新型 スマート フォーツー カブリオ【試乗評価】日本のコンパクトカーには無い、濃い味わいがある [DBA-453444]

スマート・フォーツーのフロント

今回は「新型 スマート フォーツー カブリオ マキアート」を試乗レポートいたします。
スマート・フォーツー・カブリオは、2016年のモデルチェンジで3代目となりました。コンパクトなオープントップ・シティコミューターです。

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外観

全長2755mmX全幅1665mmX全高1540mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは1875mmとなります。

カブリオ最大の特徴は、やはり開閉可能な電動キャンバストップです。開閉モードは2種類あり、トップだけをオープンにした状態と、リアウィンドウまで全開にするフルオープンモードが可能です。フルオープンモードでは最高の開放感を味わうことができます。

また、このフルオープン・モードでは、サイドウィンドウを上げるだけで空気の巻き込みを大幅に抑制する事ができます。

フロント

不思議なドットパターンのグリルに、目尻のクッキリとした四角いヘッドライトが組み合わされ、ユーモラスで個性的なフロントフェイスです。コンパクトカーでありながら、意外と車幅があるためどっしりとした印象を受けます。

サイド

初めて初代スマートを見た時は、そのホイールベースの短さに度肝を抜かれましたが、その独特のプロポーションは3代目スマートにも健在です。

前後に切り詰められたホイールベースと全長の短さは、まるでおもちゃのチョロQのようです。スマートのアイコンとなっているツートンカラーも、スタイリング上の大きな魅力となっています。

リア

コンパクトに絞り込まれたキャビンに、張り出したリアフェンダーが組み合わされ、力強い印象を受けます。柔らかいキャンバストップとシルバーのフレーム部分が対比され、緻密に組み上げられパズルのような面白さがあります。

スマート・フォーツーのリア
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内装

しっとりとした樹脂に鈍い光を放つメタリックが組み合わされ、シンプルながら上質な室内空間となっています。

メーターナセルには、大きな1眼メーターがレイアウトされ使い勝手も良好です。

スマート・フォーツーの内装

シート

狭い車内に、小ぶりなコロンとしたシートが装備されますが、体圧を上手く分散させる構造になっており、長時間座っていても疲れることはありません。

スマート・フォーツーのシート

荷室

コンパクトなシティコミューターにしては、十分な容量の荷室が確保されています。2人で2泊3日程度の旅行であれば十分にこなすことができます。

静粛性

コンパクトなシティコミューターですから、静粛性はそれなりです。ルーフがソフトトップなので、風切音やロードノイズも侵入します。ただしカブリオの楽しい外観を見ていれば、そんなものかと納得できるのも事実です。

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エンジンとミッション

897ccの直列3気筒DOHCターボエンジンに、6速AT(デュアルクラッチ)が組み合わされます。
エンジンは、90ps/5500rpmの最高出力と、13.8kgf・m/2500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は990kgで、JC08モード燃費は、22.0km/lとなります。

エンジン

小さな0.9Lエンジンにターボチャージャーが組み合わされ、小排気量ながら力強い低速トルクを発揮します。自然吸気エンジン版でも街中であればそれほど不足を感じることはありませんが、坂道では少々息切れを見せるシーンがありました。それに対してこのターボモデルは、軽くアクセルをふかしてやるだけで軽々と坂道を駆け上がる事ができます。

コンパクトな軽量ボディと相まって、キビキビとした加速感をみせます。

トランスミッション

力強い小排気量エンジンとレスポンスに優れるデュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせは抜群で、リズミカルかつダイレクトな変速フィールを味わうことができます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはド・ディオン式サスペンションが装備されます。

初代スマートにあった走りの違和感はほとんど鳴りを潜め、ごく普通のコンパクトカーとして走らせることができます。

足回り

軽自動車よりも幅広い車幅が与えられており、キビキビとしたハンドリングの良さと、どっしりとした安定感の高さを両立しています。

ハンドリング

コンパクトなボディに短いホイールベースを活かして、街中では抜群の取り回しの良さを発揮します。狭い袋小路に出くわしても、クルリと向きを変える事ができます。

先代モデルよりもステアリングの効きがクイックになっており、コーナーの続くワインディングではゴーカートのようにキビキビとした走りを味わう事ができます。

評価のまとめ

初代スマート開発では、コンパクトカーに経験の無いメルセデス・ベンツと、時計メーカーのスウォッチのコラボレーションにより、随分と多くの苦労があったようです。

そのスマートも代を重ねる毎に洗練されていき、今回の3代目では、コンパクトなRRならではの妙なピッチングや低級振動も随分と抑えられています。

燃費や価格、使い勝手の良さでは日本のコンパクトカーや軽自動車に及びませんが、個性的なキャラクターと世界基準の安全性能、高速走行にも対応した走りの質感などこのスマートにしかない魅力も多いです。

そのため、小さなコンパクトカーが欲しいけど、もうちょっとおしゃれで個性的な車がほしいという人にピッタリな一台といえます。

価格

価格 | 2,550,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)