【コラム】日本車のカーデザイン


トヨタ2000GT正面画像
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四角い白い箱ばかりだった日本車

似た様な四角い白い箱ばかりだった1980年代の日本車デザインを経て、1990年代はバブルの影響もあり様々なボディバリエーションの車が開発されました。
トヨタで言えば「セリカ」「スープラ」「MR2」「セラ」「セルシオ」、日産なら「フェアレディZ」「スカイラインGT-R」「シルヴィア」「180SX」など今考えてもワクワクしてきます。
このまま進んで行けば、技術だけではなくデザインの分野でも、日本が世界トップクラスになるだうと誰もが思っていました。今思えばあの頃が日本車のスタイリングにおける転換点だったかもしれもせん。その後のバブル崩壊を受け、日本車のデザイントレンドがエコやコストを意識した地味で実用性重視の面白みの少ない方向へと進みだします。特にそれを意識させられたのが、東京モーターショーです。それまでは夢の祭典だった華やかなモーターショーが、規模も縮小され地味で面白みの少ないエコカーや市販車ばかりとなっていきました。

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バブル後のミニバンブーム

その後日本の市場では「ミニバンブーム」が起こり、猫も酌しもミニバンに乗るようになります。その他に売れるものといったら軽自動車かコンパクトカーでした。
あのスポーティで若々しいイメージで売っていたホンダも、「ミニバン屋」と揶揄されるくらいミニバンの車種は多くなりました。
数十年前に四角い白い箱ばかりだった日本車が、今度は四角い大きな箱ばかりへと進化したということです。これでは面白い車が出てくるはずもありません。車好きにとっての冬の時代です。
おしゃれでかっこよく上質な車に乗りたい人は高いドイツ等の外車に乗るしかないというわけです。

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日本車が格好わるい理由

日本車がなぜあんまりかっこ良くないか時々考えるのですが、スタイリングデザインにかけるコストが少ないということもあるでしょう。また経営陣のセンスが原因だと言う人もいます。マーケティングに頼りすぎるからだという人もいます。

スタイリングにかけるコストは、デザインスタッフの人件費の他に制作時間や設備の充実度が考えられますが、とくに問題なのは板金のコストだと思います。ドイツ車のように張りのある複雑な造形を実現しようと思うと、外板にしわが出たり強度が足りなかったり以外と手間と時間がかかります。材質や塗料も低品質では実現できないでしょう。そんな見た目だけのために無駄なコストはかけられないということです。しかし最近のマツダはコストをかけずに複雑で魅力的な造形をしています。現場の板金職人とデザイナーが直接意見をかわしすことで、職人の技と工夫でこの問題を解決しています。マツダのこの現場と設計の親密なやりとりは、他の分野でも積極的に行われており今の好調の一因となっています。

経営陣のセンスの問題は、やはり現場に裁量権を委譲しなければなりません。デザインは個人の趣味が大きく影響する分野です。まして車は数年先のトレンドを見越して開発しなければなりません。専門教育を受けた才能豊かなリーダーが最終決定をする必要があります。医者に指図しようとする人はいないのに、専門家であるカーデザイナーにデザインのことをあれこれ言うのはやはりおかしいです。

マーケティングの問題について言えば、マーケティングには過去のそれも素人の意見しか反映されていないということです。新しい価値観や市場を開拓しようとすると、どうしてもその他の方法が必要になります。マーケティング自体を批判するものではありませんが、それだけでは後追いだけになってしまい最後には行き詰まってしまうのではないでしょうか?ミニバンが売れるとなるとミニバンばかり出てくるのはこれが理由です。これも専門教育を受けた才能豊かなリーダーに仕事をさせるのが一番です。経営陣の役割はこの人物も見つけてくることですが、これが一番難しいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

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