新型 プジョー 308 HB(T9)【試乗評価】しっとりした乗り味とお洒落なスタイル [ABA-T9HN02]

プジョー308HB前面画像

今回は「新型 プジョー 308 HB GT Line(T9)」を試乗レポートいたします。
プジョー308HBは、2013年のモデルチェンジで2代目となりました。

ステーションワゴンの情報は「新型 プジョー 308SW(T9系)」のページをご覧ください。

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外観

全長4260mmX全幅1805mmX全高1470mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2620mmとなります。

GT Lineには「サイドスカート」「LEDフォグランプ」「専用フロントグリル」「18インチアロイホイール」などの専用パーツが標準で装備されます。

先代のつり目でアグレッシブな「俺はライオンだぞ!」と言わんばかりのフロントフェイスは鳴りを潜め、端正ですっきりとしたオーソドックスな外観に生まれ変わりました。
しかし、何気ない外板の表面にも上質でゆったりとした質感がしっかりと作り込まれており、退屈な印象はありません。

サイドビューは先代のワンモーションフォルムから、Aピラーのしっかり立ち上がったハッチバックらしいオーソドックスなスタイリングに変更されています。

プジョー308HB後部画像

リア周りには、最近のプジョーのトレンドでもある「U字型」のリアコンビランプがレイアウトされています。ふくよかでどっしりとしつつも、どこかスポーティなスタイリングです。

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内装

「レッドステッチの施された小径ステアリング」と「デップレザー&アルカンターラシートの専用スポーツシート」が標準で装備され、上質でスポーティな車内を演出しています。
メーターは、ステアリングの上に飛び出す形でレイアウトされた独特のデザインです。そのため、普通のステアリングよりも、かなり外径が小さくなっており、慣れるまでちょっと違和感の残るレイアウトです。

プジョー308HB内装画像

メーター自体は、視認性の高い使いやすいデザインです。

ワンモーションフォルムを止め、ピラーの角度を立ち気味に修正したため、車内スペースはサイズ以上に拡大されています。

前席シートは、しっかりした構造に上質なラバーを装備した、しなやかで快適なシートです。サイズにも余裕があり、しっとりと体を包み込むように支えてくれます。

後席シートは、前席ほどの質感はないものの、空間に余裕があるためゆったりと座ることができます。
ただ、着座位置が低いため膝を抱え込むような姿勢になりがちで、長距離の移動では疲れてしまいそうです。

トランクルームはたっぷりとした奥行きがあり、家族で2泊3日の旅行に行く位なら十分なスペースがあります。
また、後席のシートバックを倒すことで、このトランクルームをさらに拡大して使うことが可能です。

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エンジンとミッション

1200cc直列3気筒DOHCターボエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、131ps/5500rpmの最高出力と、23.5kgf・m/1750rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、18.1km/lとなります。車重は1290kgで、アルミ素材を使うことで70kgの軽量化が行われています。

1.2L直列3気筒エンジンは、低速トルクがたっぷりとしていてピックアップも鋭いため、日常域で扱いやすくパワー不足を感じることはありません。
合流や坂道での加速でも、流れをリードしてグイグイと力強く走ります。ただ「GT Line」と言ってもエンジンのスペック自体は標準モデルと変わりません。
ただし、エンジンのマネージメントがアップデートされているため、燃費は2km/lほど向上しています。

エンジンサウンドはいかにも3気筒といった感じで、安っぽくて物足りません。
ただこの時、「ドライバースポーツパック」の「ダイナミック」を選択すると、アクセルレスポンスとシフトレスポンスはクイックに、ステアリング特性もダイレクトに変わり、さらにスピーカーからは、擬似的に加工されたスポーティなエンジン音が発せられ、車のキャラクターをガラリと変えることができます。

組み合わされるアイシン製の6速ATは、ダウンサイジングターボの得意な部分を有効に使って、スムーズでトルクフルな加速を助けます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

素直で軽快感のある爽やかなステアリングフィールです。先に試乗したステーションワゴンのSWより、俊敏なハンドリングが楽しめます。
剛性の強化されたボディと、低重心化されたパワーユニットのおかげでロール変化が少なく、コーナーの続くワインディングでもスイスイと走り抜けます。

路面のジョイント部分では、鋭い衝撃を車内に伝えることもなく、ストロークのたっぷりとしたサスと高剛性ボディにより、不快な衝撃は完全に遮断されています。
また、このよく動くサスのおかげで、路面に合わせてしなやかにタイヤが接地することができ、穏やかで快適な乗り心地でを味わえます。

その他

ミリ波レーダーによる「アクティブクルーズコントロール&エマージェンシーブレーキ」や「ブラインドスポットモニター」、「パークアシスト」などの先進技術が標準で装備されています。

評価のまとめ

ライバルはフォルクスワーゲンのゴルフです。質感、ドライバビリティなど、どの方面から見てもゴルフに死角はありませんが、プジョーにはしっとりした乗り味と、個性的なスタイリングという大きな長所があります。積載性などを含み、使い勝手でも引けを取りません。

普通に考えて、ゴルフを選んでおけば大きな間違いありません。しかしそれでも「そういうお決まりのスタイルでは面白くない」とか、「ゴルフとは一味違った車に乗ってみたい」と思っている人はいるはずです。
そういうありきたりの価値観では満足できないという個性的な人達には、このプジョー308HBをオススメしたいです。

価格

価格 | 3,140,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)