初代 日産 プリメーラ 2.0Te【旧型レポート】引き締まった乗り味とキビキビとしたハンドリングを持つ、欧州車テイストの小型セダン [E-HP10]

今回の旧型レポートは「初代 日産 プリメーラ 2.0Te」。
1990年から1995年に渡って製造販売されていた、小型4ドアセダンです。この他にスポーティで実用性の高い、5ドアハッチバックもあります。

日産のイギリス工場で生産され、主に欧州市場に最適化された設計とセッティングが施されています。日本市場向けの乗用車とは違った、しっかりとしたコシのある乗り味が特徴です。

欧州市場では良く出来た欧州車として高い人気を獲得し、日本市場では「日本車でありながら欧州車の香りがする」と、ドイツ車的な乗り味を好む層から高い人気を得ていました。しかも、価格や信頼性は日本車そのものですから、こんなお得な話は無いというわけです。

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外観

全長4400mmX全幅1695mmX全高1385mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2550mmとなります。

質実剛健。まさに生真面目さをそのまま表したような実直なスタイリングです。といっても野暮ったいという事はありません。欧州車的でスポーティな雰囲気に溢れています。

フロント

がっしりとした箱型のフロントノーズに穏やかな丸みが与えられ、角型のヘッドライトと相まって、真面目な印象のフロントフェイスを構成しています。

サイド

前後に長いフロントオーバーハングがちょっと時代を感じさせます。傾斜の強いAピラー(一番前の柱)と丸みのあるボディ角が相まって、当時としてはスポーティなスタイリングです。

リア

ハイデッキ化されたリアエンドに、カクカクとした重厚感溢れるリアコンビランプが装備されます。レンズには濃い色の赤とオレンジが使われ、プリメーラならではの強い個性を感じさせます。どっしりとした男らしい印象のリアビューです。

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内装

インパネの質感自体はプラスチッキーで特筆すべき点はありません。しかし、パネルのデザインに抑揚のある繊細なラインが施され、充実感のあるシックな内装デザインに仕上がっています。

メーターナセルに大きな3眼メーターが装備され、視認性も良好です。

シート

前席には少し大きめのシートが装備されます。適度なサイドサポートが与えられ、長時間ドライブでも身体をしっかりとサポートしてくれます。クッションの質感は欧州市場に合わせた設計で、適度な硬さとコシのある快適なシートに仕上がっています。

後席のクッションは少しコシが不足気味です。中距離(30km)程度の使用であれば問題ありませんが。頭上空間には十分な余裕があるものの、足元空間は不足気味です。フロントシートの下につま先を潜り込ます形で座るしかりません。

荷室

トランクルームには広々とした空間が確保されています。家族4人であれば十分2泊3日旅行も可能です。

静粛性

クラス標準レベルの静粛性。エンジン透過音も程よく響き、気になる事はありません。

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エンジンとミッション

1998ccの直列4気筒D0HCエンジンに、5速MTが組み合わされます。
エンジンは、150ps/6400rpmの最高出力と、19.0kgf・m/4800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1200kg。10モード/10・15モード燃費は、12.4km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。若干高回転型のスポーティなエンジンに、マニュアルトランスミッションが組み合わされ、キビキビとした軽快な走りが楽しめます。この他に1.8Lエンジンも用意されますが、プリメーラの良さを味わうなら、2.0LエンジンにMTの組み合わせが一番です。

トランスミッション

乗用車用のトランスミッションということもあり、ちょっとストロークは大きめです。確実な手応えのある剛性感溢れるフィールが気持ちいいです。よく回るエンジンと組み合わされることで、スポーティな走りが楽しめます。

足回りとハンドリング

前輪にマルチリンク式サスペンション、後輪にはパラレルリンク・ストラット式サスペンション。ショックアブソーバーには、モンロー製が採用されています。

足回り

ビシっと引き締まったスポーティな足回り。高速域ではこの足回りが最大限に効果を発揮して、高い直進性をみせます。ただし、目地段差ではゴツゴツとした不快な衝撃を車内に伝えます。

ハンドリング

キビキビとしたスポーティなハンドリング。ドライバーの操舵に対して、瞬時に正確な反応で応えます。この引き締まったハンドリングこそが、プリメーラ最大の魅力です。

評価のまとめ

よく回るスポーティなエンジンに、剛性感のあるトランスミッション。キビキビとしたハンドリングとスポーティな乗り味を合わせ持つ、欧州車テイストあふれる小型車です。

ややライバル車種と比較すると後席の狭さが気になりますが、成人男性二人が座るだけのスペースは確保されています。必要十分の室内と大きな荷室を持った、実用性の高さもこの車の魅力です。

「運転好きなお父さんが普段は通勤に使い、週末は家族サービスでドライブに出かける」なんてシチュエーションにピッタリな一台です。

価格

新車当時の価格 | 2,399,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)