2代目 ホンダ フィット ハイブリッド【旧型レポート】先進的なスタイリングと、広々とした室内を持ったコンパクトカー [DAA-GP1]

2代目ホンダ・フィットのフロント

今回の旧型レポートは「2代目 ホンダ フィット ハイブリッド」。
2007年から2013年に渡って製造販売されていた、コンパクトな5ドア・ハッチバックです。

この「フィット・ハイブリッド」は、2010年のマイナーチェンジで追加されました。

先代フィットは、ガソリンタンクを一般的なリアシートの下ではなく、フロントシートの下に移動した「センタータンクレイアウト」を採用しています。そのおかげで広々とした室内空間と広々とした荷室を持ち、クラスレス感あふれるキュートな外観と相まって、売れに売れ、カローラを超える爆発的な人気を得ていました。

2代目フィットはその初代の長所をそのまま受け継ぎつつ、ボディをさらに拡大して、先代以上のスペースユーティリティを確保しています。

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外観

全長3900mmX全幅1695mmX全高1525mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2500mmとなります。

先代のキュートな外観を活かしつつ、近未来的な表情を加えた新鮮なスタイリング。ハイブリッドカーの先進的なイメージにピッタリです。

フロント

ワイドで短めのノーズに、大きなおにぎり型のヘッドライトが組み合わされます。ユーモラスな表情を持ちながらも、先進的な近未来感が漂います。

サイド

長いホイールベースに、極端に短いノーズ。広大なキャビンが伸びやかにレイアウトされ、個性的なスタイリングを構成しています。サイドパネルには、キリッとしたキャラクターラインが描かれ、キビキビとしたスポーティな印象です。

リア

2代目ホンダ・フィットのリア

ワイドなリアフェンダーががっしりと大地を踏みしめ、塊感のあるリアエンドに巧みに細やかな面がレイアウトされています。力強くも、均整の取れたリアビューです。

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内装

ステアリング回りは近未来的でカッコいいのですが、全体を見ると様々な要素がゴチャゴチャとレイアウトされ、ちょっと煩雑な印象です。質感の低さがさらにこの煩雑さを増幅しています。

ノーズが短く、ヒップポイントが高いため、見晴らしは良好。運転のしやすい車です。

シート

立体的な形状のフロントシートが装備されます。適度なコシもあり、中距離(30km)程度であれば快適に移動することができます。

リアシートはフラットな形状で、クッション・ストロークも少なめです。といっても、拡大されたホイールベースのおかげで、足元には広々とした余裕が確保されています。頭上空間も十分で、中距離程度であれば快適に移動することができます。

荷室

コンパクトカーとしては、広い荷室が確保されています。家族4人であれば、1泊2日旅行も余裕です。

ガソリンタンクがフロントシートの下に収められているため、リアシートを折り畳めば、さらに床を低くする事ができます。高さのある大きな荷物も簡単に積むことができます。

静粛性

エンジン回転が常に低く抑えられているため、室内はいたって静かです。

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エンジンとミッション

1339ccの直列SOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、88ps/5800rpmの最高出力と、12.3kgf・m/4500rpmの最大トルクを発揮します。
電気モーターは、14psの最高出力と、8kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量1130kg。10モード/10・15モード燃費は、30.0km/l。JC08モード燃費は、26.0km/l。

エンジン

1.3Lのガソリンエンジンと電気モーターによって前輪を駆動。このハイブリッドシステムには、「インサイト」に搭載されている「IMAシステム」とほとんど同じ物が使われています。

電気モーターの助けをかりて非常に力強いトルクを発生、街中から高速域までキビキビとした走りをみせます。

といってもこのハイブリッドシステムは、トヨタのものと違って電気モーターのみで走る「EV走行モード」がほとんどありません。電気自動車のような特別な走行フィールが希薄なのです。その分「ガソリン車から乗り換えても違和感が少ない」といったメリットがありますが。

トランスミッション

トルコン付きのCVTを装備。力強いハイブリッドシステムと相まって、全域でスムーズかつダイレクトな変速を行います。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪には車軸式サスペンションが装備されます。

足回り

マイナーチェンジによって直進性が向上、適度に引き締まった快適な乗り味です。

目地段差ではゴツゴツと路面の衝撃を車内に伝えますが、不快なほどではありません。

ハンドリング

切れ味の良い素直なステアリングフィール。前期型にあった、途中から急激に曲がるような不自然さは解消されています。

抜群の小回り性能で、狭い路地でもクルリと向きを変えます。

評価のまとめ

先進的なスタイリングに、広々とした室内。多彩なシートアレンジによる使い勝手の良い荷室を持った使い勝手の良い車です。

加えて「IMAシステム」によるスムーズかつ力強い低速トルクと、素直で切れ味の良いステアリングを持った走りも魅力です。

といっても、その走り自体に面白みはありません。あくまで、A地点からB地点まで快適に移動するための実用車です。

「通勤に使うための快適な車が欲しい」とか、「子供の送り迎えや、買い物に使うための実用車が欲しい」といった人にオススメしたい一台です。加えて仕事を引退した高齢者が「趣味や日常の足として使いたい」といったニーズにもピッタリはまります。

価格

新車当時の価格 | 1,590,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)