新型スズキ スペーシア カスタム【試乗評価】ノーマルより重厚で快適な乗り味 [DAA-MK42S]

今回は「新型スズキ スペーシア カスタム XS ターボ」を試乗レポートいたします。
スズキパレットの実質的な後継車種として2013年に発売されました。その後、2015年にマイナーチェンジが施されています。
今流行の、軽スーパーハイト系ワゴンです。

ノーマルボディの自然吸気エンジン搭載車は「新型スズキ スペーシア」のページをご覧ください。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1735mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2425mmとなります。

ノーマルスペーシアとの違いは、直線基調で切れ長になったヘッドライト、メッキで加飾された大型グリル、精悍なデザインの大型フロントおよびリアバンパー、サイドスカートの追加、ルーフスポラーの追加、メッキモールの追加、ドアアウターハンドルのメッキ化、リアコンビランプのクリア化、専用アルミホイールの装着などです。

これらの装備により、ライバルに比べて優しい印象だったスペーシアも、ちょっと悪で攻撃的な佇まいを得ています。
といっても、やはりライバルのカスタム系と比べれば、スペーシアカスタムには少し優しげな印象が残ります。

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内装

クラス標準レベルの質感です。
ノーマル車の明るいツートンと違い、カスタムはブラック一色の内装でちょっと重苦しい印象です。
ノーマルスペーシアとカスタムの違いは、センターコンソールとドアの一部にピアノブラックのパネルが装備されている事と、ステアリングとエアコン吹き出し口が、シルバーのパーツで加飾されている事です。

Aピラーが2本の細い柱に分割されており、前方の死角は最小限です。グラスエリアが広い事もあって、前席からの眺望は開放感たっぷりです。

細々とした各種小物入れが沢山装備されていて、使い勝手はよさそうです。

クラス標準的な質感のフロントシートです。腰回りには適度な硬さのクッションがあり、腰痛を予防してくれます。
短距離(30km程度)の使用なら問題ないでしょう。

リアシートは超ロングスライドシートに、リクライニング機構が備わります。
足を組める程の広いスペースがありますが、このシートを後ろまで下げると、リアガラスが後頭部に迫り圧迫感があります。
そのため後部の荷室は大きくありませんが、リアシートを折り畳むことで荷室のスペースを拡げる事ができます。

ノーマルターボ車に比べ、ロードノイズと風切り音の侵入は少なめです。ターボエンジンはトルクに余裕があるため、低回転で走行するシーンが多くなり、結果的に車内はいつも静かに保たれています。

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エンジンとミッション

660cc直列3気筒ターボエンジンと、CVTが組み合わされます。
エンジンは、64ps/6000rpmの最高出力と、9.7kgm/3000rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、2.2psの最高出力と、4.1kgmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、26.8km/lとなります。

たっぷりした低速トルクで、日常域での使用には十分以上の動力性能です。
坂道であっても、総重量900kgの軽量ボディをぐいぐいと加速させます。

また「S-エネチャージ」により、30秒間だけの電気モーターによるアシストが得られます。
この「S-エネチャージ」の機能を応用した、「アイドリングストップ」は軽自動車とは思えない静かさとスムーズさを持ちます。

その他

歩行者を検知する機能が追加された、「デュアルカメラブレーキサポート」という先進安全技術が装備されています。
このデュアルカメラによる制御は、軽自動車には初めての搭載となります。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはI.T.L.式サスペンションが装備されます。また前輪はスタビライザーで強化されています。

引き締まった足回りでフラットライドな乗り心地です。

ノーマルターボ車の14インチタイヤに対して、カスタムターボ車は15インチタイヤが装備されています。
そのため足回りのセッティングは共通ながら、ノーマルより快適で、しっとりした重厚感のあるコンパクトカーのような乗り心地です。
ハンドリングもノーマルより手応えを増し、リニアで自然な旋回フィールです。

またカスタムターボには、ベンチレーテッドディスクブレーキが装着されており、しっかりしたタッチと確実でコントロールしやすいブレーキフィールを持ちます。

評価のまとめ

ノーマルに対して20万円高の価格設定ですが、カスタム専用の内外装と専用サウンドシステム、加えてこの快適な乗り心地なら納得の内容です。

価格

価格 | 1,717,200円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)