新型 スズキ ジムニー シエラ【試乗評価】抜群の悪路走破性を誇る本格的SUV [ABA-JB43W]


今回の【試乗評価】は、「新型 スズキ・ジムニー シエラ ベースグレード(JB43)」。
1998年に「スズキ・ジムニー ワイド」として登場したコンパクトSUV。2000年にビッグマイナーチェンジが施され、同時にモデル名も「スズキ・ジムニー シエラ」に変更されています。

軽自動車のクロスカントリーSUV「スズキ・ジムニー」のボディをベースに、ワイドフェンダーや大型バンパーの装備でボディを拡大。1.3リッターエンジンを搭載したコンパクトカークラスのジムニーです。

軽自動車のジムニーと同じく、軽いボディと高い車高を活かして優れた悪路走破性を発揮します。特に狭い日本の山岳路では無敵の強さ。日本ならではの特殊な事情が生んだ、個性的な車です。

ボディスタイルはぐっとモダンになったものの、中身は先代同様、本格的なクロスカントリーSUVのまま。強固なラダーフレームに、前後リジットアクスル式サスペンション。副変速機付きパートタイム4WDが組み合わされます。

多少のオンロード性能は犠牲にしても、悪路走破性を高めようとする割り切りの良さが清々しいですね。

2018年7月には、新型ジムニー&シエラの発表を予定。直線を基調にしたクラシカルで無骨なデザインとなるようです。

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「新型 スズキ・ジムニー シエラ ベースグレード(JB43)」の外観

ボディサイズ、全長3600mmX全幅1600mmX全高1705mm。ホイールベース、2250mm。

基本的なボディ構造は、軽自動車の「スズキ・ジムニー」とまったく同じ。ただし、ワイドフェンダーや大型バンパーが装備され、ひとクラス上の堂々とした佇まいを表現しています。

フロント

角の丸い箱型ボディに、角丸ヘッドライト。ボディを一回り大きく見せる大型バンパーと、ワイドフェンダー。クロスカントリーSUVにふさわしい、力強いフロントフェイス。

初期型のドットグリルは廃止され、プレーンな格子グリルを装備。初期型の強い個性が若干薄まりました。

サイド

軽自動車ジムニーのボディをベースにワイドフェンダーを装備。ボディ下回りには分厚いアンダーカバーが「ぐるり」と装備され、男らしくダイナミックな印象を与えます。

リア

四角いリアエンドに、シンプルな角型リアコンビランプ。むき出しのフルサイズ・スペアタイヤ。逞しい大型リアバンパーが組み合わされ、力強く軽快な後ろ姿を構成。

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内装

内装デザインは軽自動車のジムニーとほとんど同じ。プラスチッキーな樹脂で構成されたシンプルな室内。基本設計が20年以上前と古いため、同クラスのライバルと比較するとどうしても見劣りします。ただし、ガシガシとアウトドアで使うなら、これくらいシンプルな方が気兼ねなく使えそうです。

メーターナセルにはシンプルな三眼メーター。クッキリとした表示で視認性は良好。アップライトなポジションと、見切りの良いボディによって運転のしやすい車に仕上がっています。

センタークラスター最上段には、大きなエアコン吹出口。中段にはオーディオユニット。最新モデルのようなワイド液晶ディスプレイは装備されません。エアコンは手探りでの操作もしやすいダイヤル式。

シート

フロントシートは基本的に軽自動車のジムニーと共通。柔軟な表皮にそこそこのコシが確保されています。中距離(30km)程度であれば、十分快適に移動できるでしょう。

リアシートは平板でクッションも薄く、近距離(10km)用として割り切った使い方が必要です。ボディが3ドアのため、後席へのアクセスに苦労します。その分、ボディ剛性の強化と軽量化というメリットはあります。

