新型 VW トゥアレグ V6(2代目)【試乗評価】質実剛健なスタイリングを纏った、高級LクラスSUV [DBA-7PCGRS]

今回は「新型 VW トゥアレグ V6(2代目)」を試乗レポート。
2010年にフルモデルチェンジした、Lクラスの5ドア・クロスオーバーSUVです。

共同開発したポルシェ・カイエンとは、プラットフォームを共有する兄弟車の関係にあります。

また、2015年にはフェイスリフト(デザインの小変更)を含む、ビッグマイナーチェンジが行われています。

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外観

全長4815mmX全幅1945mmX全高1745mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2905mmとなります。

マイナーチェンジによってボディ周りにクロムメッキモールドが施され、上質感が向上しています。

フロント

がっしりとしたフロントノーズに、角型ヘッドライトと新デザインの4本グリルが装備されます。フェイスリフトにより直線基調のデザインが強調され、精悍でワイドな印象が増しています。

サイド

前後に伸びやかなボディ、常識的な範囲で傾斜したAピラー(一番前の柱)とDピラー(一番後ろの柱)、豊かな表情を持つサイドパネルが組み合わされ、重厚感と穏やかな印象を併せ持つサイドビューです。

リア

僅かに絞り込まれたリアエンドに、フォルクスワーゲン・ファミリー共通イメージのリアコンビランプを配置。スマートで都会的なリアビューです。

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内装

開放感のある見晴らしの良い運転席。アイポイントが高いため、大きなボディの割に取り回しは良好です。

しっとりとした上質な樹脂素材に、木目パネルとメタリック調のパネルが組み合わされ、LクラスSUVにふさわしい高級感を感じさせます。

旧世代のアナログ式メーターが装備されますが、すっきりとしたグラフィックデザインによって視認性は良好です。

シート

フロントにはどっしりとした大きめのシートが装備されます。しっとりとした表皮にコシのあるアンコが詰め込まれ、適度な硬さのある快適な座り心地です。

リアシートの質感はフロントと較べても遜色の無いレベルです。足元、頭上空間ともにたっぷりとしたスペースが確保されており、成人男性が余裕を持って座ることができます。

荷室

広大な荷室容量が確保されています。これなら家族4人でキャンプにバーベキューにと、自由に楽しむことができます。リアシートを4:2:4で分割して畳めば、さらに広大な荷室を確保することができます。

静粛性

車内にはたっぷりと遮音材が施されており、LクラスSUVにふさわしい静かな車内空間が保たれます。

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エンジンとミッション

3598ccのV型6気筒DOHCエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、280ps/6200rpmの最高出力と、36.7kgf・m/2900-4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量2190kg。JC08モード燃費は、9.8km/lとなります。

エンジン

3.0LのV6ツインカムエンジンで4輪を駆動(フルタイム4WD)。低速域から力強いトルクが湧き上がる扱いやすいエンジンです。自然吸気ならのレスポンスの良さで、気持ちよく加速することができます。坂道や合流ポイントでも、力不足を感じることはありません。

マイナーチェンジによりハイブリッドモデルはカタログから落とされ、この自然吸気V6エンジン一本となっています。

トランスミッション

トルコン式の8速ATを装備。ギアが細かく区切られているため、ゆったりと走りたいときは低回転を保ってスムーズかつ静かに走ることができます。もちろんアクセルを踏み込めば、高回転をキープしながら元気に走ることも可能です。

足回りとハンドリング

前後共にダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備され、同時に前後スタビライザーで強化されています。

足回り

重厚感のある快適な乗り心地です。高速域での安定性も高く、安心してステアリングを握ることができます。

ハンドリング

スローなハンドリングスピードを持つ穏やかなセッティング。といってもドライバーの操舵に対してリニアにノーズが動くため、気持ちよく運転を楽しむことができます。

コーナリングでは流石に重心の高さが災いしてゆったりとしたロールを発生しますが、動きが予測しやすいため不安感はありません。

その他

先進安全装備として、「ドライバー疲労検知システム(疲労や眠気を検知して休憩を促す)」や「プリクラッシュブレーキシステム(自動ブレーキ)」が装備されます。上級グレードの「Upgrade Package」であれば、さらに「レーンデパーチャーワーニングシステム(車線逸脱の検知と注意喚起)」と「レーンチェンジアシスト(斜め後方車輌の検知と注意喚起)」が加わります。

評価のまとめ

優れた動力性能と走行安定性、快適性能を持った上質なクロスオーバーSUVです。

都会的な見た目とは裏腹に、本格的な4WDシステムを装備していますので、ここぞという場面では高い走破性を見せるのもこのトゥワレグの大きな魅力です。

日本で使うにはちょっとボディの大きさが気になりますが、普段使う道路や駐車場でサイズ的な問題がなければ、快適な高速クルーザーとなります。

特に普段は郊外や高速道路など広い道を主に走るという人で、通勤や仕事の移動、週末はレジャーや趣味、家族サービスとアクティブに活躍する人にピッタリな車です。

また、「上質なLクラスSUVに乗りたいが、他の高級車メーカーが出しているSUVはちょっと華やかすぎて恥ずかしい」とか、「VWの質実剛健な雰囲気が大好き」といった人にもオススメしたい車です。

価格

価格 | 6,490,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)