車の中で、お湯を沸かしたり煮炊きをするには?【車中泊】

コーヒーを飲む二人

ロングドライブや長期間にわたる車中泊の旅で、あると便利なのがお湯を沸かしたり料理をする時に使う「コンロ」です。

豪華なキャンピングカーなら始めから車内にしっかりしたやつが付いてますし、最近は軽自動車ベースのミニキャンピングカーでも付いていることがあります(もちろん、その分お値段は高くなりますが)。

ただし、改造してない普通のミニバンやステーション・ワゴン、ベッドだけを装備した簡易キャンピングカーの場合はそうもいきません。身の回りにあるものや手軽に買えるものを工夫して、なんとかするしかないです。

そんな時にオススメなのが「カセットタイプのガスコンロ」。その他にも「キャンプ用のガスバーナー(ミニコンロ)」や「電気ポット&ケトル」、「保温機能の着いた水筒」なんてのもあります。

さすがに電気ポットや水筒じゃ料理まではできませんが、お湯があるだけでも随分違います。インスタントラーメンやコーヒー、ドライフーズの味噌汁くらいなら十分楽しめますからね。

寒い車中で冷えきった弁当を食べるなんて時も、温かい味噌汁やお茶があればちょっとした「ごちそう感」が出せます。ほんのちょっとした工夫と手間で車中泊の旅が随分グレードアップするんで、これから車中泊の予定があるという人はお試しあれ。

スポンサーリンク

カセットタイプのガスコンロを使って、車内でお湯を沸かす

狭い車内でお湯を沸かしたり、簡単な料理をするだけなら「カセットタイプのガスコンロ」が便利です。燃料となるカセット式ボンベは、旅先のホームセンターやコンビニ、スーパーなどで簡単に手に入ります。「しまったガス切れだ!」なんて時も安心です。

火力も比較的強く燃焼時間もそこそこ長いですから、「長時間コトコト煮込む」なんて特殊な料理以外は大体いけます。

イワタニ カセットフー アウトドアこんろ「タフまる」

カセットタイプのガスコンロを使う時の注意点

車の中は狭く、しかもある程度の気密性があります。こんなところでそのままガスコンロを使えば、一酸化炭素が充満して中毒になるかもしれません。車内でガスコンロを使う時は、必ず窓ガラスを大きく開け放って十分な換気を行ってください。

ガスコンロの周りに燃えやすい紙やビニールを置いたまま調理するのも危険です。車の内装には燃えやすいプラスチック製や布製の部品も使われてるんで、そんな部品からも十分な距離を空けて使いましょう。

カセットタイプのガスコンロは金属製なんで、それなりの重さがあります。形も平べったいんで、どこへ置いても安定するのがメリットです。ただし、置く場所が凸凹していたり、斜めになっていたんじゃ流石のガスコンロも安定しません。ガスコンロを置く場所は、地面に対して水平かつ安定した場所を選んで置きましょう。

当然ですが、車が動いている時に使うのもいけません。ガスコンロだけじゃなくて車もキャンプ場や広い空き地など、安定した場所に停めてから調理を始めてください。

スポンサーリンク

キャンプ用のガスバーナー(ミニコンロ)は、小さいから持ち運びに便利

キャンプ用のガスバーナー(ミニコンロ)は、カセットタイプのガスコンロより小さくて軽いです。そんなわけで持ち運びがしやすく収納時の場所の取りません。

ガスバーナーに使われる交換用のボンベは、流石にコンビニには置いてませんが、ホームセンターや大きなスーパーなどキャンプ用品のコーナーがある場所なら手に入ります。

元々キャンプや登山用に作られた道具ですから、リュックに入れて持ち運ぶことも簡単です。旅先で「ちょっと、ハイキングや登山を楽しんでみるか」なんて思い立った時にも、気軽に目的地まで持ち込んでコーヒーとかお茶を楽しむことができます。

その他の意外な使い方として、災害や緊急時の非常用ツールとしても役に立ちます。

大きな地震や水害にみまわれると、ガスや電気のインフラが寸断され、簡単な調理でさえままなりません。こんな時にガスバーナーやガスコンロがあれば、手軽に温かい飲み物が作れるんです。

僕は2018年の水害で避難生活を余儀なくされましたが、こんな時こそ、温かいモノを口にするだけで本当にありがたい気持ちになります。援助物資って最初のうちは冷たいものばかりですからね。

「コールマン・アウトランダー マイクロストーブ」

キャンプ用のガスバーナー(ミニコンロ)を使う時の注意点

キャンプ用のガスバーナーは縦長で、カセットタイプのガスコンロと比べれば不安定な形をしてます。加えて、炎がボディの外にはみ出す構造のため、狭い車内で使うのにも向きません。

ということで「ガスバーナー」を使う時は、キャンプ場や河原、開けた空き地など(火の使用を禁止しているところはダメ)延焼する恐れの少ない安全な場所で使ってください。もちろん、パーキングエリアや大きな駐車場などでは、周りに人や車がいなくても「ガスバーナー」を使うことはできません。

スポンサーリンク

電気ポットや電気ケトル

大ききなバッテリーを備えた「電気自動車」や「プラグインハイブリッドカー」、サブバッテリーを積んだ「キャンピングカー」なら、電気ポットを使ってお湯を沸かすのが一番安全で手軽です。

「車内では電気ポットを使ってお湯を沸かし、食事はコンビニや外食で済ます」という風に割り切って使えば、ガスコンロなどの本格的な調理器具はいりません。

とりあえずお湯さえ沸かされば、インスタント食品やお茶、コーヒーをいれるには十分でしょう。「面倒くさい調理や後片付けはなるべくやりたくない」なんてものぐさな人にはピッタリなやり方です。

電気ケトルには、電気による保温機能が付かない

電気ポットの仲間には、お湯を沸かすだけで「電気による保温機能」が付かない「電気ケトル」というのもあります。「電気による保温機能」が無いといっても、内部がステンレスの二重構造になっているタイプならある程度の保温効果があります。限られた電気を使いまわす車中泊生活なら、保温機能が無い分かえって電気が節約できて好都合です。

ただし、電気ケトルの瞬間的な消費電力はかなり大きく(1,000w以上)、小さいバッテリーでは対応できません。その点、普通の電気ポットならある程度ゆったりとお湯を沸かす構造ですから、小さなポットであれば500wを切るタイプもあります。電気ポットや電気ケトルを購入する際は、そのあたりのことも考慮してバッテリー能力に合ったモノを選びましょう。

「象印・電気ケトル 1.0L 1時間90℃保温機能つき」

保温効果の高い水筒

車中泊でお湯を使う一番手軽な方法としては、「電気ケトルや自宅のガスコンロでお湯を沸かし、保温機能の高いステンレスボトルに入れておく」というのがあります。

沸かしたてじゃないためカップラーメンを作るのは難しいですが、お茶屋インスタントコーヒー、フリーズドライの味噌汁を作るくらいなら十分です。家のガスコンロでお湯を沸かす場合は、カセットタイプのガスコンロやサブバッテリーといった特殊な装備もいりません。気軽に車中泊を楽しみたいって人にはピッタリなやり方だと思います。

「象印・ステンレスボトル タフ 2.0」

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)