新型 レクサス IS 300h バージョンL ハイブリッド(3代目)【評価レビュー】マイナーチェンジによって足回りの質感が向上 [DAA-AVE30]

今回の【評価レビュー】は「新型 レクサス IS 300h バージョンL ハイブリッド(3代目)」。
2013年にフルモデルチェンジした、Mクラスの4ドアセダンです。

「バージョンL」はコンフォートな足回りの快適仕様で、この他にスポーティな「Fスポーツ」もあります。

プラットフォームには上級モデルのGSとほぼ同じものが使われ、ボディサイズ拡大と軽量化、およびボディ剛性の向上を実施。

ライバルには、ドイツプレミアムセダン勢のメルセデスCクラスやBMW3シリーズ、アウディA4などがあります。

2016年にはマイナーチェンジが行われ、フェイスリフト(外観の小変更)とともに足回りのリフレッシュが実施されました。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4680mmX全幅1810mmX全高1430mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2800mmとなります。

美しいプロポーションを基本にしながらも、いびつなラインを適度に使うことによって、力強さを与えています。

フロント

伸びやかなフロントノーズに大きなスピンドルグリル。立体的な形状となったフロントバンパーが組み合わされ、スポーティで力強いフロントフェイス。

サイド

ロングノーズ&ビッグキャビンの典型的FRルック。フロントホイールがボディ先端ギリギリに設置され、8頭身の美しいプロポーションを強調しています。

リア

小さく絞り込まれたキャビンに、ハイデッキ化されたヒップライン。ボディサイドから跳ね上げられたラインがリアコンビランプと一体となって、力強くも美しいリアエンドを構成。

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内装

しっとりとした質感の樹脂に、落ち着いたトーンの木目パネルとメタリック素材が組み合わされた、高級感あふれる上質な室内。

ワイドで輝度の高いインフォテイメントディスプレイに、マウス式コントローラが組み合わされますが、使い勝手は今ひとつです。

シート

前席には一体発泡工法による上質なシートを装備。しなやかな表皮にコシのあるクッションが組み合わされ、疲れの少ない快適なシートに仕上げられています。

後席はややルーフが近いものの、GSのプラットフォームを使うことによって足元が拡大され、大人二人で十分座ることができます。

荷室

奥行きのある大きな荷室を装備。開口部もスクウェア(四角い)で、荷物の出し入れがしやすいです。シートバックを6:4で折り畳めば、後席空間と連結して使うこともできます。

静粛性

静かなハイブリッドシステムと、たっぷりと施された遮音材によって、室内の静粛性は高いです。

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エンジンとミッション

2493cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、178ps/6000rpmの最高出力と、22.5kgf・m/4200-4800rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、143psの最高出力と、30.6kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量1680kg。JC08モード燃費は、23.2km/lとなります。

エンジン+電気モーター

2.5Lのツインカムエンジン+電気モーターによるハイブリッドシステムで後輪を駆動。電気モーターのアシストによって、低速からしっかりとトルクの立ち上がる扱いやすいシステム。出足から中高速域まで、どの領域からでも力強い加速感が得られます。

トランスミッション

電気式無段変速機を装備。街中を巡航している分には、特段の違和感は感じられません。静かでスムーズなトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されます。

乗り心地

やや引き締まった印象のしなやかな乗り心地。マイナーチェンジによってダイレクト感が向上しています。

段差やジョイントでは衝撃を拾いがちですが、不快な印象はありません。

ハンドリング

ステアリング周りの剛性が高められており、重厚感あふれるダイレクトなフィールを得ています。センター付近の座りもよく、ドライバーの操舵に対して自然な反応で応えます。

最小回転半径は5.2mと、このクラスにしては比較的小回りが効く部類。

【評価レビュー】のまとめ

マイナーチェンジによって足回りの一体感が増し、ダイレクト感あふれるステアリングフィールと重厚感のある乗り味を得ています。

フロントフェイス中心にデザインにも手が加えられ、ただ美しいだけではない、いびつな力強さのようなものが加わりました(いい意味で)。この「いびつな美しさ」は、上手く昇華できれば、今後レクサスのアイデンティティにもなる大きな可能性を秘めています。

「上質な乗り味とステイタスを持った高級車に乗りたいが、クラウンではつまらない」とか、「日本車独自の上質なフィールを味わいたい」といった人にオススメのプレミアムカーです。

中古車市場では

2017年式「レクサス IS 300h バージョンL ハイブリッド」で500万円前後。前期モデル2013年式「レクサス IS 300h バージョンL ハイブリッド」なら200万円台後半となります(2018年1月現在)。

価格

価格 | 5,788,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)