シトロエン エグザンティア エクスクルーシブ【試乗評価】カッコイイボディと、「ハイドラクティブⅡ」による極上の乗り心地が魅力 [GF-X2RF]


今回の試乗レポートは「シトロエン エグザンティア エクスクルーシブ」。
1993年から2001年に渡って製造販売されていた、Mクラスの5ドア・ハッチバックです。この他に長い荷室を持つステーションワゴンの「ブレーク」があります。

このエグザンティアは、長年に渡ってシトロエンの屋台骨を支え続けていた名車「BX」の正統な後継車種です。直線基調のパキッとした近未来的デザインのBXから一転、スムーズで均整の取れたプロポーションが与えられています。

1998年には大幅なマイナーチェンジが行われ、外観の変更と共に、エンジン及びトランスミッションにも手が加えられています。

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外観

全長4525mmX全幅1755mmX全高1400mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2740mmとなります。

フロント

直線基調のフロントノーズに、角型のグリルと薄いヘッドライトがレイアウトされます。ディティールを一つ一つ見ているだけなら、特にこれといった特徴はありません。しかし、全体のバランスが絶妙でまったくスキがないため、エレガントで上質な表情を作り出しています。いつまでも眺め続けたくなるようなカッコイイフロントフェイスです。

サイド

ロングホイールベースを活かして、伸びやかでカッコイイサイドビューを構成しています。ちょっとマツダアスティナにも似ていますが、美しさのレベルが違いますね。

リア

ハイデッキ化されたヒップラインに、角型の簡素なリアコンビランプが組み合わされます。自動車の美しさを知り抜いたデザイナーによって完璧なバランスが与えられています。

ディティールだけなら昭和のカローラと大して変わらないんですが、ラインの与え方、面のバランスなどの次元が違いすぎます。

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内装

よく考えられたパッケージングにより、カッコイイスタイリングと広々とした室内を巧みに実現しています。

プラスチッキーな質感丸出しの簡素なインテリアデザイン。ドライバーに媚びるような甘ったるい処理が無いため、かえって清々しい気持ちで乗ることができます。

シート

フカフカの快適なフロントシートが装備されます。といっても身体が沈みすぎて疲れることはありません。適度に身体が沈んだところで、しっかりとクッションの手応えが増し、がっちりと身体全体を面で支えます。表皮のもちっとした手応えがたまりません。

後席のシートにも前席に準じた上質な質感が与えられています。頭上、足元ともに十分なスペースが確保されていますので、大人二人が座っても窮屈になることはありません。

荷室

広々とした荷室が確保されています。家族4人であれば2泊3日旅行も十分可能です。このエグザンティアの5ドアを、メーカーではセダンと呼称しています。しかし、セダンライクなトランク形状を持つものの、実際には大きなリアゲートを備える5ドア・ハッチバックです。開口部が広く、大きな荷物でも簡単に出し入れをすることができます。

静粛性

室内の静粛性はクラス標準レベルです。エンジン回転を高めると重々しエンジン透過音が車内に響きます。

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エンジンとミッション

1998ccの直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、130ps/5500rpmの最高出力と、18.7kgf・m/4200rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1380kg。10モード/10・15モード燃費は、9.0km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。低速域でのトルクが不足しているため、市街地ではかったるい走りとなります。欧州の高速レンジに合わせたセッティングで、日本の道路事情には今ひとつマッチングが足りません。

分厚いトルクでゆったりと走りたいという人には、上級グレードに搭載される3.0L-V6エンジンの方がオススメです。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。巡航時は低い回転を維持して、スムーズかつ快適なドライブをアシストします。反面、ギアが若干ハイギアードなため、日常域では適切なトルクが立ち上がるのが遅く、もっさりとした運転になりがちです。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。サスペンションにはオーソドックスな金属バネではなく、油圧制御による「ハイドラクティブⅡ」が使われています。

足回り

低速域では多少バタつくこともありますが、高速域ではフラットな姿勢でどこまでも直進していくような、素晴らしい安定性をみせます。

快適なシートと相まって、グライダーで滑空しているような極上の乗り心地です。当時、ドンドン個性を失っていくシトロエンの中にあって、このエグザンティアは「ハイドラクティブⅡ」による濃い味わいを残しています。

ハンドリング

ゆったりとしたハンドリングで、穏やかにコーナーをクリアしていきます。ボディの乱れが少ないため、コーナーの連続するワインディングでも安定して走ることができます。

評価のまとめ

バランスに優れたカッコイイボディと、考え抜かれたパッケージングによる広々とした室内。魔法のようなフラットな乗り味を持つ味わい深い車です。

「車は何よりもカッコよくて、個性的でなくては」と考えている人にふさわしい一台といえるでしょう。といっても実用性が劣るわけではありません。使い勝手の良い室内と広々とした荷室が与えられ、「週末には家族や友達と連れ立って、快適なロングドライブに出かける」なんてシチュエーションにもピッタリはまります。

価格

新車当時の価格 | 3,390,000円

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

寒い部屋で冷たい椅子に座って一年中キーボードを叩いているのが原因で「切れ痔」に!辛いです。(2018年6月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)