新型 スバル インプレッサ スポーツ(5代目)【試乗評価】クラスを超えた圧倒的な質感 [DBA-GT7]


今回は「新型 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight AWD(5代目)」を試乗レポートいたします。
インプレッサ・スポーツはスタイリッシュなボディを持つ5ドアハッチバックで、2016年のモデルチェンジで5代目となりました。

スバルのエントリーモデルとして位置付けられていますが、今後順次モデルチェンジされるすべての車のベースとなる役割もあり、しっかりとした作りこみが行われています。

先代のインプレッサスポーツについては「新型 スバル インプレッサ スポーツ(GP)【試乗評価】」のページをご覧ください。

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外観

全長4460mmX全幅1775mmX全高1480mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2670mmとなります。

先代のキープコンセプトでありながら、ボディ表面には複雑な面構成が施され上質感が向上しています。

フロント

スバル・インプレッサ・スポーツgt7の前面画像

カクカクとした先代のヘッドライトが刷新され、滑らかで複雑な曲線を持つヘッドライトが与えられています。写真で見ると少し物足りない印象でしたが、実物は複雑なラインが見事に調和しており、シンプルながら見飽きることのない奥深さが感じられます。

サイド

「フロントオーバーハングが極端に長い」という不評で有名な水平対向エンジンですが、ハッチバックボディの場合は、リアオーバーハングを短く切り詰めてバランスを取ることができるため、スバル車で一番のプロポーションの良さを誇ります。

Dピラー(一番後ろの柱)を極端に寝かせることで、クーペのようなスポーティ感を表現しています。ただし、実際にはルーフがそのままリアエンドまで延長されているため、しっかりとした後席居住性は確保されています。

リア

スバル・インプレッサ・スポーツgt7の後部画像

リアコンビランプの上下を短くして、ボディの低い位置にレイアウトしているため、しっかりとした居住生を確保しながらも、スポーティで重心の低いスタイリングを実現しています。

上下の短い六角形のリアウィンドウと相まって、メカニカルで近未来感あふれるかっこいいデザインです。

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内装

「スバル車は内容はいいけどインテリアデザインがなあ」と言われることがありますが、このインプレッサの内装は内装だけで指名買いしたくなるほど、個性的でかっこいいインテリアデザインが与えられています。

スバル・インプレッサ・スポーツgt7のステアリング画像

さらに上質な素材が各所に使われ、全体の雰囲気もいい感じです。また、スタイリッシュな5ドアボディの割に、室内には広々とした余裕が感じられます。

スバル・インプレッサ・スポーツgt7のナビ画像

ただ、インパネの一部に使われているステッチを模したパターンには、貧乏くさくてちょっとがっかりさせられました。本物のステッチが使えないなら、プラスッチクの素材感を生かした潔い処理の方がシンプルでカッコイイと思います。

スバル・インプレッサ・スポーツgt7のシフトレバー画像

また、内装でびっくりさせられてのがウィンカーのクリック音です。緻密かつ小気味いい音で、不思議な未来感を感じさせられます。

シート

全体的に大幅な質感の向上が見られる新型インプレッサですが、数少ないもう一つなポイントがこのフロントシートです。

スバル・インプレッサ・スポーツgt7の前席画像

フロントには、たっぷりしたサイズと厚みがあり、見るからに上質で座り心地の良いシートが装備されていますが、なぜか10分ほど運転していると腰に耐圧が集中して痛くなりました。シートには相性がありますので、この違和感は秋ろーだけかもしれません。そのため、あなたがインプレッサに興味を持っているなら、一度ディーラーで試乗をオススメします。

スバル・インプレッサ・スポーツgt7の後席画像

リアシートには大人が何とか座れるだけのスペースが確保されています。足元は広々としており前後に余裕があります。ただし、シートバックの長さが少し短いため、長距離移動(50km以上)には向きません。

荷室

スバル・インプレッサ・スポーツgt7の荷室画像

インプレッサは5ドアハッチバックと、ステーションワゴンの中間的なキャラクターが与えられているため、荷室には前後にそこそこの長さがあります。そのため、4人家族で1泊旅行程度なら十分にこなすことが可能です。

静粛性

ハッチバックボディながら、しっかりと遮音対策がとられており、エンジンも静かなためレガシィクラスに迫る上質感が感じられます。

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エンジンとミッション

1995ccの水平対向4気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、154ps/6000rpmの最高出力と、20.0kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1370kgで、JC08モード燃費は、16.8km/lとなります。

エンジン

2.OLの自然吸気エンジンは、低速域からスムーズかつトルクフルで、登坂路や合流地点など加速を必要とされる場面でも力不足を感じることはありません。
ステアリングには、燃費に優れる「Iモード」と、スポーティな走りを実現する「Sモード」のセレクターが備わりますが、市街地であれば「Iモード」で十分な走りを堪能することができます。

また、先代のインプレッサで感じられた「走り出しの唐突な感じ」は解消され、スムーズに走り始めることができます。同時に、アクセル操作に対してリニアな加速感を得られるため、エンジンと右足が一体となったような気持ちのいい走りが可能です。

トランスミッション

トルクフルな自然吸気エンジンに改良されたCVTが組み合わされるため、ギクシャクした不自然な動きやモッサリ感はありません。レスポンスの良さだけなら、ダウンサイジングターボを積んだレヴォーグよりも上です。

駆動系とタイヤが一体となったようなダイレクト感は、トルコン式ATに劣るものの、街中などで多用する事の多い「低速域でのスムーズさ」ではインプレッサのCVTが勝ります。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

足回り

ボディ剛性とサスペンションが大きく見直され、走りの動的質感は大幅に向上しています。特に低速域では、滑らかな氷の上をスーと滑るように進む上質なライド感が感じられます。

ソフトな乗り心地と引き締まった重厚感が見事に両立しており、クラスを超えた上質な快適性を実現しています。ソフトな17インチタイヤと相まって、路面の段差でも車内に不快な衝撃を伝えることはありません。

この質感の向上はブレーキにも及び、かっちりとした剛性感の高い踏み心地と、踏み込み量に対してリニアに制動力が立ち上がるコントロール性能の高さが両立しています。

ハンドリング

若干重めのステアリングを切り込むと、リニアな操舵フィールが立ち上がり車は自然に旋回を始めます。リアの接地性が高いため、コーナリング中も姿勢は安定しています。

決してサスを固めている訳ではありませんが、車のバランスの良さと水平対向エンジンによる重心の低さにより、ボディが大きくロールすることはありません。

その他

先進安全装備である「EyeSight」はVer.3へとアップグレードされ、信頼性と安全性が大きく向上しています。

評価のまとめ

新しいインプレッサは内外装を含めて車の質感が高まったため、ひとクラス上の上質感を持っています。

ゴルフに迫る質感を得たという声も聞かれますが、インプレッサの上質感にはゴルフのような重厚感はありません。しなやかで軽やかな印象の上質感です。これはどちらが優れているというものではなく、それぞれのキャラクターの違いによります。

また、スバルは利益率が高いことで有名ですが、逆にインプレッサはこの値段でよくこれだけの内容ができたなという割安感が感じられます。

対象となるユーザー

質感が高くそこそこ人と物が積める手頃な車を探している人に、ぴったりな一台です。

特に外車や高級ブランドに拘りがなく、実質的な質感に重きを置いているという人には、このインプレッサがお買い得な車となります。

価格

価格 | 2,376,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

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