2代目 トヨタ エスティマ G【旧型レポート】スタイリッシュな卵型フォルムを持った、使い勝手の良いミニバン [TA-MCR30W]

今回の旧型レポートは「2代目 トヨタ エスティマ G」。
2000年から2005年に渡って製造販売されていた、Lクラスの5ドア・ミニバンです。

初代エスティマは、フロントアクスル(前輪の車軸)後方にエンジンを搭載する「フロント・ミッドシップ・レイアウト」という特徴的な構造を持つ車でした。しかし、この2代目エスティマでは生産効率を上げるため、カムリと共通のプラットフォーム(車の基本骨格)が使われ常識的なFFレイアウトに生まれ変わっています。

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外観

全長4780mmX全幅1790mmX全高1770mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2900mmとなります。

初代エスティマの特徴をそのまま継承する、卵型のスタイリッシュなフォルム。

フロント

強く傾斜したフロントウィンドウと一体化したノーズ、つり目型のヘッドライトが組み合わされ、シャープな印象のフロントフェイスです。

サイド

短いノーズと一体化したAピラー、そこからなだらかに伸びるルーフライン。全てがひとつにまとまって流線型のワンモーションフォルムを形成しています。

近未来的でカッコいいサイドビューです。フロントフェンダーとリアフェンダーには軽やかなキャラクターラインが刻まれ、単調になりがちなサイドパネルにリズミカルな表情を与えています。

リア

ブラックアウトされたDピラー(一番後ろの柱)、小さく絞り込まれたリアウィンドウ。緩やかなラインで構成された横型のリアコンビランプが相まって、モダンでスポーティな印象を存分に表現しています。

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内装

明るいカラーと明快なデザインが与えられ、ミニバンにふさわしい楽しい雰囲気のインテリアです。

Aピラー(一番前の柱)がドライバーから遠く離れた場所にあるため、元々広々とした室内がさらに広く感じられます。

視界が広く目線が高いため、運転がしやすいです。反面ノーズは全く見えませんが、ノーズ先端の予測がつきやすいためそれほど不便はありません。

シート

たっぷりとした厚みとサイズを持ったどっしりとしたシートが装備されます。腰周りが沈みがちですが、中距離(30km)程度であれば問題ありません。

セカンドシートは、フロントシート並のサイズと快適性を備えます。足元にはオットマンが装備され、疲れを軽減させる効果が期待できます。

サードシートは小ぶりで平板、クッションのストロークも足りません。そのため、緊急用途に限定した使い方が必要です。大人が長時間座るのはちょっとキツイです。

荷室

サードシートを前方にスライドさせれば、かなり大きな荷物も積むことができます。家族4人なら、2泊3日旅行も充分可能です。

静粛性

しっかりと遮音材がほどこされており、室内の静粛性は高いです。

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エンジンとミッション

2994ccのV型6気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、220ps/5800rpmの最高出力と、31.0kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1730kg。10モード/10・15モード燃費は、9.4km/lとなります。

エンジン

3.0LのV6ツインカムエンジンで前輪を駆動。低速から必要充分なトルクを発揮します。低速域から高速まで、どの領域からでも充分な加速を得ることができます。

この他に2.4Lがラインナップされますが、坂道や合流ではさすがに力不足を感じます。もちろん、市街地など平坦路では何の問題もありませんが。

トランスミッション

ギアが4段までしかありませんが、トルクのたっぷりしたエンジンを有効に使ってスムーズかつダイレクトに変速します。エンジン音やバイブレーションを増大させる事もありません。

この大きく重いボディを効率的に走らせるには、ギアのステップをもう一段増やして欲しいところです。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備され、前後ともにスタビライザーで強化されます。

足回り

高剛性ボディにたっぷりとしたストロークのサスが組み合わされ、ゆったりとした快適な乗り心地です。高速域でも充分な安定性が感じられます。

ハンドリング

中庸な特性を持った扱いやすいステアリングフィール。反面、初代エスティマの持っていたミッドシップならではの楽しさは失われてしまいました。

取り回しが悪く、狭い路地では何度も切り返すことになります。

評価のまとめ

初代エスティマの卵型フォルムを受け継ぐ、近未来的なカッコいいスタイリング。ただ、特徴的な「フロント・ミッドシップ・レイアウト」は廃止され、生産効率の高いFFレイアウトの車へと生まれ変わっています。

そのため、トルクフルなエンジンと乗用車的ハンドリングを持った扱いやすい車となっています。

週末は家族や友達を沢山積んで、山へ海へとアクティブに楽しむ人にピッタリな一台です。また、「大きなミニバンが欲しいが、ゴツゴツとした威圧感はちょっと苦手」という人にも数少ない選択肢の一つとなります。

価格

新車当時の価格 | 3,328,500円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)