世界で2番目に行われた自動車レースとは?【モータースポーツ】

自動車レース

前回、この「モータースポーツ」のコーナーでは、「世界で初めて開催された自動車レース」の事について紹介しました。

この世界初の自動車レースでは、「のんびりと楽しみながらレースをしよう」という当初の趣旨とは裏腹に、過酷なスピードレースとなってしまいまいた。そこで翌年に開催された世界で2番目の自動車レースでは、この点を反省材料に、レースの平均スピードを抑えるための様々な制限が設けられています。

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レースには様々な制限が設けられていた

パリ~ボルドー間(1179km)で行われた2回目の自動車レースでは、単純に車の速度を競うだけでなく、「耐久性」や「信頼性」、ドライバーの「運転の品位」が評価対象として加わります。

さらに、「自動車に装備されるシートの数を2つ以上にする」という規定までありました。これは、純粋なレーシングカーを競わせるのではなく、一般に広く普及する「大衆車によって行われるレース」という事を意味しています。

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トップでゴールしたのはガソリン車の「パナール」

レースには合わせて22台の車が参加し、6月11日にパリをスタート、48時間48分を掛けて先頭車両のパナールがゴールにたどり着いています。

ただし、このパナールと2番目にゴールした自動車は、シートを2つしか装備していなかったため失格となっています。

その結果、優勝となったのは2位から遅れること11時間後、3番目にゴールしていたプジョーです。レースに厳しい制限が掛けられたのはこのレースが初めてですので、1位と2位の車はそれほど厳しく取り締まられるとは無いと甘く考えていたのかもしれません。

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ゴールした車のほとんどがガソリン車

自動車レースに参加した22台の車のうち、無事ゴールにたどり着けたのは僅か9台という有様でした。その中でも、1位から8位までは全部ガソリンエンジン車です。

唯一9位にゴールした蒸気自動車は、8位のガソリンエンジン車から2日以上遅れてゴールしています。前回の記事でド・ディオン伯爵が言明した「いずれガソリンエンジンの時代が来る」という予言が、1年あまりで実現したことになります。

前回のレースが予想外にスピードレースになった事を反省して、第2回のレースでは十分な制限が掛けられていましたが、結果的にレースのスピードを抑える事はできず、却って過酷さを増してしまう事になったようです。

ガソリンエンジン車で1番にゴールしたパナールでさえ、昼夜をノンストップで走り続け、2日あまりの時間が掛かっているのですから、この自動車レースの過酷さが分かろうというものです。

世界で初めて接触事故を起こした自動車レース

ちなみにこの自動車レースでは、世界初の自動車レースによる接触事故が起きています。といっても相手は人間ではなく犬ですが。

幸い大きな惨事とはなっていませんが、当時自動車をあまり見慣れていない犬たちは、高速で走り回る鉄の塊を初めて目にし、パニックになりながら慌てて逃げ惑っていたのかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)