10代目 日産 セドリック 300VIP-Z(2000年)【旧型レポート】スムーズでダイレクトなCVT [GH-HY34]

今回の旧型レポートは「10代目 日産 セドリック 300VIP-Z(2000年)」。
1999年にモデルチェンジが行われ、2004年まで販売されていたLクラスの高級4ドアセダンです。

残念ながらこの10代目で、セドリックの製造・販売は終了し、その後は新しいコンセプトで設計された「フーガ」に受け継がれています。

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外観

全長4860mmX全幅1770mmX全高1450mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2800mmとなります。

フロント

FRらしい長いノーズに、グリルと一体化された角型ヘッドライトが装備されます。ヘッドライトとの上端に特徴的なくびれが儲けられており、Y34型セドリックならではの個性的なフロントフェイスを構成しています。

サイド

ロングノーズに、ハードトップならではの薄いキャビンが組み合わされ、FRらしい美しいシルエットを持ちます。

リア

薄いキャビンにどっしとしたヒップライン。メルセデスベンツのような斜めに切り上げられたリアコンビランプが組み合わされ、高級セダンにふさわしい重厚感のあるリアエンドです。

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内装

上質な本革と木目素材をふんだんに使った、豪華な内装です。デザイン自体は上質感のあるシンプルな構成ですが、素材感だけでたっぷりと華やかな世界感を感じさせます。

シート

フロントシートには、厚みのある重厚なデザインが採用されています。がっちりとしたフレームに、コシのあるクッションがぎゅっと詰め込まれているため、長時間のドライブも苦になりません。

リアシートには大人がゆったりと座れる充分なスペースが確保されています。シート自体にも上質で、何時間座っていても疲れることはありません。

荷室

Lクラスセダンにふさわしい広大な荷室が用意されます。旅行からキャンプまで幅広く使うことができます。

静粛性

ロードノイズ、エンジン音ともにしっかりと抑え込まれており、室内空間はいたって静かで快適です。

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エンジンとミッション

2987ccV型6気筒DOHCターボエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、280ps/6000rpmの最高出力と、39.5kgf・m/3600rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1710kg。10モード/10・15モード燃費は、9..7km/lとなります。

エンジン

3.0LのV6エンジンで後輪を駆動します。自主規制枠一杯のパワー、低速から湧き上がる超弩級のトルクが相まって、どんな状況でも有り余るほどの力強さを発揮します。

トランスミッション

トロイダルCVT(エクストロイドCVT)が装備され、スムーズかつダイレクトな変速フィールを持ちます。このトロイダルCVTは従来のCVTと違って、強大なパワーを伝達できるのが最大の特徴です。

エネルギー効率も流体式のトランスミッションより高く、カタログ上の燃費も僅かに向上しています。

ただし、製造コストが高いため、最上級グレードにしか搭載できないのが残念なところです。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

しっとりとした味わいのある上質な乗り心地。高速走行でも高い安定性を示します。路面の段差を通過しても不快な振動を車内に伝える事はありません。

ハンドリング

重厚感のあるすっきりしたステアリングフィールです。スポーツカーのようなクイックなセッティングではありませんが、ドライバーの操作に対してリニアに反応します。

運転の快適性と操る楽しさをしっかりと両立させたセッティングといえます。

評価のまとめ

個性的で美しいスタイリングに、大きなボディを活かした広い室内と余裕のある荷室。

加えて、スムーズでパワーバンドの広いエンジン。素直な特性のステアリングフィールが相まって、高級車でありながら運転の楽しめる使い勝手の良い車に仕上がっています。

「運転はドライバーにまかせて、自分はリアシートでのんびりしたい」という人よりも、積極的にステアリングを握りたいという人にピッタリな車です。

価格

新車当時の価格 | 5,550,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)