新型 トヨタ・シエンタ ハイブリッド G(2代目・6人乗り)【評価レビュー】ユニークで楽しい外観としなやかな乗り味 [DAA-NHP170G]

トヨタ・シエンタのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 トヨタ・シエンタ ハイブリッド G(2代目・6人乗り)」。
2015年にフルモデルチェンジしたコンパクトサイズの5ドア・ミニバン。ハイブリッド仕様とガソリン仕様がラインナップされます。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は、ヴィッツなどにも使われるコンパクトカー用アーキテクチャー。薄型化したガソリンタンクをセカンドシートに下に、バッテリーをセカンドシート足元下にそれぞれレイアウトすることで、フラットな床面と広々とした室内を実現しています。

ノアやボクシーよりも一回り小さなボディに3列シート6人もしくは7人乗りを実現。荷物を沢山積んで移動することの多い子育て世代を中心に、高い人気を得ています。

直接的なライバルは「ホンダ・フリード」。「モビリオ」からコンセプトを受け継ぐコンパクト・ミニバンで、現在も好調な販売を維持しています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4235mmX全幅1695mmX全高1675mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2750mmとなります。

先代の箱型を基調とするオーソドックスなスタイルから一転、新型シエンタはスポーツバックをモチーフにしたユニークで楽しいスタイリングを採用しています。

フロント

滑らかな面で構成された短いノーズに、爪型のヘッドライト。大きなグリルから立ち上るラインが、ヘッドライトへと一体化するユニークなデザイン。ユニークなだけでなく、しっかりとバランスが取れているため何年経っても見飽きることはありません。

サイド

スラントしたノーズから連続的にルーフへと繋がるワンモーションフォルム。フロント周りを彩る「縁取りデザイン」がサイドでも反復され、知的で楽しい雰囲気を維持しています。

リア

トヨタ・シエンタのリア

むっちりとしたヒップラインに爪型のリアコンビランプ。ユニークな「縁取りデザイン」が繰り返され、軽快感あふれるおしゃれなリアエンド。

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内装

トヨタ・シエンタの内装

プラスチッキーなインパネに明るいオレンジの挿し色が施された、楽しくポップな室内。

トヨタ・シエンタのシフト

シフトレバーがインパネ中央に設置されるため、足元には広々とした空間が拡がります。エアコンは操作性の高いダイヤル式。センターディスプレーにはインパネがめくれ上がったようなデザインが採用され、プリウス系との共通性が感じられます。

低床フロア(330mm)とタッチ式電動スライドドアによって、乗り降りも簡単。

シート

トヨタ・シエンタのシート

フロントシートは表皮パッドのたわみ具合が今ひとつ。といっても腰回りから太ももへかけてのホールド感が良く、中距離(30km)程度なら快適に移動することができます。

セカンドシートは平板なデザインとなるものの、足元、頭上空間ともに広々としたスペースが確保され、大人二人で座っても窮屈感はありません。

セカンドシート以降は、後に行くほど視線が高くなる「シアターレイアウト」を採用。窮屈感を最小限に抑えてくれます。

サードシートはスペースが狭くクッションも薄めですが、短距離なら大人二人でも十分座ることができます。ガソリンタンクが薄型化されているため、フロアが低く太ももが座面から浮き上がることもありません。

荷室

トヨタ・シエンタの荷室

サードシートを使うと荷室スペースは最小限となり、手荷物程度しか置けません。ただしサードシートは簡単に折りたたむことができるので、家族4人であれば荷物の嵩張るキャンプの可能です。

床面が低く開口部が広いため、大きく重い荷物の積み下ろしも簡単。

静粛性

坂道や合流ポイントではエンジン回転が高まりやすく、少々騒がしいです。

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パワーユニットとミッション

1496cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力74ps/4800rpmと、最大トルク11.3kgf・m/3600-4400rpmを発揮。
電気モーターは、61psの最高出力と、17.2kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量1380kg。JC08モード燃費は、27.2km/l。

パワーユニット

1.5Lツインカムエンジン+電気モーターによるハイブリッドシステムで前輪を駆動(FF)。ハイブリッドといっても総合システム出力は100馬力程度と控えめ。1.4t近いボディを引っ張って、急な坂道を元気良くキビキビと駆け上がるのは苦手です。

ただし、市街地や郊外の平坦路なら十分な力強さがあります。荷物や人を多少乗せてもへこたれる心配はありません。

トランスミッション

重い車重を小さなパワーユニットで引っ張るためローギアードな設定で、エンジン回転が高まりやすいです。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションを装備。

乗り心地

装着されるタイヤは前後ともに185/60R15。

しなやかでスムーズな乗り味。細かな路面の凹凸を吸収して、ボディの揺れを最小限に抑えます。

高速域での安定性もそこそこで、速度を上げるほどフラットなしなやかさが増していきます。

ハンドリング

穏やかで自然なステアリングフィール。背の高いミニバンにしてはロール量も小さく、安定した姿勢でコーナーをクリアします。

最小回転半径は5.2mと、狭い路地での切り返しも簡単。ただし、オプションで16インチタイヤを選択すると小回りが効きにくくなります。

その他

先進安全技術は最新の「Toyota Safety Sense C」を装備。このパッケージには「プリクラッシュ・セーフティ・システム(衝突被害軽減ブレーキ)」や「レーン・ディパーチャー・アラート(車線はみ出しアラート)」、「オートマチック・ハイビーム(自動ハイビーム)」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ・シエンタ ハイブリッド G」は、ユニークな外観と優れたパーケージングによる広々とした室内。必要十分な力強さに優れた燃費効率を実現するハイブリッドシステム。しなやかでフラットな乗り味と、自然なステアリングフィールを実現した完成度の高いコンパクト・ミニバンです。

「荷物や人を沢山積めるミニバンが欲しいが、大柄な車は取り回しが心配」とか、「ミニバンにもユニークで若々しいスタイリングと走りの楽しさが必要だ」と感じている人にピッタリな一台です。

中古車市場では

2017年式「トヨタ・シエンタ ハイブリッド G」で220万円前後。2015年式で200万円前後となります(2018年3月現在)。

価格

価格 | 2,329,855円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)