新型 トヨタ ヴィッツ ハイブリッド【試乗評価】 アクアより少し大きな室内と荷室[DAA-NHP130]

今回は「新型 トヨタ ヴィッツ ハイブリッド U」を試乗レポートいたします。
トヨタ ヴィッツ・ハイブリッドは、2010年にデビューした3代目ヴィッツをベースにハイブリッド化された追加モデルです。

トヨタの同クラス車種に「アクア」というハイブリッドカーがありますが、それにも関わらずこのヴィッツ・ハイブリッドが販売された理由は、「アクアでは後席と荷室が狭すぎる、かといってプリウスでは大きすぎるし第一値段が高い」というお客様の声を受けてのことだそうです。

ハイブリッド版の登場と併せ、ヴィッツ全グレードのマイナーチェンジも同時に行われています。

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外観

全長3945mmX全幅1695mmX全高1500mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2510mmとなります。

フロント

今回のマイナーチェンジによって、より面に張りと緊張感のある上質なフロントフェイスが与えられています。

フロントグリルとバンパーが一体になったアクの強いデザインですが、中期型のイメージを継承しつつスポーティに破綻無くまとめています。

サイド

前後ホイールをボディ隅ギリギリまで追い込んだ軽快感のあるスポーティなスタイリングです。コンパクトなボディに大きなキャビンを組み合わせ、最大限の居住性を確保しています。

リア

通常のマイナーチェンジであれば、フロント周りを大きく変えることはあっても、リア周りを大きく変えることは少ないです。

しかし、今回のマイナーチェンジではリア周りにもしかりと手が入れられ、全く新しい形状のリアコンビランプが採用されています。さらに、リアコンビランプ下からリアフェンダーにキャラクターラインが引かれ、軽快感と力強さを同時に表現しています。

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内装

マイナーチェンジ前と内装デザイン自体は大きく変わりません。

グニャグニャとした少し前のトヨタ車にありがちなデザインですが、素材が幅広く見直されグッと上質感が増しています。

シート

たっぷりしたサイズのシートが装備されます。シート表皮は上質なものに変更され、タッチもいくらか改善されています。中距離(30km程度)の使用であれば問題ありません。

ニッケル電池をリアシートの下に搭載しているため、室内への張り出しはほとんどありません。また、電池を後ろの低い位置に搭載することにより、低重心化と前後重量配分の適正化という2つの美点を同時に獲得しています。

リアシートは平板で小ぶりなデザインです。短距離(10km程度)の使用であれば問題ありません。

荷室

兄弟車種のアクアと比べると、一回り大きな荷室を持ちます。2人で2泊3日程度の旅行であれば十分にこなすことができます。3:7の分割可倒式シートバックにより、荷室を拡大する事ができます。

静粛性

平坦な道をゆったり流している時はエンジンの回転が高まる事がなく、ハイブリッドカーらしい静かな走りが可能です。

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エンジンとミッション

1496ccの直列DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、74ps/4800rpmの最高出力と、11.3kgf・m/3600-4400rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、61psの最高出力と、17.2kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は1110kgで、JC08モード燃費は、34.4km/lとなります。

エンジンと電気モーター

搭載されるハイブリッドシステムは、基本的にアクアと共通です。1.5エンジンに電気モーター、ニッケル電池が組み合わされ、システム合計出力は100psになります。

ボディはアクアより少し重いのですが、強力なトルクを持った電気モーターが低速域から力を発揮するため、余裕のあるキビキビとした加速が可能です。

トランスミッション

スムーズなハイブリッドシステムと段付き感のない「無段階変速機」が組み合わされ、滑らかで力強い走りをみせます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

足回り

新開発されたショックアブソーナーに加えて、ボディにはスポット溶接が追加され、走りの質感を高めています。荷重を急激に変えるような乱暴な運転をしても、リアの接地性が薄まることはありません。

路面の段差を超える際の荒い乗り味は影を潜め、がっしりとしたボディとしなやかなサスで十分に衝撃を吸収します。

ハンドリング

足回りとボディ剛性が改善された事により、ステアリングフィールの曖昧な部分が僅かに払拭されています。といっても電動パワーステアリングが効きすぎているため、フワフワとした頼り無さが残ります。

評価のまとめ

同クラスのアクアと比べると、居住スペースと荷室容量に若干アドバンテージがあります。対して燃費性能やボディ重量ではヴィッツが若干劣りますが、体感できるほどの違いはありません。

そのため、後席に大人を乗せる機会が多いという人にはヴィッツをオススメしますが、あとはボディデザインの好みで選んでも大きく後悔することは無いでしょう。なにしろ、クルマの内容はほとんど同じなのですから。

価格

価格 | 2,087,640円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)