新型 トヨタ・カムリ ハイブリッド X(10代目)【評価レビュー】上質で運転の楽しいハイブリッド・セダン [DAA-AXVH70]

トヨタ・カムリ ハイブリッド Xのイメージ

今回の【評価レビュー】は「新型 トヨタ・カムリ ハイブリッド X(10代目)」。
2017年にフルモデルチェンジした、Mクラスの4ドア・セダンです。

カムリは北米市場で高い人気を誇る定番モデル。何を買ったら良いか分からない時は「とりあえずカムリにしとけば」とまで言われるほどです。

その人気者も日本来ると、ミニバンやコンパクトカーに押され今や日陰の存在。子供に車の絵を描かせたら、「ほとんどがミニバンを描いてしまう」なんて話も聞かれます。

そんな時代にトヨタが「セダン復権」をかけて開発したのが、この「新型 トヨタ・カムリ ハイブリッド X(10代目)」。

特に力を入れているのは「アグレッシブなスタイリング」と「走りの楽しさ」です。セダンの退屈なイメージを脱却して、より訴求力のある魅力的な車に仕上げられています。

基本となるプラットフォームには、トヨタの新世代アーキテクチャー「TNGA」を採用。軽量高剛性ボディと優れた重量バランスによって、高い安定性と運動性、優れた安全性能を実現しています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

スポンサーリンク

外観

全長4885mmX全幅1840mmX全高1445mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2825mmとなります。

フロント

低く抑えられたフロントノーズにシャープなヘッドライト。ダイナミックなエーアインテイクを備えるフロントバンパー。保守的なセダンにしてはかなり攻めたスタイリングです。

サイド

長いボディに傾斜の強いA&Dピラー(一番前と一番後の柱)が組み合わされ、クーペライクな美しいサイドビューを構成。サイドパネルには筋肉質な張りが与えられ、どっしりとした重厚感を感じさせます。

リア

ワイドなリアエンドにハイデッキ化されたトランクリッド。薄く広がるリアコンビランプが配置され、エレガントで力強い後ろ姿を形づくっています。

スポンサーリンク

内装

ピアノ調ブラック樹脂に木目調パネル。メタリックパーツが組み合わされたモダンで上質な室内。

メーターナセルには大きな二眼メーターと、小さなインフォメーションディスプレイをレイアウト。ハイブリッドシステムの状況や車輌状況を確認することができます。

低くく抑えられたボンネットとアップライトなポジションによって、ボディの見切りは良好。視界も広々としています。ただし、Dピラー(一番後の柱)が太いため斜め後は少々見づらいです。

シート

フロントシートは適度な立体感のある上質なシート。コシのあるアンコにしなやかな表皮が組み合わされ、腰回りから太ももの裏に掛けてしっかりと支えます。肩まわりにも十分な容量があるため安定感が高いです。

リアシートはフロントに比べると少々ストロークが不足気味。拡大されたホイールベースと低いヒップポイントによって、頭上、足元空間ともに十分な余裕があります。

荷室

広々とした荷室スペースを確保。これなら家族4人で2泊3日旅行も余裕です。背もたれを4:6で倒せば、さらに容量を拡大することができます。

静粛性

遮音材や吸音材がみっちりと施され、室内の静粛性はラグジュアリーカーなみ。

スポンサーリンク

パワーユニットとミッション

2487cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、電気式CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力178ps/5700rpmと、最大トルク22.5kgf・m/3600-5200rpmを発揮。
電気モーターは、178psの最高出力と、22.5kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量1540kg。JC08モード燃費は、33.4km/l。

パワーユニット

2.5Lツインカムエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで前輪を駆動(FF)。トルクフルな電気モーターの恩恵で、出足は非常にスムーズで軽快。1.5tあまりの重量級ボディを苦もなくスルスルと押し出します。そこからアクセルを踏み込めば、エンジンが始動してさらに力強い印象に。アクセル操作に機敏に反応する扱いやすいパワーユニットです。

トランスミッション

電気式CVT(無段変速機)を装備。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは205/65R16。

適度に引き締められたしなやかな乗り味。高剛性ボディに動きの良いサスが組み合わされ、硬質な上質感を感じさせます。

リアの接地性が高いため、高速域でもどっしりとした安定感を維持。目地段差では衝撃の角がまろやかに丸められ、不快な印象はありません。

ハンドリング

切れ味の良い自然なステアリングフィール。微小舵角から正確に反応して、ドライバーの意図したラインを正確にトレース。安定した姿勢でキレイな弧を描きます。

最小回転半径は5.7mと少々大きめ。狭い路地や駐車場では取り回しに苦労しそうです。

その他

先進技術はミリ波レーダーと単眼カメラを使った「Toyota Safety Sense P」を装備。このパッケージには「プリクラッシュセーフティーシステム(衝突被害軽減ブレーキ)」や「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、「オートマチックハイビーム(自動ハイビーム切り替え)」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

先進技術はミリ波レーダーと単眼カメラを使った「Toyota Safety Sense P」を装備。このパッケージには「プリクラッシュセーフティーシステム(衝突被害軽減ブレーキ)」や「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、「オートマチックハイビーム(自動ハイビーム切り替え)」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ・カムリ ハイブリッド X」は、トヨタがセダン復権をかけて開発したMクラスの4ドアセダン。日本市場に導入されるのは、現在の所このハイブリッド仕様だけとなります。

2.5Lツインカムエンジンにパワフルな電気モーターが組み合わされ、低速域からスムーズでトルクフルな走りを実現。ラグジュアリーセダンにふさわしい上質な乗り心地も身につけています。

「ミニバンやコンパクトカーは嫌、かといって既存のセダンは地味すぎてどうも食指が動かない」とか、「上質で運転の楽しいハイブリッド・セダンが欲しい」なんて人にぴったりな車です。

中古車市場では

2017年式「トヨタ・カムリ ハイブリッド X」で300万円前後。先代 2016年式「トヨタ・カムリ ハイブリッド」で200万円台前半(2018年3月現在)。

価格

価格 | 3,294,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)