛性ボディによって高い運動性能と燃費性能、優れた安全性を実現しています。

パワーユニットは従来の「S-エネチャージ」を強化した「マイルドハイブリッド」。セットオプションとして、単眼カメラとレーザーレーダーを使った衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」を選ぶこともできます。

「FZ」は、精悍なフロントフェイスと充実装備が自慢の上級グレード。この他にベーシックな「FX」と、カスタム系最上級車種「スティングレー」があります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1650mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2460mmとなります。

今回のワゴンRにはニーズに合わせて3つのスタイリングを用意。この「FZ」は二段ヘッドライトによるスタイリッシュなデザインが与えられます。

その他のバリエーションとしては、ベーシックな伝統的ワゴンR顔の「FX」と、押し出し感の強いカスタム系「スティングレー」をラインナップ。

フロント

がっしりとした短いノーズに、二段構えのヘッドライト。薄型グリルとスポーティなフロントバンパーを装備。キリリと引き締まった精悍なフロントフェイスです。

サイド

伝統的箱型フォルムに、前後フェンダーを連結するユニークなキャラクターライン。Bピラー(前から2番目の柱)を強調した剛性感あふれるサイドパネル。前後ギリギリに配置されたタイヤが相まって、軽快感あふれる楽しいサイドビューを構成。

さらに専用装備「サイドアンダースポイラー」が加わり、ボディ全体をスポーティに引き締めています。

リア

四角いリアエンドに多角形型リアコンビランプ。スポーティなルーフスポイラー&リアバンパー(エアロ)が組み合わされ、道具感あふれる爽やかな後ろ姿を表現。

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内装

スズキ・ワゴン R HYBRID FZの内装

直線で構成されたシンプルで使い勝手の良い室内。メタリックパーツがセンス良く散りばめられ、軽自動車にしてはしっとりとした上質感もあります。センタークラスター最上段に、二眼メーター+インフォメーションディスプレイ(シフトポジションやガソリン残量などを表示)。そのすぐ下にナビゲーションモニター。一番下にエアコンとシフトノブが装備されます。

セットオプションで「セーフティパッケージ」を選択すると、ステアリング前方に半透明のセットアップディスプレイ(速度などを表示)が装備されます。視線移動が少なくなるため、その分披露低減効果が期待できます。

インパネ中段の棚式物入れやカップホルダーなど、収納関係も充実。細々とした荷物の多い子育て世代には嬉しい配慮です。リア左右ドアには排水口を備えた傘立てまで備わります。

Aピラー(一番前の柱)にはドアミラーをずらして三角窓が設置され、斜め前方の死角を最小限に抑えています。アップライトなポジションと見切りの良いボディによって、取り回しも良好。運転のしやすい車です。

シート

フロントシートには、手触りの良い柔軟な表皮にコシのあるクッションが組み合わされ、腰から太ももにかけてしっかりと身体をホールド。適度な硬さが心地良いです。

リアシートは折りたたみを考慮した平板なデザインですが、まずますの快適性を確保しています。足元、頭上空間にはLクラスサルーン以上の広々とした空間。大人二人で座っても十分以上のスペースがあります。スライド&リクライニング機構も装備され、身体に合わせて微妙な調整が可能です。

荷室

リアシートを一番後まで下げると、手荷物程度しか置くスペースはありません。ただし、リアシートをスライドさせたり、背もたれを5:5で倒すことによって自由に容量を拡大することができます。

静粛性

エンジンノイズが抑えられ、クラス標準以上の静粛性。

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パワーユニットとミッション

658cc・直列3気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力52ps/6500rpmと、最大トルク6.1kgf・m/4000rpmを発揮。
電気モーターは、3psの最高出力と、5.1kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量790kg。JC08モード燃費は、33.4km/l。

パワーユニット

0.7Lのツインカムエンジンと電気モーターによるハイブリッドシステムで前輪を駆動(FF)。電気モーターのアシストと軽量ボディとの相乗効果によって、市街地や平坦路では十分以上のパワーを発揮。軽くアクセルに足を乗せるだけで、スムーズで軽快な走りを見せます。

ただし急な坂道や合流ポイントでは、パワーが不足してエンジンノイズを高めやすいです。

エンジンを主体としたマイルドハイブリッドシステムですが、低速域でのクリープ走行に限り最大で10秒程度のEV走行が可能です。渋滞時における頻繁なストップ&ゴーでは、エンジンの断続的なオンオフが無くなるため、スムーズで違和感の無い走行を可能にします。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVT(副変速機付き)を装備。スムーズで自然な変速フィール。エンジン回転と車速の不自然な乖離はありません。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化。

乗り心地

装着タイヤは155/65R14。

高剛性・軽量ボディにストロークのたっぷりとしたサスが組み合わされ、適度に引き締まったしなやかな乗り味をみせます。

目地段差や橋脚ジョイントでは、ある程度の衝撃を車内に伝えますが、アタリの角が穏やかに丸められているため不快な印象はありません。

ハンドリング

先代のキビキビとした軽快なハンドリングは鳴りを潜め、軽い操舵感を伴った穏やかで自然なハンドリング。

背の高いハイト系ワゴンにしてはロールもよく抑えられており、フラットな姿勢を維持してドライバーの狙ったラインを正確にトレース。素直な反応が気持ちいいです。

最小回転半径は4.4mと小さく、小さなボディと相まって、狭い路地や駐車場でも簡単に切り返すことができます。

その他

先進安全技術を装備する「セーフティパッケージ」を、59,400円のセットオプションで用意。

このパッケージには、単眼カメラとレーザーレーダーを使って人や車との衝突回避をサポートする「デュアルセンサー・ブレーキサポート」や「誤発進抑制機能」、「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」、「ハイビームアシスト(自動ハイビーム切り替え)」といった機能が含まれます。

【レビュー】のまとめ

「スズキ・ワゴン R HYBRID FZ」は、背の高いハイト系ワゴンの定番モデル。アップグレードされたハイブリッドシステムと超軽量ボディが組み合わされ、市街地では必要十分以上の走りをみせます。素直なハンドリングと適度に引き締まったしなやかな乗り味も魅力。「軽自動車だから我慢して運転する」なんて事もありません。

ボディサイズはそのままに、新世代アーキテクチャーの採用によって室内長を拡大。先代以上に広々とした居住空間を実現しています。

「室内の広い軽自動車が欲しいが、スーパーハイト系ワゴンは背が高すぎて嫌い」とか、「燃費や安全性能、運転特性、実用性など、全ての面でバランスの取れたド定番の軽自動車を探している」といった人にピッタリな車です。

中古車市場では

2018年式「スズキ・ワゴン R HYBRID FZ」で120万円前後。旧モデル2014年式「スズキ・ワゴン R FZ」で110万円前後(2018年4月現在)。

価格

価格 | 1,350,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

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記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

寒い部屋で冷たい椅子に座って一年中キーボードを叩いているのが原因で「切れ痔」に!辛いです。(2018年6月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)