新型 三菱 ミラージュ【試乗評価】マイナーチェンジで内外装の質感がアップ [DBA-A03A]

今回は「新型 三菱 ミラージュ G」を試乗レポートいたします。
三菱ミラージュは、2012年のモデルチェンジで6代目となりました。

このモデルから、ミラージュは三菱のタイ工場で生産されています。

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外観

全長3795mmX全幅1665mmX全高1505mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2450mmとなります。

前期型ミラージュはコストを優先しすぎるあまり、内外装の質感が今ひとつでしたが、後期型ミラージュはマイナーチェンジにより、ぐっと上質な車に生まれ変わっています。

特にフロントフェイスの変化が一番大きく、ヘッドライト内のリフレクターが精悍なデザインになり、グリルも大型化して豪華なメッキモールドが施され、バンパー周りにも派手なメッキモールドが装備されています。結果的に前期型のシンプルなまとまりの良さは薄れましたが、押し出し感と分かりやすい上質さはぐっと向上しています。

サイドビューに大きな変更点はありません。ヴィッツやフィットのようなワンモーションフォルムでは無く、ボンネットフードからしっかりとAピラーが立ち上がったオーソドックスなスタイルです。このせいでライバルよりも古くさい印象を持たれてしまいがちですが、実際はこのミラージュのようにAピラーがしっかり立っている方が、死角が少なく運転もしやすいというメリットがあります。

リアビューは、リアコンビランプやバンパー周りに様々なデザイン要素が追加され、ちょっとごちゃごちゃした印象です。ただ、前期型のデザインが寂しいと感じる人には、喜ばれるかもしれません。

本来なら、デザインの質感を上げるには、パネルの金型から全部やり直し、面に緊張感や張りを与える必要があるのですが、マイナーチェンジという限られた制約の中で、なんとかやり繰りをして質感を向上させています。

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内装

メーターは大きく見やすい3眼タイプが装備されています。
内装の質感は前期型より向上しています。また、このGグレードには本革巻きステアリングが装備され、暑い日や寒い日のステアリングの温度変化を緩和してくれます。

前席シートは、平板でサイドサポートも今ひとつです。シートクッションは薄めですが、適度な硬さがあり中距離(50km程度)の移動であれば問題ありません。

後席シートは、さらにクッションが薄く、短距離(20km程度)の使用に限られます。

トランクルームは前後の長さが不足しており、あまり大きな物は積めません。ただ、後席シートを7:3で分割可倒することにより、容量を拡大することが可能です。

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エンジンとミッション

1.2L直列3気筒DOHCエンジンに、CVTが組み合わされています。
エンジンは、78ps/6000rpmの最高出力と、10.2kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、25.4km/lとなります。

1.2L自然吸気エンジンながら、900kgという軽量ボディのおかげでキビキビとした走りをみせます。日常域では必要十分のトルクです。
また、坂道では若干エンジン音が高まりますが、CVTが適切なギアをキープしてくれるため力不足はありません。

このCVTは、急加速を行うと独特の反応遅れが発生しますが、市街地を巡航しているだけなら違和感は最小限です。

コストと軽量化のため、遮音材はぐっと抑えられており、ロードノイズや風切り音が結構な音量で侵入してきます。
また、3気筒エンジンの音質もスポーティなものではなく、ちょっと耳障りな質感です。コストの関係である程度の音量は仕方ありませんが、もう少し気持ちの良い音質に調整して欲しいところです。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

ハンドリングは中庸でリニアな特性です。適度なしっとりとした重さがあり、ロードインフォメーションも豊富です。
ある程度のロールを許容しながらも、サスストロークをしっかりと使って路面をグリップし、安定したコーナリングを行います。

ただ、軽量ボディに硬めの足回りという組み合せのため、低速域では路面の段差コツコツと拾います。

評価のまとめ

軽自動車では小さすぎるけど、フィットやヴィッツでは少し大きすぎるという人にぴったりなサイズです。

マイナーチェンジで内外装の質感もアップしており、前期型ミラージュより上質な車に仕上っています。

価格

価格 | 1,485,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)