新型 フォルクスワーゲン e-ゴルフ【試乗評価】上質で力強い走り、VWの近未来を担う次世代のコンパクトカー [ZAA-AUEAZ]


VW e-ゴルフのフロント

今回は「新型 フォルクスワーゲン e-ゴルフ」を試乗レポート。
2012年にフルモデルチェンジした7代目ゴルフをベースに設計された純粋な電気自動車で、欧州市場へは2014年から、日本市場へは2017年から導入されています。

ボディ形状はコンパクトな5ドアハッチバック。ステーションワゴンやカブリオレの設定はありません。

次世代の環境技術として「クリーンディーゼル」に高い期待をかけていたフォルクスワーゲンですが、「ディーゼル排気ガス不正問題」をきっかけに大きく舵を転換。ハイブリッドカーや燃料電池車では先行する日本に追いつけないと判断して、電気自動車へのシフトを急いでいます。

今回の「e-ゴルフ」は、そういった一連の流れの中で開発された重要なモデルです。販売台数自体はまだまだこれからといったレベルですが、VWとしても何とかこの車をビジネスとして成立させる必要があるわけです。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4265mmX全幅1800mmX全高1480mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2635mmとなります。

基本タイリングはベースとなる7代目ゴルフと大差ありません。端正な5ドアハッチバック・スタイルが与えられ、質実剛健な印象です。

フロント

がっしりとした形状のフロントノーズに、多角形型のシャープなヘッドライト。ヘッドライト内には、ベゼルの形に沿って白く発光するLEDライナーが入ります。バンパー下部にもエアーインテークにそって白いLEDが縁取られています。ゴルフの端正なスタイリングを活かしながらも、近未来感あふれるフロントフェイスです。

グリルからヘッドライト下部へと一直線にブルーのラインが入れられ、この「e-ゴルフ」を控えめにアピールしています。

サイド

端正な2ボックスフォルムに、分厚いドアパネル。しっかりとした形状のDピラーが相まって、ゴルフらしい力強いスタイリングを構成しています。

リア

VW e-ゴルフのリア

ふっくらとしたヒップラインにシャープな形状のリアコンビランプが組み合わされ、重厚感を感じさせながらもメリハリのあるリアエンドを形づくっています。「e-ゴルフ」ならではのデザインは、リアバンパー下部を縁取るシルバーのメッキモールドくらいです。

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内装

しっとりとした樹脂によるシンプルな内装デザインは、ガソリン仕様のゴルフと大差ありません。ただし、ステアリング周りやシフトブーツに入れられるステッチがブルーに統一され、「e-ゴルフ」のクリーンな印象を際立たせています。

セットオプションで用意されるデジタルメーターも、「e-ゴルフ」専用のデザインとなります。

シート

前席は「e-ゴルフ」専用デザインのファブリックシート。ガソリン仕様のゴルフとほぼ同じ作りで、丈夫なファブリック素材に、適度なコシを持つ上質なスポンジが組み合わされ、疲れの少ない快適なシートに仕上がっています。

後席にも前席同様、質感の高い快適なシートが装備されます。座面の角度、長さともに適切で、足元や頭上空間にも十分な余裕があります。成人男性二人で座っても窮屈な印象はありません。

荷室

荷室フロアの下に走行用バッテリーを搭載するため、荷室容量は若干制限されます。といっても、家族4人であれば2泊3日旅行くらいは十分可能です。

静粛性

ほとんどノイズを発生させない電気モーターと、よく抑えられたロードノイズによって、室内の静粛性は非常に高いです。

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電気モーターとミッション

大容量リチウムイオン電池から供給される電気を使って駆動する、出力100kWの電気モーターを搭載。組み合わされるトランスミッションは1段固定式となります。

電気モーターは、136psの最高出力と、29.5kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量1590kg。一般走行距離は、JC08モードで、301kmとなります。

電気モーター

電気モーターならではの分厚い低速トルクを使って、出足から中高速域までキビキビとした力強い走りをみせます。急な坂道や合流ポイントなどものともせず、流れをリードしてグイグイと加速します。

シフトレバーの横にはモード切り替えスイッチが装備され、「ノーマル」、「エコ」、「エコ+」から任意に選択することができます。「ノーマル」が一番力強いモードで、「エコ+」が一番消費電力が小さく航続距離の長いモードとなります。

トランスミッション

ギアは一速固定式となりますが、「D」ポジションに「+」と「-」の表示が入り、シフトレバーを左右に倒すことによって、回生ブレーキの効きを調整できるようになっています。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されています。

乗り心地

走行用バッテリーによって増加した車重と高剛性ボディ、しっとりとしたストロークの長いサスによって、重厚感あふれるしなやかな乗り味を手に入れています。

低い位置に搭載されたバッテリーによって、高速域での安定性もさらに高まり、フラットな姿勢を維持して真っ直ぐに直進します。

ハンドリング

しっとりとした重みのある素直なステアリングフィール。低い位置に搭載されたバッテリーの影響もあって、路面にピタッと張り付くような印象が強いです。

その他

後続可能距離はカタログ値(JC08モード)で「301km」ですが、実際にはこの7掛けで、210km程度となるはずです。

自宅で毎日充電して、通勤や通学に使う位なら十分な性能ですが、ガソリンエンジンと同じように長距離ドライブを楽しもうとすると、ちょっと心細いです。最近の大きな駐車場やパーキングエリアには充電ステーションが整備されていますから、食事や買い物の時間を有効に使って充電するという計画性が必要です。

旅行の前にナビゲーションやGoogleMapを使って、ルート上の充電ステーションを調べておく事も大切です。

このように電気自動車という乗り物は、充電ステーションなどのインフラを含めて、まだまだ制約の多い発展途上の乗り物なのです。

試乗評価のまとめ

ベースとなるゴルフの優れたパッケージングと、走りの質感をそのまま受け継ぎ、電気モーターならではの鋭い加速性能と力強さを加えた、完成度の高い電気自動車です。

ただし、航続距離や電気ステーションの整備など、ガソリン車と比較すると使い勝手は今ひとつです。

ただし、通勤や通学など、中距離(30km)程度の範囲内で日常的に使用する分には大きな問題はありません。そういった条件下では、電気モーターならではのトルク感や静粛性能、クリーンなイメージなどメリットの方が際立ちます。

価格

価格 | 4,990,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

※記事を何百件入れてもドンドンアクセスが下がるので、記事更新を1にして、余力で過去記事の修正をしようかなあと思案中です。