新型フィアット500【試乗評価】大人の鑑賞に堪えうるレトロなかわいさ [ABA-31209]


フィアット500前面画像

今回は「新型フィアット500 Twin Air Pop」を試乗レポートいたします。
先代の登場から50年後の2007年に発売され(日本では2008年)、3代目へとモデルチェンジされました。
フォードと共同開発した、2代目フォードKaとプラットフォームを共用しています。

先代500のRR駆動方式のレイアウトとは異なり、一般的なFF駆動のレイアウトが採用されています。
このフィアット500は、親しみをこめてイタリア語の「フィアットチンクチェント」と呼ばれることが多いです。

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外観

全長3570mmX全幅1625mmX全高1515mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2300mmとなります。

先代に良く似た丸みのあるかわいらしいレトロルックです。
この手法は、VWヴィートルやBMWのミニと同じ手法で、古くはBe-1という日産のパイクカーでも使われていました。

初代の500はトポリーノ(ハツカネズミ)の愛称親しまれていましたが、この3代目500のフロントフェイスもどことなくかわいいねずみのようです。

側面から眺めると、フォードKaと同様にキャビンが若干絞り込まれており、四隅に置かれたタイヤがぐっと地面にふんばっているような、力強い台形デザインです。

リアまわりにも控えめにメッキモールが施され、おしゃれでレトロな雰囲気がたっぷりです。

フィアット500後部画像
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内装

ドアを開けてみると、こちらもレトロでおしゃれな内装デザインです。

大きく見やすいメーターは、あたたかい暖色系のオレンジがベースで、グラフィックも昔なつかしい雰囲気をもっています。
このレトロ感はインパネ全体も同様で、昔の車のように外板色を生かしたデザイン(安全の為に樹脂製になっています)がされています。メーターの暖かい色と相まってほっこりした気持ちになります。

しかし、ただ懐かしくて可愛いだけではなく、ピリッと現代的なテイストとクオリティが保たれ、クールで知的な風情を合わせ持っているのがおもしろい所です。
大人の鑑賞に耐えうる、苦みの利いたレトロ感です。

フィアット500内装画像

フロントシートはおしゃれでコロンとした小ぶりな造形ながら、厚みのあるしっかりした構造で、体圧を分差しつつ身体を面で支える疲れにくいシートです。
リアシートは高さが少し足りず、スペースも狭いのですが、コシと硬さが適正で短距離(20kmほど)なら大丈夫そうです。

フィアット500シート画像
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エンジンとミッション

0.9L直列2気筒SOHCターボエンジンと、5速AT(デュアロジック)が組み合わされます。
エンジンは、85ps/5500rpmの最高出力と、14.8kgf・m/1900rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、24.0km/lとなります。

この0.9Lのツインエアエンジンは、1.5L自然吸気エンジン並みの動力性能を持ちます。また、このエンジンはダウンサイジング化をする為に、2気筒エンジンが採用されています。
現在、ヨーロッパを中心に大流行しているダウンサイジングエンジンですが、このサイズのエンジンで2気筒が採用されるのは非常に珍しいです。
ただエンジンの理想的な排気量は、1気筒あたり500cc前後ですから、理論的には正しい判断だといえます。
古い車を運転しているようなサウンドと振動があり、懐かしくも楽しい快活なキャラクターのエンジンです。

このエンジンに組み合わされる、5速AT(デュアロジック)は、マニュアルトランスミッションをベースに自動変速ができるように工夫されたATです。
マニュアルトランスミッションがベースになっているので、構造が簡単で軽量コンパクトという特徴があります。
また、ATのようにトルクコンバーターが装備されていないので、エンジンに直接タイヤが繋がれているようなダイレクトなフィールが味わえます。

マニュアルモードを選択すれば、快活なエンジンと相まってキビキビとした運転が楽しめます。
車両重量1010kgの軽量ボディを、過不足無く加速させます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

最近の軽自動車から比べると200mm近くホイールベースが短く、機敏で軽快なハンドリングフィールを持ちます。
リニアな操舵感でなんともいえない粘りがあり、ドライバーの思い描いたラインを気持ち良くトレースして行きます。

短いホイールベースと簡素なリアサスのせいで、うねりが繰り返される路面だとぴょこぴょこ跳ねる傾向があります。

路面の段差もわりと正直に車内に伝えますが、硬めながら角の取れた足回りで不快なほどではありません。
ショートホイールベースのわりに直進安定性も高いです。

評価のまとめ

このツインエア搭載のフィアット500は、1240ccエンジン搭載のベーシックモデルより高いプライスタグが付けられており、スポーツユニットとして位置づけられ、ガーガーと五月蝿いながらも、なんとも形容しがたい楽しくも懐かしいスポーティなエンジンフィールを持ちます。
このエンジンを味わうためだけに、フィアット500を買ってもいいと思わせるほどの魅力を持ちます。

しかし、このフィールは誰にでもすすめられる種類のものではなく、500のスタイリングが好きというだけの人は、ベーシックグレードの1240ccの方がオススメです。
もちろんディーラーに行けば喜んで試乗をさせてもらえますから、一度このツインエアも体験してから決めても遅くはありません。

価格

価格 | 2,280,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

※記事を何百件入れてもドンドンアクセスが下がるので、記事更新を1にして、余力で過去記事の修正をしようかなあと思案中です。