静粛性

エンジンが大きくパワフルになったため、エンジン回転が低めに抑えられ静粛性が向上しています。といっても最新のコンパクトカーに比べれば多少うるさいです。

荷室

最低限の荷室容量を確保。スクウェアな形状のため、積み方を工夫するだけで結構な荷物が積めます。家族4人で1泊2日旅行くらいなら、なんとかなるでしょう。さらに、背もたれを倒すことによって容量を拡大できます。

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エンジンとトランスミッション

1328cc・直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、最高出力88ps/6000rpm、最大トルク12.0kgf・m/4000rpmを発揮。
車両重量は1070kg。JC08モード燃費、12.6km/l。

エンジン

1.3リッターのツインカムエンジンで4輪を駆動(パートタイム4WD)。

オフロードでの走破性を重視して、低速から力強いトルクを発生。軽自動車用の小さなボディに1.3リッターエンジンを搭載するため、必要十分以上の動力性能を持ちます。街中など市街地モードでは、力不足を感じさせません。軽くアクセルを煽るだけでリニアに吹け上がり、スルスルと軽快に加速していきます。

トランスミッション

組み合わされる4速ATは、設計思想自体は古いものの必要な仕事をしっかりとこなす信頼性の高いトランスミッション。1.3L自然吸気エンジンのフラットなトルクを活かして、低回転を保ちながら力強く加速させます。

乗り心地とハンドリング

前後輪共に、3リンクリジッドアクスル式サスペンションを装備。

乗り心地

「ラダーフレーム」に「リジッドアクスル・サスペンション」を組み合わせた本格的クロスカントリーSUVのため、荒れた路面ではゴツゴツと不快な衝撃を車内に伝えます。

ただし、軽自動車版ジムニーよりワイドトレッド化されているため、直進安定性は向上。SUV独特のユサユサとした揺れも程よく抑えられています。

それでも乗用車をベースとする普通のクロスオーバーSUVと比較すれば、オンロード性能はそこそこで安定感も低いです。乗り心地も悪いので長距離ドライブには向きません。しかし、快適性を重視したクロスオーバーSUVが大半を占める中、オフロード性能を重視した「ジムニー・シエラ」には他の車には無い唯一無二の存在感と魅力があります。

ハンドリング

悪路走破性を重視したセッティングのため、ハンドリングは鈍め。

重心が高いため、コーナーの連続するワインディングではロールの収束が遅く安定感も低い。それでも、軽自動車版ジムニーよりはトレッドが広げられているため、相対的にコーナーの安定感や旋回性能は高まっています。

評価のまとめ

「新型 スズキ・ジムニー シエラ ベースグレード(JB43)」は、軽自動車「スズキ・ジムニー」をベースに1.3リッターエンジンを搭載。ワイドフェンダーと大型バンパーで迫力を増した、コンパクトカークラスの本格的クロスカントリーSUV。

ボディは軽自動車版ジムニーのままなので、居住空間や積載性能はそれなりですが、その分ボディが軽く動力性能や悪路走破性を高めています。

頑丈なラダーフレームにリジッドサスを組み合わせる本格的クロスカントリーSUVなので、悪路走破性は抜群。「ジムニーで行けない悪路なら、他のSUVでも行けない」と言われるほどです。

「豪雪地帯に住む人とか、趣味や仕事で悪路にガンガン入っていく」なんて人には、これより他に無い最適な車となります。その分、オンロード性能や快適性は落ちますが、「ジムニー・シエラ」の魅力と比べれば大した問題ではありません。

ただし、「無骨な外観が気に入ったので、街中でおしゃれに乗りこなしたい」といった人には向きません。そんなカジュアル派の人には普通のクロスオーバーSUVか、「スズキ・SX4 Sクロス」をベースにした「新型 スズキ・エスクード」がオススメです。

中古車市場では

2018年式「スズキ・ジムニー シエラ ベースグレード(JB43)」で150万円前後。2015年式で100万円台前半(2018年6月現在)。

新車価格

1,779,840円(税込み)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

寒い部屋で冷たい椅子に座って一年中キーボードを叩いているのが原因で「切れ痔」に!辛いです。(2018年6月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)