正しいドライビングポジションが一番カッコイイ【運転のコツ】

運転する男性

自動車教習所では、まず始めに正しいドライビングポジションを教わります。まあ、それだけ大事な要素だってことなんですけど、実際に街中を走るようになると、この基本が出来ていない人が多くて驚くんですよねえ。

例えば、極端に前のめりになってステアリングを抱え込むような姿勢で運転する人や、逆に、シートの背もたれを限界まで倒してふんぞり返るような姿勢で運転する人。一番不思議なのは、助手席と運転席の間に顔を移動して斜めの姿勢で運転する人です。これは僕の勝手な想像ですが、こういう人は運転席からだと車両感覚が掴みにくいのかもしれません。

こういったドライビングポジションの問題点は、「事故を起こしやすい」とか、「ちょっと運転しただけですぐに疲れてしまう」なんてことにあります。同時に、直接的な因果関係はありませんが、何故か「かなりの確率で乱暴な運転をする人が多い(単なる僕の経験値ですが)」ってのも気になります。

イライラとした落ち着きのない運転で、ちょっとした隙間にノーズをねじ込んできたり、少しでも前に出ようと、右へ左へと車線を頻繁に変更したり、ちょとしたことでブーブーとクラクションを鳴らしたり、車間距離をギリギリまで詰めて前の車を煽り立てたりって具合です。こんな人は、いつも気が急いているんで、顔が前へ前へと行きやすかったり、逆に「俺は偉いんだぞ~」てな感じでふんぞり返ってしまうのかもしれません。

ひょっとしたら本人はカッコいいと勘違いしている可能性もありますが、全然そんな事は無いです。かえって滑稽に見えたり、「ああ、ちょっとアレな人なんだなあ」と同乗者に今後の付き合いを考え直されるのがオチでしょう。

今回は、そんな極端で個性的なドライビングポジションについて、具体的にどんな問題があるのか考えつつ、正しいドライビングポジションの効果とカッコよさにつて解説していきます。

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ステアリングを抱え込むようにして運転する人

ステアリングを抱え込むようにして運転する人は、少しでも人より前に出てやろうと、顔を突き出して必死の形相になってます。他には、自分の運転や車両感覚に自信が無く、ちょっとでも目の前の視覚情報を見ようと、首を伸ばしてフロントウィンドウギリギリに顔を寄せてる人もいます。

といっても、いくら首を伸ばしたところで、得られる視覚情報はせいぜい車の直前、数十センチ程度が良いところです。時速40km/h以上の速度で移動する車にとっては、大した違いはありません。逆に顔が前に寄っていることで周りの状況を俯瞰できず、全体としての得られれる情報は小さくなってしまいます。

そういう窮屈なドライビングポジションだと、ステアリングとドライバーが近づきすぎて、肘周りも窮屈になりがちです。ということで、咄嗟の時にスムーズなステアリング操作が出来なくなってしまいます。事故や衝突など、万が一の時は、エアバッグが近すぎて正常な動作が発揮できないかもしれません。

特に見た目のカッコ良さを重視する人にとっては致命的で、イライラした感じとか、運転に不慣れな感じ、野暮ったい感じを同乗者や周りの人に与えてしまいます。同乗者が恋人や気になる異性の場合は、絶対にやってはいけない最悪のドライビングポジションです。

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後ろにふんぞり反るようにして運転する人

背もたれを大きく倒し、後ろにふんぞり反るようにして運転する人の場合は、遠く離れたステアリングを操作するため腕も限界までピーンと伸びています。極端な場合はステアリングを両手で握ることができず、片手運転をする強者までいるほど。こういったドライバーは自分が一番偉いとでも思っているのか、ちょっとした事でブーブーとクラクションを鳴らしたり、制限速度+αで走る車を煽ったりするのが特徴です。

このようなドライビングポジションでは、腕が伸び切っているため咄嗟の時に俊敏で正確なステアリング操作ができません。また、上体がのけぞっているため、ブレーキを力強く踏むことも苦手です。アイポイント(目線)が後ろに下がり高さも低いため、得られる視覚情報も大きく制限されます。

加えてこのようなドライビングポジション好む人は、古くて大きな高級車が大好きです。大型車はただでさえ車両感覚が掴みにくいのに、自分から進んで視覚情報を制限するなんて自殺行為もいいところです。

もちろんカッコよさの観点から見ても、無理に背伸びしてエラソーに見せてるとか、なんであの人は寝ながら運転してるの?などと奇異な目で見られるのがおちです。

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正しいドライビングポジションの効果

これに対して正しいドライビングポジションは、前後左右の幅広い視覚情報を効率よく得ることができます。ブレーキやステアリング操作も素早く正確です。万が一事故に遭った時も、体がシートにしっかりと固定されているため、エアバックが効果的に働き被害を最小限に抑えてくれます。

見た目に関しても、手足に適度な余裕があり、背筋もスッと伸びているため非常にカッコいいです。一部のスポーツカーや高級車の場合、ドライバーがどの位置に座ると一番カッコよく見えるか、計算してレイアウトを決めている事があります。こんな車に間違ったドライビングポジションで乗ればせっかくのカッコよさが台無しです。

何よりも正しいドライビングポジションを取れば、運転が上手そうに見えます。同乗者も安心してあなたの運転に身を任せるでしょう。

正しいドライビングポジションの取り方

正しいドライビングポジションを取るのは簡単です。正しい知識を元に何回か練習すれば誰でもすぐに出来るようになります。

まずシートに腰掛けたら、自分の腰をシートの一番奥まで押し込んでください。次に背もたれを立ち気味にお越し、背筋を無理なく自然に伸ばして座ります。少し背もたれにより掛かるくらいが、ちょうどいい背もたれの角度です。

後はステアリングの一番上を両手で握り込み、肩が背もたれから浮き上がらない程度にシートの前後調整やステアリング位置の前後で合わせてください。

この上体でブレーキペダルをしっかりと奥まで踏み込めれば、正しいドライビングポジションが取れていることになります。

参考:「【運転のコツ】正しいドライビングポジション

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)