初代 三菱 RVR スポーツギア(1992年)【旧型レポート】アクティブなスタイリングが楽しい [E-N23WG]

今回の旧型レポートは「初代 三菱 RVR スポーツギア(1992年)」。
1991年にデビューした、SUVテイストの4ドアミニバンです。

前輪駆動による乗用車ギャランのプラットフォームを使って作られた、オーソドックスな成り立ちを持つミニバンです。

3列シートを備えるミニバン「シャリオ」と中身はほとんど変わらないものの、「RVR」にはよりコンパクトな2列シートのボディが与えられています。

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外観

全長4460mmX全幅1740mmX全高1730mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2520mmとなります。

ベースとなるRVRから最低地上高が若干高められ、よりワイルドなSUVテイストが強調されています。

よく見るとただのミニバンなのですが、ルーフレールやカンガルーバー、大型フォグランプなどのSUVアイテムによって、アウトドアテイスト溢れるアクティブなイメージを演出しています。

現代の「アウトバック」や「XV」にも通じる商品戦略ですね。当時の三菱自動車は出す企画がことごとくヒットするというものすごく勢いのある会社でした。こういった先見性のある商品戦略にもその勢いの一端が垣間見えます。

フロント

フロントにはワイドタイプのカンガルーバーに加えて、大型フォグランプが追加されています。ツートンカラーのボディと相まって、楽しくワイルドなイメージが演出されています。

サイド

ステーションワゴンの定番アイテム「ルーフレール」が装備されます。シャリオからぐっと短く切り詰められたショートボディによって、ミニバンでありながらちょっと快活なイメージを持ちます。

リア

リア周りには、SUVテイスト溢れる「スペアタイヤ」が装備されます。高められた最低地上高と横長のリアコンビランプが相まって、力強い印象を強調しています。

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内装

簡素な質感の樹脂で作られたシンプルな内装です。機能がしっかりと整理されているため、使い勝手は良好です。ギャラン譲りの大型3連メーターが装備され、高い視認性を確保しています。

片側スライドドアにより、左側の乗り降りは良好です。ただし、右側にはヒンジドアが1枚しか装備されないため、使い方によっては不便を強いられる可能性があります。

目線が高く、ボディの隅がしっかりと見えるため、とても運転がしやすいです。

シート

シャリオの7人乗りシートに対して、RVRには4人乗り、もしくは5人乗りシートが設定されます。

フロントは適度な硬さを持つ快適なシートです。ただ、長時間座っていると体圧が集中しがちで腰が痛くなります。

リアは、分割された2人掛けシートです。前後に大きくスライドする事ができるため、広々とした足元空間に加えて、左右にもたっぷりとした余裕があります。

なるべく沢山の人を乗せたいのなら、オーソドックスなミニバンタイプの「シャリオ」ですが、一人ひとりがゆったりと座りたいならこの「RVR」がオススメです。

荷室

リアシートを一番前にスライドさせておけば、結構な荷物を積むことができます。家族4人でキャンプなんてことも十分に可能です。

静粛性

高速走行ではロードノイズが気になります。

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エンジンとミッション

1997ccの直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、160ps/6500rpmの最高出力と、19.0kgf・m/4750rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1520kg。10モード/10・15モード燃費は、不明です。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで4輪を駆動します。シャープな回転フィールを持つ、気持ちの良いツインカムエンジンです。

やや低速トルクが不足気味ですが、良く出来たトランスミッションが適切なギアを選択してくれるため、街中ではキビキビとした走りを楽しむことができます。

トランスミッション

適度なシフトショックのある、スポーティなトランスミッションです。アクセルを強く踏み込むと、エンジン回転を高めに保ちながらリズミカルに加速していきます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン式サスペンション、後輪にはセミトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

足回り

適度に引き締まったしなやかな乗り心地です。高速走行でも「ギャラン」譲りの優れた安定しを示します。

ハンドリング

小回り性能が高いので、狭い場所でも切り返しが楽です。

背が高い割にはしっかりとロールが抑えられており、自然でスムーズなハンドリングフィールを持ちます。

評価のまとめ

オーソドックスな7人乗りミニバン「シャリオ」に対して、この「RVR」ではボディを思い切って短く切り詰めることによって、2列シート4人乗りのゆったりとしたシートが装備されます。そのため、少ない人数でゆったりと車を使いたい人には、シャリオよりもこのRVRのほうがオススメです。

ルーフレールやカンガルーバーなどアクティブな印象の小物が装備され、なんとなく自分の生活が変わるような楽しい予感を感じさせます。

この「RVR」は、趣味や仕事に車を道具としてガンガンと使い倒したい人にピッタリなSUVテイストのミニバンです。

価格

新車当時の価格 | 2,299,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)