新型 メルセデスベンツ Eクラス E200(W213)【試乗評価】先進装備満載のプレミアムセダン [RBA-213042C]

今回は「新型 メルセデスベンツ Eクラス E200 AVANTGARDE(W213)」を試乗レポートいたします。
このEクラスは、2016年のモデルチェンジで5代目となりました。

メルセデスベンツが誇る、ミドルクラス・プレミアムサルーンです。

先代のEクラスについては、「新型メルセデスベンツ Eクラス E250(W212)【試乗評価】」のページをご覧ください。

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外観

全長4930mmX全幅1850mmX全高1455mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2940mmとなります。

フロント周りは、最新型のCクラスとよく似たイメージが与えられ、一目でメルセデスベンツとわかるスタイリングです。ただ、もう少しEクラスらしい個性があってもいいかなと思います。ヘッドライトには「マルチビームLEDヘッドライト」が装備され、対向車の位置にハイビームが配光されない仕組みとなっています。

サイドにまわると、先代よりもホイールベースが65mm延長されており、圧倒的な存在感とともに伸びやかで美しいサイドビューを形作っています。また、長いボンネットと丸みを帯びたキャビンは、Cクラスとよく似たデザインモチーフです。

リアエンドは、Cクラスとよく似たモチーフが使われつつも、Eクラスらしい車格感と重厚感が与えられています。リアコンビランプには、「スターダストエフェクト」という表面処理が施されています(夜、近づいて見ると、リアコンビランプの中にキラキラとした天の川銀河のような輝きを見ることができます)。

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内装

伸びやかで上質感ある、「さすがメルセデスベンツ!」と言わんばかりのラグジュアリーで豪華な室内空間が演出されています。

眼前には、12.3インチのワイドディスプレイが2枚装備され、左側はナビなどのインフォメーションパネル、右側にはメーター類等のグラフィックが表示されます。

ステアリングにはタッチコントロールが装備され、これらの液晶パネルの切り替えをステアリングから手を離すことなく行えます。

また、車内にはLEDによるイルミネーションが装備されており、自分好みの色を64色の中から選んで表示させることが可能です。お金持ちが喜びそうなゴージャスな装備ですねえ。

前席には、サイズと厚みのたっぷりとしたドイツ車らしい重厚感のあるシートが装備されています。表面のタッチにも適度なコシがあり、長時間座っていても疲れることはありません。

後席の空間は、ホイールベースが延長されたこともあり、下位のCクラスなどと比べると圧倒的な広さを持っています。シートバックの形状や角度、座面の大きさなども適正で、しっかりとした作りこみが行われています。

荷室には、車体の大きさを生かしたたっぷりとした空間が確保されています。これなら、2、3人でキャンプ、ゴルフ、一泊旅行など、大きな荷物を持って思いのままに行くことができます。

車内にはたっぷりと遮音材が施されており、風切り音、ロードノイズ、エンジンサウンドなどの侵入は極小です。ガソリン車としては圧倒的な静粛性を誇ります。

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エンジンとミッション

1991ccの直列4気筒DOHCターボエンジンと、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、184ps/5500rpmの最高出力と、30.6kgf・m/1200-4000rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は1670kgで、JC08モード燃費は、14.7km/lとなります。

エンジンは1991ccと小排気量ながら、低回転域から30.6kgf・mというたっぷりとしたトルクを発生させており、日常域での不足は全くありません。登坂路や合流の際も十分な動力性能を持っています。

組み合わされるトランスミッションには最新の「9G-TRONIC」が搭載されています。エンジンとの相性も良く、滑らかで上質な、極上の加速フィールを味わうことができます。

足回りとハンドリング

前後輪ともに、可変ダンピングシステムを搭載した「アジリティコントロールサスペンション」が装備されています。

大きなどんがらの割に軽量なボディと良くできた足回りによる軽快なフットワークが一体となり、重量級セダンとは思えない軽やかで自然な身のこなしを見せます。
ただ、軽やかといっても安っぽいわけではなく、Eクラスに期待される上質感はしっかりと与えられているのがすごいところです。

コーナーが連続するようなワインディングでは、重量級セダンにありがちな前輪をこじるようにして曲がるといったことはなく、ドライバーの操作に対して自然に車が姿勢を変え、すっと鼻先をコーナーへ向けていきます。

アヴァンギャルドには車格に対して小さめの17インチホイールが装備されています。たっぷりとしたタイヤのストロークとアジリティコントロールサスペンションの相乗効果で、路面からの衝撃はゆるやかに抑えられ、極上の乗り心地を与えてくれます。もう少し引き締った乗り心地が好みという方には、19インチホイールが装備される、「アヴァンギャルドスポーツ」をお勧めします。

その他

安全運転支援システムの「ドライブパイロット」が装備されています。これは、渋滞時や高速道路走行時にドライバーの負担を軽減するためのシステムです。

具体的には、車を車線中央に自動で維持しつつ、ウィンカーの作動と連動してレーンチェンジを自動で行う「アクティブレーンチェンジアシスト」や、歩行者の存在を検知して緊急回避時にステアリングアシストを行う「緊急回避補助システム」、ドライバーが運転不能の状態にあると車が判断すると、減速を行いその場にゆっくり停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」などが装備されています。

評価のまとめ

Cクラスとよく似た外観が与えられていますが、実際の中身はまごう事なき上級プレミアムセダンです。また、写真と違い、実際のEクラスにはCクラスには無い重厚感と威厳があります。さらに今回のEクラスには、Cクラスに迫る軽快な身のこなしまでが備わっています。上質な乗り味と威厳のある外観、メルセデスベンツならではの圧倒的なブランド力に魅力を感じる人には、ぴったりな一台です。

ただ、もう少し小さいサイズで、軽快で上質感のある車が欲しいという人には、やはりコンパクトなCクラスがオススメとなります。秋ろーがこの2台から選ぶとしてもCクラスにします。

価格

価格 | 6,750,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)