トヨタ プロナード 3.0L(2000年)【旧型レポート】トヨタの高品質と、アメ車の大らかな雰囲気 [GH-MCX20]

今回の旧型レポートは「トヨタ プロナード 3.0L(2000年)」。
2000年から2004年に渡って製造販売されていた、Lクラスの高級4ドア・セダンです。

日本国内ではプロナードの名称で販売されていましたが、実質的には「トヨタ・アバロン」の後継車にあたります。

トヨタ・カムリのプラットフォームをベースに開発され、アメリカのケンタッキー工場で製造、日本には逆輸入車として導入されていました。

販売実績でぱっとした成績を残せなかった「先代アバロン」の汚名をそそぐべく投入されましたが、セダン市場全体の不振と、同クラスにクラウンやアリストなど人気車種を抱えていたこともあって、大した売上を残すことは出来ませんでした。

スポンサーリンク

外観

全長4895mmX全幅1820mmX全高1460mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2720mmとなります。

FF車最大級のボディを持つ、大らかなスタイリングの4ドアセダンです。

フロント

がっしとした巨大なフロントノーズに、上端にくびれのある角型ヘッドライトが装備されます。当時のアメリカ車を彷彿とさせるような堂々とした体躯です。

サイド

セルシオに迫るほどの大きなボディを持ちますが、ベースがFFレイアウトであるため、プロポーションは大きく異なります。ロングノーズ、フロントショートオーバーハングのセルシオに対して、ノーズが短く、フロントオーバーハングも大きめです。ロングホイールベースと巨大なキャビンを活かして、アメ車らしいゆったりとしたサイドビューを構成しています。

リア

どっしりとした四角いワイドボディに、おおらかなラインで構成されたL字型のリアコンビランプがレイアウトされます。普通の日本車では感じられない、特別な空気感があります。

スポンサーリンク

内装

コラムシフトがこれだけ似合う車も珍しいです。まるで初代オデッセイのようなカジュアルでおおらかなカッコよさがあります。

明るいカラーで構成されたインパネと相まって、広々とした開放感を感じさせます。

シート

このプロムナードには、フロアシフト仕様の5人乗りと、コラムシフト仕様の6人乗りが用意されます。コラムシフト仕様には足元にフロア・シフトが無いため、左右で繋がった巨大な3人乗りのベンチシートが装備されます。少々車幅が大きいため取り回しには苦労しますが、この前席ベンチシートはゆったりとした使い勝手の良いシートです。

フロントシートには、ゆったりとした3人掛けベンチシートが装備されます。たっぷりとしたストロークと、適度なコシを持つ快適なシートです。センターアームレストを倒すことによって、独立シートに近い使い方も可能です。

リアシートにも広大な室内空間を活かしてちょっと大きめのシートが装備されます。ソフトな感触を持ちながらも、体重を掛けることでしっかりとした手応えが立ち上がり、長時間の仕様にも耐える快適なシートとなっています。

荷室

広々とした荷室空間と大きな開口部を持つ、使い勝手の良いトランクスペースです。奥行き、幅ともに広大で、家族4人でキャンプをしたりバーベキューを楽しんだりと、ステーションワゴン並の使い勝手があります。

静粛性

室内にはたっぷりと遮音材が施されており、スムーズなV6エンジンと相まって高い静粛性能を持ちます。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

2994ccのV型6気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、215ps/5800rpmの最高出力と、30.5kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1510kg。10モード/10・15モード燃費は、10.2km/lとなります。

エンジン

3.0リッターのV型ツインカムエンジンで前輪を駆動します。このエンジンはカムリと同じものですが、静かでスムーズ、1510kgのボディを力強く走らせるだけの充分なパワーがあります。低速域からフラットなトルクを発生するため、急な坂道や加速を必要とする場面でも流れをリードして走ることができます。

トランスミッション

たっぷりとした低速トルクを発生するエンジンと組み合わされ、エンジンの回転を低く保ってスムーズな変速を行います。

足回りとハンドリング

戦後ともにストラット式サスペンションが装備され、同時にスタビライザーで強化されます。

足回り

前後に簡素なストラット・サスを装備するものの、サス・セッティングが非常にこなれているため、しなやかかつ上質、快適な乗り心地です。

ハンドリング

大柄なボディでゆったりとコーナリングをこなします。スローなステアリングスピードながら、ドライバーの操作に対してリニアに反応するため、大らかな気持ちよさがあります。

ただし、最小回転半径が大きめで、狭い路地で切り替えそうとすれば相当な苦労を強いられるでしょう。

評価のまとめ

このプロムナードの最大の特徴は、その大柄なボディによるゆったりとした快適な走りです。それに伴って室内にはたっぷりとした余裕があり、普通の日本車では味わえない大らかな雰囲気があります。

また搭載されるカムリ用のエンジンは、スムーズかつ静かで、力強いトルクを低速から発生するため、この巨大なボディを悠々と走らせることができます。

その中でも秋ろーが一番興味を惹かれたのは、コラムシフトによる3人掛けのベンチシートです。メーター周りの横に広がるワイドデザインと相まって、アメ車らしい広々とした開放感があります。

アメ車らしい明るく伸びやかな雰囲気とトヨタの高品質を両立した、非日常感溢れる快適な車です。

価格

新車当時の価格 | 3,450,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)