新型 日産 デイズ ルークス【試乗評価】三菱トッポで培われた使い勝手の良さ [DBA-B21A]

日産デイズルークス前面画像

今回は「新型 日産 デイズ ルークス ハイウェイスターX Gパッケージ」を試乗レポートいたします。
三菱自動車 水島工場で生産され、日産自動車ディーラーで発売されるブランニューモデルです。
開発は、日産と三菱の合弁会社である「MNKV」で行われました。カテゴリーは、今流行のスーパーハイト系ワゴンの軽自動車になります。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1775mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2430mmとなります。

独特な雰囲気のほのぼの系デザインです。しかし標準ボディと比べるとハイウェイスターは、引き締まったクールな印象があります。
このハイウェイスターには、日産系ミニバンと共通イメージを持つ、精悍なグリルが装備されているせいでしょう。

キャビン周囲のピラー(柱)とルーフが全部ブラックアウトされ、スポーティな印象を持ちます。

サイドは、大きく切り欠いたサイドウィンドウ下端により、全高のあるボディ形状で増えた死角を補う効果がります。
またこの台形型のサイドウィンドウは、ダイナミックなキャラクターラインと共に、デザイン上の大きな特徴にもなっています。

サイドに使われたウィンドウ下端の台形型は、リアウィンドウでも繰り返されリズミカルな効果を生んでいます。
このサイドとリアの台形の接点は、上方向に上昇しながらCピラー(キャビン後部の柱)で結びつき、小さく下方向に向かうリアコンビランプできれいに抑えられています。
気持ちの良いリズミカルな動きのあるデザインです。

日産デイズルークス後部画像
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内装

標準ボディのアイボリー系内装に対して、ハイウェイスターにはブラック系の内装が用意されます。
大きく見やすいメーターが設置されており、質感も高いです。

センターコンソールに設置されているエアコンは、タッチパネルで操作するスマートフォン的なインターフェイスです。
このタッチパネルは手探りでの操作がやりにくく、表面のグラフィック処理もちょっと野暮ったい印象です。

軽自動車にしては、厚みのある上質なシートが装備されており、コンパクトカー並みの座り心地です。また前席のサイドウィンドウには、99%UVカットガラスが採用され、夏の強い日差しによる日焼けを防いでくれます。

後席は少し平板で硬すぎる座り心地ですが、短距離なら大丈夫でしょう。この後席には前後スライド機構がつき、足元は広々しています。

また後席天井には、リアシーリングファンという送風機構が装備されており、後席にも冷たい風が行き渡ります。
これには後席乗員の体感温度を下げる効果があり、ロールサンシェードと共に、夏のドライブを快適にする工夫がされています。

ただ少しロードノイズが大きめなのが気になります。

日産デイズルークス内装画像
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エンジンとミッション

660cc直列3気筒DOHCエンジンに、CVTが組み合わされます。
エンジンは、49ps/6500rpmの最高出力と、6kgf・m/5000rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、26.2km/lとなります。

軽自動車にしては重めの950kgのボディと、最大トルク6kgf・m/5000rpmという高回転型のエンジンとの組み合せで、すこし出足はもっさりした印象です。
CVTがデイズよりローギアード化されているとはいえ、もう少し低速トルクが欲しいところです。
この傾向は坂道に入るとさらに顕著になり、エンジンは唸りを上げるばかりで、なかなか加速してくれません。

ただ一度流れに乗ればパワーの不足は感じられず、日常域では不足のないエンジンです。一定速度の走行ではエンジン音も静かになります。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトルクアーム3リンク式サスペンションが装備されます。

重みのある上質なステアリングフィールで、切った分だけ自然に曲がります。

やわらかな足回りと重い車重により快適な乗り心地です。ダンピングも良く聞いており、段差の吸収もしなやかです。
重量増に対応してボディを強化していますが、全高の高さとソフトなサス設定によりロールは大きめです。

その他

標準装備されているアラウンドビューモニターは、駐車が苦手な人には便利なアイテムです。
ただ最新型の軽自動車にしては、先進安全技術が貧弱で物足りません。

評価のまとめ

後発のスーパーハイト系ワゴンながら 先進安全技術や動力性能などに特に目新しいところは見られません。
スズキやダイハツの激しい競争の中で、埋没してしまっている印象です。

ただ、三菱トッポで培われたハイト系ワゴンの手慣れた手法や、細やかな気配り、使い勝手の良さや積載性の多様性などは、三菱自動車の長年に渡るノウハウの蓄積が感じられます。こういった部分は簡単に数値に表れないものですが、使っていると一番気になって来るところです。

他のスパーハイト系ワゴンとは一線を画す、肩の力のぬけた独特のほのぼの系デザインも大きな魅力です。

エンジンがちょっと非力なところが気になりますので、実際に買うのならターボモデルがオススメとなります。

価格

価格 | 1,692,360円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)